日本透析医学会雑誌
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35 巻 , 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 斎藤 明
    2002 年 35 巻 4 号 p. 217-223
    発行日: 2002/04/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 杉村 一誠
    2002 年 35 巻 4 号 p. 225-229
    発行日: 2002/04/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 有倉 潤, 久木田 和丘, 土橋 誠一郎, 村井 紀元, 海津 貴史, 飯田 潤一, 増子 佳弘, 堀江 卓, 田中 三津子, 玉置 透, ...
    2002 年 35 巻 4 号 p. 231-235
    発行日: 2002/04/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    高齢者, 糖尿病合併透析患者が増加傾向にあり, 皮静脈での内シャント作成が困難な症例も少なくない. また内シャント作成が成功しても, 深部を走行し, 穿刺が困難な症例もある. このような深部シャント静脈を利用するために, われわれはシャント静脈の表在化を行ってきた.
    1991年から2000年までの10年間で, 当院で施行した全シャント症例1610例中, 1.4%にあたる23例を対象とした. 表在化の理由は, 穿刺困難18例, 返血困難3例, シャント発達不良2例であった. 2週間以内に穿刺可能であった症例を一次成功例としたが, それは19例 (82.6%) であった. それらのうちシャント造影を施行した症例では, いずれも直径が6mm以上あった. 血栓により閉塞した症例はシャント吻合部に狭窄を認めた. 一方, 一次不成功例のシャント造影では3-4mmとシャント静脈自体が細く, また周囲組織による圧迫もあり発達不良であった.
    Kaplan-Meier法による一次開存率は, 1年65.2%, 3年48.9%, 5年36.7%, また二次開存率は1年71.2%, 3年55.4%, 5年41.5%であり, 術前の造影検査で症例を絞れば, 人工血管移植例と遜色のない有用なブラッドアクセスと思われる.
    表在化した静脈は, それ自体の太さ, 周囲組織による圧迫や, 狭窄によるシャント発達不良などで使用できないこともある. 表在化静脈の直径が一定以上すなわち, シャント造影で6mm以上の径があれば, 術後の開存が可能と考えられ, 定期的な造影検査を行い, 経皮的血管形成術 (PTA) などを施行することにより長期的開存も期待できる.
  • 丘田 英人, 金子 佳照, 吉田 克法, 大園 誠一郎, 平尾 佳彦, 古川 佳要子, 矢和多 多姫子, 本宮 善〓
    2002 年 35 巻 4 号 p. 237-241
    発行日: 2002/04/28
    公開日: 2010/03/16
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    Bone mineral density (BMD) は骨塩量の信頼できる指標であり, 腎不全患者ではBMDの低下が報告されている.
    今回, われわれはdual-energy X-ray absorptiometry (DXA) を用い, アデニン誘発腎不全Wistar ratで大腿骨のBMDを測定し, BMDに及ぼすrecombinant human erythropoietin (rHuEPO) の効果について検討を行った. その結果, 大腿骨大転子, 頸部, Ward三角では腎不全の進行とともにBMDの低下がみられた. rHuEPOの影響では, 大腿骨大転子, 頸部, Ward三角のBMDが, 腎機能正常のcontrol group (それぞれ0.21±0.03, 0.20±0.02, 0.26±0.02gms/cm2) に比べ, rHuEPOを投与しなかったgroup (0.16±0.04, 0.17±0.03, 0.21±0.04gms/cm2) で有意な低下を示したのに対し, rHuEPOを投与したgroup (0.18±0.03, 0.18±0.02, 0.23±0.03gms/cm2) では有意差を認めなかった.
    以上より, rHuEPOは腎不全患者において骨塩量低下速度を減少させる可能性が示唆された.
  • 武田 真一, 佐々木 信博, 伊藤 千春, 野崎 裕美, 井上 真, 増永 義則, 高野 隆一, 飯村 修, 安藤 康宏, 草野 英二, 浅 ...
    2002 年 35 巻 4 号 p. 243-248
    発行日: 2002/04/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    目的: 二次性副甲状腺機能亢進症 (II°HPT) では副甲状腺摘除術 (PTx) 後, 骨代謝マーカーは著明な変化を示すが, 確定的な見解は得られていない. われわれは, 31例のII°HPTに対して32回のPTxを施行し, 術前, 術後において骨代謝マーカーを経時的に観測し, これまでの報告と比較・検討を行った. 31例の内訳は男15例 (うち1例は2回PTx施行), 女16例で, 平均年齢は53.1±1.4歳, 平均透析期間は14.5±0.8年だった. また, 近年新規サイトカインとして注目されている破骨細胞形成抑制因子 (OPG) も測定し, PTx後の骨代謝への関与の可能性も検討した.
    結果: 術前では血清alkaline phosphatase (ALP): 615.9±113.8IU/Lおよびosteocalcin (OC): 326.8±37.5ng/mLと上昇を認め, ともに血清intact-PTH (iPTH) 値と有意な正の相関 (それぞれ, r=0.621, p<0.001, r=0.667, p<0.01) を認めた. また術前は高カルシウム (Ca; 10.11±0.13mg/dL) および高リン (IP; 5.85±0.24) 血症を呈していたが, 血清Ca, IP値ともにPTx 6時間後より有意な低下が認められた. 一方, 血清ALP値は有意な上昇が認められ, いわゆるHungry bone syndrome (HBS) の病態を呈した. PTx後の血清Caの最低値 (minCa) と術前の血清ALP値 (ALP〈前〉) との間には, 負の相関がみられた. 一方, 血清OPG値はPTx前後で有意な変化は認められなかった.
    結論: II°HPT患者においてはPTxによりHBSを呈し, 術前の血清ALP値が予見因子になる可能性が示唆された. 血清OPG値はPTxによる変化を認めず, OPGがPTx後の骨代謝の変化に影響する可能性は低いと考えられた.
  • 大橋 禎子, 内藤 順代, 窪田 研二
    2002 年 35 巻 4 号 p. 249-253
    発行日: 2002/04/28
    公開日: 2010/03/16
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    症例は55歳の男性, 農夫であり, 藁作業中にネズミと接触する機会があった. 1999年10月に発熱, 黄疸を主訴に当科受診, 腎前性急性腎不全も合併していたため入院となる. 入院後, 悪寒戦慄を伴う40℃の発熱, 眼球結膜の充血, 腓腹筋痛といった特徴的な臨床症状, またネズミと接触した可能性よりワイル病を疑い, 直ちにベンジルペニシリンカリウム (PCG) 600万単位/日の投与を行った. 腎機能は, 充分な輸液にもかかわらず急速に悪化したため血液透析療法を開始した. また黄疸もT-Bil値で42.7mg/dLまで増悪したため, ビリルビン吸着療法を計2回併用した. その後, 炎症所見の正常化に伴い腎不全・黄疸とも徐々に回復した. 発熱や筋肉痛などの諸症状も改善し, 第21病日にはPCGを中止, 結局血液透析療法は計14回で離脱した. その後, 入院後14日目の尿培養よりレプトスピラが検出され, ワイル病と確定診断した.
    ワイル病は早期治療が予後を左右し, 治療開始が遅れると致死的となる, 本症例は重症型レプトスピラ症であったが, 早期に本疾患を疑い, 適切な治療を行うことで順調な経過をたどったと考えられた.
  • 林 春幸, 中島 一彰, 入江 康文, 鹿島 孝, 大竹 喜雄, 吉田 弘道, 伊藤 靖, 長谷川 律子, 神谷 直人, 奥田 邦雄
    2002 年 35 巻 4 号 p. 255-259
    発行日: 2002/04/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    症例は69歳女性. 1993年慢性糸球体腎炎のため維持透析導入となった. 2000年6月より, 赤血球数, ヘマトクリットが増加し始め, 多血症状態, 心不全状態となり, 10月23日入院した. 腎静脈血中エリスロポエチン濃度を測定したところ, 右腎静脈血が379mU/mLであり, 左腎静脈血179, 171 (2回測定) mU/mL, 末梢側大静脈血171mU/mLに比較し, 著明に高値であった. 右腎内エリスロポエチン産生腫瘍の存在を疑い, エコー, CT, MRI, ガリウムスキャンを行ったが腫瘍は認められなかった. ヘマトクリットが49.8%まで上昇した時点で200mLの瀉血を計4回行ったが心不全症状は改善されず, 左室駆出率は30.6%まで低下した. 11月16日全麻下に両側の腎摘を行った. 術直前の末梢血中エリスロポエチン濃度は253mU/mLであったが術後9.7mU/mLへと低下した. 心不全状態も徐々に改善され, 2001年6月における左室駆出率は77%と上昇した. 摘出腎は右31g, 左48gの萎縮腎であった. 摘出腎の組織より蛋白を抽出し, エリスロポエチン濃度を測定したところ, 左腎組織が117mU/gであったのに対し, 右腎組織は1020mU/gと高値であった. 組織診断では動脈の硬化性変化が高度であり, 腎実質は萎縮した尿細管とごくわずかの糸球体からなり, 腫瘍は存在していなかった. 抗エリスロポエチン抗体を用いた免疫染色を行ったところ, 染色陽性の尿細管が散在性に認められるのみで, 特殊なエリスロポエチン産生細胞は認められなかった. 本症例において, 右腎から多量のエリスロポエチンが産生分泌されていた原因は不明であり, これまで知られていない産生分泌機序が関与している可能性が考えられた.
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