日本透析医学会雑誌
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32 巻, 3 号
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  • 春木 繁一, 堀越 由紀子
    1999 年 32 巻 3 号 p. 143
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第43回日本透析医学会ワークショップより
    成田 善弘
    1999 年 32 巻 3 号 p. 145-147
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第43回日本透析医学会ワークショップより
    中島 一憲
    1999 年 32 巻 3 号 p. 149-151
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 受療効果の促進をめざして -第43回日本透析医学会ワークショップより-
    福山 和女
    1999 年 32 巻 3 号 p. 153-156
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第43回日本透析医学会ワークショップより
    広瀬 寛子
    1999 年 32 巻 3 号 p. 157-159
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第43回日本透析医学会ワークショップより
    佐藤 喜一郎
    1999 年 32 巻 3 号 p. 161-162
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 医療の質を高める可能性としての透析医療 -第43回日本透析医学会ワークショップより-
    荒木 志朗
    1999 年 32 巻 3 号 p. 163-165
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 小岩 文彦, 出浦 照國
    1999 年 32 巻 3 号 p. 167-173
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    安定期血液透析患者53名 (男性20名, 女性33名, 平均年齢53歳, 平均透析期間9.3年) を対象にPTHで二群に分け, CXD法により橈骨骨塩量, ΣGS/Dを, DXA法により橈骨, 腰椎正面, 頭部骨塩量を12か月間隔で2年間経時的に測定した. さらに研究開始時のCXD法で測定した橈骨骨塩量とDXAで測定した各種骨塩量との相関を算出し, これからCXD法による橈骨骨塩量のもつ透析患者骨塩量評価上の意義を検討した.
    CXD法による橈骨骨塩量は男女とも12か月以降有意に低下し, 低下は主としてPTH高値群に認められた. DXA法による橈骨骨塩量やΣGS/Dは, 女性ではCXD法による橈骨骨塩量と同様の変化を示したが, 男性ではPTHにかかわらず両群いずれも有意な骨量低下を検出できなかった. また, 骨塩量の年間減少率は男女いずれもCXD法による橈骨骨塩量がDXA法による橈骨骨塩量に比較して有意に高値であった. CXD法による橈骨骨塩量にはDXA法で測定した骨塩量のうち, 橈骨, 上肢, 全身骨塩量などの皮質骨塩量と高い相関が認められた. 腰椎正面骨塩量との相関は男性に比して女性で高く, 女性ではPTHにかかわらず高い相関を認めた. 今回測定した各種骨塩量と年齢との相関は認めなかったが, CXD, DXA法による橈骨骨塩量は透析期間と負の相関を示した. 以上の成績から, CXD法による橈骨骨塩量は他の骨塩量測定法に比し皮質骨塩量のみならず海綿骨塩量の変化をも鋭敏に反映し, 透析患者の骨塩量評価において皮質骨, 海綿骨両者の変化を総合的に評価する有用な検査法と考えられた.
  • 建田 早百合, 羽根田 俊, 中村 泰浩, 石田 裕則, 小川 裕二, 菊池 健次郎
    1999 年 32 巻 3 号 p. 175-184
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    マグネシウム (Mg) 代謝が高血圧, 脂質代謝異常, 虚血性心疾患や不整脈などの循環器疾患の成因と病態に関与している可能性が指摘されている. そこで, 慢性透析患者 (非糖尿病群250例, 糖尿病群64例) におけるMg動態と血清脂質, 大動脈石灰化および虚血性心疾患との関連について検討した.
    血清総Mg値および血中イオン化Mg値を透析患者全体と年齢をマッチさせた健常成人間で対比すると, いずれも有意に透析患者で高値を示した. 非糖尿病群と糖尿病群間で比較すると, 総Mg値およびイオン化Mg値はいずれも有意に糖尿病群で低値であった. 非糖尿病群, 糖尿病群の両群において, イオン化Mg値はいずれも有意にHDL-コレステロール値と正に, 動脈硬化指数と負に相関した. X線像上の胸部大動脈石灰化の頻度は非糖尿病群に比し糖尿病群で有意に高率で, 両群とも石灰化を有する例では有さない例に比しイオン化Mg値は有意な低値を示した. CTによる腹部大動脈石灰化係数は糖尿病群が非糖尿病群に比し有意に高値で, かつ, 両群においていずれも有意に動脈硬化指数と正に, イオン化Mg値と負に相関した. 重回帰分析の結果, 糖尿病群における腹部大動脈石灰化係数には, イオン化Mg値が有意に寄与していた. 一方, 虚血性心疾患合併の頻度は, 非糖尿病群に比し糖尿病群で約2倍有意に高率であった. また, 糖尿病群では, 虚血性心疾患を有する例は有さない例に比し, いずれも有意に腹部大動脈石灰化係数は高値を, イオン化Mg値は低値を示した.
    以上より, 慢性透析患者, とくに糖尿病性腎症透析患者における脂質代謝異常や胸部および腹部動脈石灰化病変さらには虚血性心疾患の発症にMg代謝異常, とくに血中イオン化Mg値低値が密接に関与していることが強く示唆された.
  • 大薗 英一, 栗原 怜, 大和田 一博, 桜井 裕成, 小野田 教高, 竹内 正至, 葉山 修陽, 飯野 靖彦, 式田 竜司, 佐治 守, ...
    1999 年 32 巻 3 号 p. 185-190
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    1995年より年2回, 外来維持血液透析患者の咽頭・鼻腔の細菌検査を行い, 検出細菌を調査した結果, 腸内細菌系の菌が24.5%の患者から検出された. クレブシエラ属の10.5%が最多で, 緑膿菌も4.6%の患者から同定された. 腎不全のない外来患者を対照として比較すると, 腸内細菌系, 日和見感染の起因菌の検出率は約2倍高頻度であった. 外来透析患者で二期以上連続して同一菌が検出され常在化したと考えられる症例が, 腸内細菌系菌が分離された症例の20-30%に, 緑膿菌が分離された症例の17%に認められた. 夏冬の比較では, 緑膿菌, セラチア属, アシネトバクター属が冬期に多く検出された. 院内感染対策の対象菌であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) の検出率は1.8%と, 対照群の3.0%よりむしろ低かった. これらの結果から, 外来血液透析患者において, クレブシエラ属・緑膿菌群の上気道での常在化が観察され, 内因性感染症の起因菌として注意を要すると考えられた.
  • 栗山 哲, 宮川 政昭, 友成 治夫, 沼田 美和子, 上竹 大二郎, 林 文宏, 川口 良人, 細谷 龍男
    1999 年 32 巻 3 号 p. 191-197
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    高血圧を合併した慢性血液透析 (HD) 患者の血圧の日内変動を携帯型自動血圧計 (ABPM) を用いて測定した. 得られたデータを最大エントロピー法 (maximum entropy method: MEM) の理論に基づいた時系列解析データシステムMEM least square method (MEM-LSM) で解析しHD患者の高血圧の特徴と降圧療法を検討した.
    その結果, 1) 検討した20例の高血圧を合併したHD患者中, non-dipper型は15例 (75%), dipper型は5例 (25%) であった. 2) non-dipper型の夜間収縮期血圧 (SBP) は, dipper型に比べて有意に高値を示した (180±19mmHg for the non-dippers vs 146±17mmHg for the dippers, p<0.01). 3) non-dipper型の血圧変動の水準値はdipper型に比べて有意に高値を呈した (174±15mmHg for the non-dippers vs 154±18mmHg for the dippers, p<0.05). 4) non-dipper型でmorning surgeを多く認める症例に朝食後の長時間作用型Ca拮抗薬は, 血圧基底変動の水準値と水準超値をそれぞれ182±16mmHgから167±10mmHg (p<0.05) へ, 2380±480から2164±326 (p<0.05) へと低下させた. 5) 上記のCa拮抗薬に加えて就寝前のα1遮断薬の追加投与は, non-dipper型患者の朝方の反跳性血圧上昇 (morning surge) を有意に抑制した.
    以上, 慢性腎不全透析患者の高血圧の特徴はnon-dipper型が多く, morning surgeを多く認める. この高血圧に対して朝食後の長時間作用型Ca拮抗薬は, 血圧の平均値を有意に低下させた. さらに就寝前のα1遮断薬の併用療法によりmorning surgeを抑制し得た. 本併用療法は透析患者の心血管合併症の進展予防に有用であることが期待される.
  • 前島 俊一, 岩本 忠彦, 小林 修三
    1999 年 32 巻 3 号 p. 199-203
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    透析中の除水を適切に行うためにCRIT-LINEにbody composition analyzer (BCA) を併用し検討した. BIA法 (bioelectrical impedance analysis) による年齢補正したI/E (細胞内液/外液) 比を指標とすると, 透析方法の工夫によって, CRIT-LINEによるcrash pointを指標として設定された除水量以上にさらに余剰の体液を除くことが可能となる症例が存在した. すなわち, CRIT-LINEのcrash pointから推察される適正除水量は, 間質から血管内への水の移動に問題のない症例には非常に簡便, かつ有用なことは言うまでもないが, あくまで間質から血管内への水の移動が順調に行われているということを前提としているため, 間質に余剰な体液が存在しているにもかかわらず循環血液量が減少し, crash pointに達する症例が存在することを念頭に置く必要がある.
  • 妻谷 憲一, 安川 元信, 石田 悦弘, 杉原 清貴, 山田 一, 本宮 善恢
    1999 年 32 巻 3 号 p. 205-210
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    維持透析患者における適正なdry weight (DW) を設定する上で, 下大静脈径の測定が最近評価されている. そこで臨床的に心不全および呼吸不全の認められない維持血液透析症例, 男性26例, 女性24例の計50例にリニア型電子スキャン超音波装置を用い, 下大静脈の安静呼気時最大径 (IVC-E), 安静吸気時最小径 (IVC-I) および下大静脈虚脱指数 (CI=[IVC-E-IVC-I]/IVC-E) を測定し, 同時に体液量の日常的評価法となっている血漿h-ANP濃度も測定した. 体重変化率とh-ANP変化率との間には, 相関は認められなかった. 一方, 透析前のIVC-Eと血漿h-ANP濃度との間にはr=0.57, p<0.001の正の相関を認めたが, 透析後の両者間には有意な相関は認められなかった. また体重変化率とIVC-E変化率との間にはr=0.75, p<0.001の正の相関を認めた.
    以上より, IVC-E計測は透析による体液変動を良好に反映しており, 維持血液透析患者のDWを決定する上でIVC-EがCIや血漿h-ANP濃度より有用であると考えられる.
  • 中尾 俊之, 松本 博, 岡田 知也, 韓 明基, 日高 宏実, 吉野 麻紀, 篠 朱美, 山田 親行, 長岡 由女
    1999 年 32 巻 3 号 p. 211-213
    発行日: 1999/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    腹水患者では, 明らかな感染源なしの自然発症細菌性腹膜炎 (SBP) の存在が知られている. そこでCAPD患者におけるSBPの可能性と頻度を検討した. 最近4年間に発症した連続76件のCAPD腹膜炎の発症原因を分析し, 無菌性connection deviceを使用し, かつ操作ミスがなく, 出口部・トンネル感染なし, 透析液バッグや回路の破損を認めない例をSBPと診断した. 対象76件のうち, 28件 (36.8%) が接触汚染, 14件 (18.4%) が出口部・トンネル感染からの波及による腹膜炎であったのに対し, 34件 (44.7%) がSBPと診断された. SBPの起炎菌はStreptococcusE. coli, Klebsiellaを多く認めた. CAPD腹膜炎の約半数近くがSBPと考えられ, これはnew deviceの開発や出口部感染阻止では予防できないため, 今後その対策を考慮する必要があると考えられた.
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