日本透析医学会雑誌
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31 巻 , 6 号
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  • 春木 繁一
    1998 年 31 巻 6 号 p. 975-984
    発行日: 1998/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 稲田 紘, 内藤 秀宗, 内野 順司, 堀井 隆司
    1998 年 31 巻 6 号 p. 985-995
    発行日: 1998/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 栗山 哲, 友成 治夫, 林 文宏, 沼田 美和子, 木村 弘章, 鹿目 一礼, 海老原 全, 川口 良人, 細谷 龍男
    1998 年 31 巻 6 号 p. 997-1000
    発行日: 1998/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    カテーテル出口部感染症 (exit-site infection: ESI) はCAPD治療の継続に大きく影響する. 本研究ではCAPD患者の皮膚pHの特徴とESIとの関連性を検討した.
    1) 前腕皮膚pHはCAPD患者では5.04±0.47 (n=37), HD患者では5.20±0.40 (n=31), 健常人では4.65±0.46 (n=38) であり, 健常人と透析患者 (CAPDとHD) との比較で後者が有意に高値 (アルカリ化) であった (p<0.01). 2) CAPD患者でカテーテル挿入近接部, 挿入部から10cm以上離れた臍近傍腹部, および前腕部で測定した皮膚pHは, 相互にほぼ近似し有意な正相関を認めた. 3) CAPD患者のカテーテル挿入近接部皮膚pHとESIの重症度とには有意の相関を認めた.
    以上, CAPD患者では健常人に比べ皮膚pHが高値を呈している. また, ESIは皮膚pHが高値の患者で好発する可能性が示唆された.
  • 大河原 晋, 田部井 薫, 丹波 嘉一郎, 井上 真, 浅野 泰, 永島 博文, 上野 幸司, 後藤 邦宏, 土田 康博, 久野 宗寛
    1998 年 31 巻 6 号 p. 1001-1005
    発行日: 1998/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    目的: CRIT-LINE (In-Line Diagnostics社製) で観察した血液透析中の循環血液量の変化パターンを数学的に解析した.
    対象および方法: 安定維持透析患者8名にCRIT-LINEを装着し各5回ずつの血液透析を施行し, それぞれでヘマトクリットを計測し%BVを算出した. この%BVをy=b×[1-exp(cX)]-aXで回帰する方法を検討し, さらに各係数と臨床的パラメーターとの相関を検討した.
    結果: 1) ヘマトクリットは透析開始直後より一旦は低下し, 開始後約1時間より終了まで上昇した. %BVは透析開始直後より一旦は増加するものの開始後約1時間より終了まで直線的に減少した. 2) %BVの直線部分をy=b-aXで回帰すると, 相関係数0.95以上の密な相関が得られた. また, %BVの曲線部分 [%BV-(-aX)] をy=b×[1-exp(cX)] で回帰すると直線部分の回帰と同様に密な相関が得られた. 3) 以上より%BVの変化曲線はy=b×[1-exp(cX)]-aXで回帰できることが明らかとなった. 4) 直線の傾きを表す係数aは0.0859±0.0051, 直線の切片である係数bは5.948±0.433, 初期の循環血液量の増加速度である係数cは-0.0396±0.0028であった. 5) 各係数と臨床的パラメーターとの相関を検討したところ, 係数aと除水量が弱い相関 (r=0.50, p<0.05) を示すのみであった.
    結論: 血液透析中の循環血液量の変化が, y=b×[1-exp(cX)]-aXで近似できることが明らかとなった. 今後, それぞれの係数の臨床的意義について解析をすすめる必要があると思われた.
  • 枝国 節雄, 南 浩, 新宮 正巳
    1998 年 31 巻 6 号 p. 1007-1010
    発行日: 1998/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    抗生物質投与, unroofing, cuff shavingなどでも治癒しないCAPDカテーテル出口部, 皮下トンネル感染および長期間使用によりカテーテルが劣化した症例に対して, 我々はカテーテルに工夫を加えた出口部変更術を試みその有用性を検討した. 対象は難治性CAPDカテーテル出口部あるいはトンネル感染8例と10年に及ぶ長期間使用により出口部のカテーテルが変色, 変形した2例である. 方法は第1カフと第2カフの間に切開を加え感染がないことを確認しカテーテルを切断する. コネクター付延長チューブ (PERI-PATCH REPAIR KIT, Quinton) にダクロンカフ (ハヤシデラ) を適当な位置に取り付け, この置換カテーテルを残存カテーテルに接続しタンネラーを用いて新たな出口部へと誘導する. その結果, 1例は接続部の結紮が強すぎてカテーテルを破損し入れ換えを行い, 低栄養状態のMRSA感染の1例は早期に新出口部に感染が発生したが, その他の症例は手術当日より手術前と同様の透析液交換が続行でき, その後も問題なく経過している. これまでに難治性の出口部皮下トンネル感染に対しカテーテル置換・出口部変更の方法がいくつか報告されているが, 我々の方法はこれらと同様に有用であり, かつ約2-3割の安いコストで施行できた.
  • 宮本 哲明, 松岡 潔, 摩文仁 隆子, 有薗 健二, 早野 恵子, 福井 博義, 浦 正史, 中山 義博, 坂田 隆造, 久木山 厚子, ...
    1998 年 31 巻 6 号 p. 1011-1015
    発行日: 1998/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    1989年8月から1997年5月の間に熊本中央病院腎臓科で施行されたブラッドアクセスを目的とした自家静脈移植術39例 (手術回数40回) の原疾患, 開存率, 合併症等について検討した. 年齢は26-84歳 (平均61歳), 原疾患はDM17例, CGN7例, 膠原病4例, その他11例であった. 1997年5月現在, 生存は21例, 死亡は18例. 生存例の開存期間は0-62か月 (平均22か月), 死亡例の開存期間は0-49か月 (平均11か月) である. 原疾患は糖尿病性腎症が最も多かった. 開存率は1年56%, 2年52%, 5年21%であり, 1年以内に死亡した13症例を除く26症例の開存率は1年100%, 2年85%, 5年35%であった. 最長開存例は62か月であった. 症例によっては血管造影を行い, 完全に閉塞する前に狭窄部に対するPTAなどの処置が長期開存のために有効な場合があると考えられた. 人工血管移植例と比べると開存率はやや劣るもののシャント感染などの合併症が少なく, 止血を含めた維持管理が容易である.
  • 大橋 宏重, 小田 寛, 大野 道也, 渡辺 佐知郎, 琴尾 泰典, 松野 由紀彦, 平野 高弘, 石黒 源之, 大熊 俊男, 伊藤 裕康, ...
    1998 年 31 巻 6 号 p. 1017-1023
    発行日: 1998/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    冠動脈疾患 (CAD) などの心血管系合併症の発症頻度が維持血液透析 (HD) 患者で高いことが問題になっている. HD患者の脂質代謝異常が動脈硬化の発症, 進展に大きな役割を演じていることが報告され, 高中性脂肪 (TG) 血症と低HDL-コレステロール (HDL-C) 血症がその特徴と考えられている. 近年, リポプロテイン (a) (Lp(a)) の上昇しているHD患者の多いことが報告されるようになり, 心血管系合併症, なかでもCADとの関連が注目されるようになった. 今回, 我々は5年間経過を観察し, HD患者のLp (a) が心血管系合併症, なかでもCADの独立した危険因子となるか, 検討した.
    5年間でHD患者268名 (慢性腎炎: CGN212名, 糖尿病性腎症: DN56名) のうち70名が死亡した. 内訳は心血管系合併症, 悪性腫瘍, 感染症の順であった. 心血管系合併症による死亡例は脳血管障害 (CVD) 26名, CAD22名, 胸部大動脈瘤破裂1名の計49名であった. 心血管系合併症で死亡した症例は, 非心血管系合併症で死亡した症例に比較して, Lp (a) が有意に上昇していた. また心血管系合併症のうちCVDに比較してCADでLp (a) はさらに上昇していた.
    しかしながら, Lp (a) 30mg/dl以上の症例は未満の症例に比較して生存率が低いという結果は得られなかった.
    CADで死亡した症例はLp (a) のオッズ比4.13 (95%信頼区間1.25-15.0), 相対危険度0.71で, HD患者でLp (a) はCADの独立した危険因子となることが示唆された.
    以上より5年間の経過観察から, 心血管系合併症で死亡したHD患者のLp (a) は上昇しており, Lp (a) はCADの独立した危険因子となる可能性が高い.
  • 中岡 明久, 徳本 明秀
    1998 年 31 巻 6 号 p. 1025-1030
    発行日: 1998/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    帯状疱疹に引き続いて水痘帯状疱疹ウイルス (VZV) 脳炎を発症した52歳の腹膜透析 (CAPD) 男性患者を経験した. 発症当時すでにacyclovir (ACV) の投与を受けていたため, ACV脳症とVZV脳炎の鑑別に苦慮したが, 聴性脳幹反応や髄液所見の経過からVZV脳炎を疑いACVを投与したところ, 2か月後には後遺症を残さず軽快した. 本症例は髄液中のVZV IgGが急性期から回復期にかけて上昇していることで, VZV脳炎との確定診断に至った. 文献検索上, CAPD患者でのVZV脳炎の報告はこれまでになく, 本例がその第1例目である.
    なお本症例においてACV投与時の血中濃度変化および腹膜透析液中排泄率を調べたところ, 5mg/kgの連日静脈内投与では血中濃度は高くなりすぎ, 2.5mg/kgの連日投与か5mg/kgの隔日投与が有効かつ安全と推測された.
  • 堀田 祐紀, 田口 富雄, 伊藤 英樹, 斎藤 靖人, 坂本 和英, 石川 勲
    1998 年 31 巻 6 号 p. 1031-1037
    発行日: 1998/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    透析シャント狭窄に対するバルーンを用いた経皮的血管拡張術 (percutaneous transluminal angioplasty; PTA) の普及に伴い, 10-12気圧の通常バルーン拡張圧では十分に狭窄を解除し得ない高度硬化病変を経験する. これらの病変は拡張不十分のため, 比較的早期に再狭窄をきたし血流不全となり易い. 我々は, この高度硬化病変を十分に拡張する一手段として, 冠動脈形成術で時に使用されるparallel wire techniqueを導入した. この方法により十分な狭窄拡張に成功し, 長期間血流維持が可能であった2症例を経験したので報告する. 症例1はシャント音の減弱を自覚し血管造影が施行された. 端々吻合の静脈側に73% diameter stenosisを認めPTAを施行した. Balloon rated burst pressureの12気圧の拡張でもballoon indentationが残存し, シース挿入時に用いたガイドワイヤーを使用してparallel wire techniqueを行ったところindentationは解除され十分な拡張に成功した. 症例2は, 透析時血流<120ml/min. と低下したためシャント造影が施行され, 端側吻合の静脈側に85% diameter stenosisの比較的長い狭窄病変を認めた. PTAを施行するも12気圧で拡張不十分であり, 症例1と同様のparallel wire techniqueを用いて拡張を行った. 10気圧でindentationは消失し, 十分な拡張に成功した. 以後2症例ともに長期間再狭窄を認めず, 十分な透析時血流維持が可能であった. 透析シャント狭窄に対するPTAに際し, 通常拡張圧で十分に狭窄の解除ができない高度硬化病変の拡張にparallel wire techniqueは有用な一手段と考えられた. また同手技は, PTA拡張部の再狭窄を軽減し得る可能性が示唆された.
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