日本透析医学会雑誌
Online ISSN : 1883-082X
Print ISSN : 1340-3451
ISSN-L : 1340-3451
37 巻, 1 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
  • 中井 滋, 新里 高弘, 奈倉 勇爾, 政金 生人, 北岡 建樹, 篠田 俊雄, 山崎 親雄, 坂井 瑠実, 大森 浩之, 守田 治, 井関 ...
    2004 年 37 巻 1 号 p. 1-24
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    2002年末の統計調査は全国の3,625施設を対象に実施され, 3,612施設 (99.61%) から回答を回収した. 2002年末のわが国の透析人口は229,538人であり, 昨年末に比べて10,355人 (4.7%) 増加した. 人口100万人あたりの患者数は1,801.2人である. 2001年末から2002年末までの1年間の粗死亡率は9.2%であった. 透析導入症例の平均年齢は64.7 (±13.6; ±s.d.) 歳全患者では平均年齢は62.2 (±13.0) 歳と昨年よりもさらに高齢化した. 透析導入症例の原疾患毎の比率では, 糖尿病性腎症が39.1%, 慢性糸球体腎炎は31.9%であった.
    介護保険を取得している患者は, 40-64歳では6.5%, 65歳以上では31.3%であった. 40-64歳では65歳以上にくらべて介護保険利用率が高い値を示した. 週3回の血液透析患者の65.7%が3回とも昼間透析を, 11.9%が3回とも夜間透析を実施されていた. そして, 20.1%は3回とも中間透析を実施されていた. 施設血液透析患者の54.2%が月水金の週3回透析を, 37.5%が火木土の週3回透析を実施されていた.
  • 大平 整爾
    2004 年 37 巻 1 号 p. 25-26
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第48回日本透析医学会コントラバシイより
    冨永 芳博
    2004 年 37 巻 1 号 p. 27-29
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第48回日本透析医学会コントラバシィより
    深川 雅史, 中西 昌平, 田中 元子, 黒澤 斌
    2004 年 37 巻 1 号 p. 30-32
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第48回日本透析医学会コントラバシィより
    岩元 則幸, 小野 利彦
    2004 年 37 巻 1 号 p. 33-36
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第48回日本透析医学会コントラバシィより
    小林 彰, 喜田 智幸, 坂井 瑠実
    2004 年 37 巻 1 号 p. 37-39
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第48回日本透析医学会コントラバシィより
    貴田岡 正史
    2004 年 37 巻 1 号 p. 40-45
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 適切な時期に適切な方法で -第48回日本透析医学会コントラバシイより-
    角田 隆俊, 田中 礼佳, 藤崎 智隆, 斎藤 明
    2004 年 37 巻 1 号 p. 46-49
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • PECIT (ペキット: エタノール+calcitriol注入療法) の有用性 -第48回日本透析医学会コントラバシィより-
    伊達 敏行, 川下 誉晃, 重松 隆
    2004 年 37 巻 1 号 p. 50-52
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第48回日本透析医学会コントラバシィより
    安永 親生, 中本 雅彦, 松尾 賢三
    2004 年 37 巻 1 号 p. 53-56
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第48回日本透析医学会コントラバシィより
    中村 道郎, 渕之上 昌平, 春口 洋昭, 林 哲男, 寺岡 慧
    2004 年 37 巻 1 号 p. 57-60
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 大平 整爾
    2004 年 37 巻 1 号 p. 61-63
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 三瀬 直文, 清水 英樹, 西 隆博, 興野 寛幸, 正木 一伸, 西尾 恭介, 出川 寿一, 多川 斉, 杉本 徳一郎
    2004 年 37 巻 1 号 p. 65-70
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    セリン蛋白分解酵素阻害薬であるメシル酸ナファモスタット (NM) は, 出血性病変または出血傾向を有する血液透析患老の抗凝固薬として多用されている. われわれは, 1999年から2002年の間に経験したNMに対する重篤なアレルギー症状を呈した11例と, 過去の報告例を検討して, NMアレルギーの特徴を分析した.
    症例は65±6歳 (55歳-76歳) の男性6例, 女性5例, 透析期間は8±6年 (0年-23年) であった. 透析導入の原疾患, 透析膜にも一定の傾向はなかった. 他方, 全例にNMの投与歴があり, さらに10例 (91%) に他の薬剤に対するアレルギー歴が認められた. アレルギー症状は, ショックが4例, 発熱が4例 (1例は喘息様症状を伴う), 全身皮疹が3例であった. ショックは透析開始後15分以内に発現したが, 発熱の出現時間は透析中から透析終了6時間後までと一定しなかった. 全例とも, NMの中止にて症状が消失した. いずれも他の抗凝固薬を投与した血液透析時には, 過敏症状を示さなかった. 臨床検査値では, 好酸球増多が測定された8例中6例で認められたが, 血清抗NM抗体測定検査は3例中2例で陰性であった.
    過去のNMに対するアレルギー報告例においても, 透析期間, 透析導入の原疾患, 透析膜にも一定の傾向は認めていない. また, ほとんどの症例が再投与時にアレルギー反応を発現しており, 初回投与例はまれであった.
    NMに対するアレルギー反応は, 過去に投与歴のあるものが多く, 薬剤に感作された症例が再投与時に過敏症状を呈すると考えられる. アレルギー反応の発症を確実に予期する方法はなく, 抗凝固薬としてNMを投与する場合, 特に再投与時は, たゆまぬ注意が求められる.
  • 平田 純生, 太田 美由希, 藤田 みのり, 奥野 仙二, 大森 俊治, 谷脇 愛実, 北村 芳子, 三宅 健文, 閑田 なるみ, 原田 敬 ...
    2004 年 37 巻 1 号 p. 71-78
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    9施設2,604名の透析患者 (男1,572名, 女1,032名; 平均年齢62.3±11.9歳) に対して降圧薬使用実態調査を行い, 原疾患, 透析方法, 透析歴, 年齢, 性別などによる降圧薬処方状況について検討した. 全患者中63.7%が何らかの降圧薬を処方されており, 降庄薬の種別による処方頻度はCa拮抗薬50.9%, アンジオテンシン受容体拮抗薬23.9%, アンジオテンシン変換酵素阻害薬15.9%, α遮断薬12.9%, β遮断薬10.0%, その地の降圧薬3.2%であった.
    DM群 (n=747) の平均降圧薬処方は1.49±1.26剤で非DM群 (n=1,857) 1.11±1.20剤に比し有意に多く (p<0.0001), DM群ではβ遮断薬・その他の降圧薬を除く降圧薬において有意に処方頻度が高かった. 処方薬総数に性差は認められなかったが, 平均降圧薬処方数は男性1.36±1.27剤, 女性1.01±1.14剤と有意に男性で多く (p<0.0001), その他の降圧薬を除くすべての降圧薬種別において男性で有意に高かった. 降圧薬処方数はDM群, 非DM群の間, 男女間に有意差が認められ, 重回帰分析の結果から原疾患ではDM, 性別では男性, 若年者, 短い透析歴が降圧薬処方数を増加させる主な要因であることが明らかになった.
    降圧薬処方数は透析歴の延長に伴い減少する傾向が認められ, 特に透析歴15年以上の透析歴最長群では降圧薬処方数の有意な低下が認められた. 重回帰分析では若集者が降圧薬処方数を増加させる要因であったが, 透析歴15年以上群は他群に比し平均年齢が有意に低いため, 降圧薬処方数の減少するメカニズムは加齢と透析歴延長で異なることが推測された.
  • 畑間 繁樹, 田中 理恵子, 土井 俊樹, 小池 清美, 中山 勝, 武田 一人, 松本 雅則, 八木 秀男, 石指 宏通
    2004 年 37 巻 1 号 p. 79-84
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    患者は82歳男性. 高熱, 嘔気, 嘔吐とBUN 118mg/dL, 血清クレアチニン8.0mg/dL, LDH 2, 195U/Lを認めて紹介入院し, 入院後血小板4.1万/mm3と判明したため, 溶血性尿毒症症候群 (HUS)/血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP) による急性腎不全と診断した. 血液透析と血漿交換を施行したところ著効を示し, 腎機能と血小板は改善・正常化した. しかし, その10日後にCr 2.2mg/dLと上昇し, 血小板11.0万/mm3となったのでHUS/TTPの再発と診断した. 低補体血症を伴うHCV陽性のクリオグロブリン血症を認めたため, HUS/TTPとの関連を疑った. クリオグロブリン除去目的にクリオフィルトレーション施行するとともに血漿交換と血液透析を行い再度寛解に至った. クリオグロブリン陰性化を目的にプレドニンとシクロフォスファミドの併用療法を施行したところ, クリオグロブリン陰性化と補体正常化を認め, LDH 239IU/L, 血小板16.7万/mm3, ヘマトクリット25.1%, 血清クレアチニン1.2mg/dLと改善し, その後の再発は認められなかった. クリオグロブリン血症はHUS/TTPの原因疾患として記載がないが, 本例はHCV陽性のクリオグロブリン血症に伴うHUS/TTPが疑われる. クリオグロブリン血症関連HUB/TTPにおいても血漿交換は非常に有効な治療法と考えられた. 初回治療後も短期間で再発し, 副腎皮質ステロイドとシクロフォスファミドの併用によりクリオグロブリン陰性化し血清補体も正常化し, その後の再発を予防できた.
  • 巽 洋, 北村 匡, 川添 一哉, 森野 文敏, 大野 隆, 高谷 徹, 青山 東五, 梶原 博, 鎌田 貢壽, 東原 正明
    2004 年 37 巻 1 号 p. 85-90
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    症例は52歳男性. 1999年著明な黄疸, 肝機能障害にて入院しB型肝炎ウイルスキャリアよりの劇症肝炎と診断された. 入院後血漿交換, 血液濾過透析などのアフェレーシス, およびステロイドの大量療法により救命に成功した. しかし, 治療終了後, ステロイドの免疫抑制によりB型肝炎ウイルスが増殖し, これによる肝炎の再燃が認められた. 肝炎の改善にはウイルス量を減らす必要があると考えB型肝炎ウイルスに対する新たな抗ウイルス薬として認可されたラミブジンを投与したところ, ウイルス量は著減し肝機能も改善がみられた. 劇症肝炎は予後が極めて不良で救命率は30%前後に過ぎないため治療的アフェレーシス, 免疫抑制療法による救命が最優先される. 救命後, 免疫抑制剤によるウイルス増殖に起因した肝炎の再燃が問題となるが, ラミブジンはこの肝炎の再燃に極めて有効であった.
  • 小池 秀和, 羽鳥 基明, 新田 貴士, 柏木 文蔵, 鈴木 和浩, 山中 英壽, 内海 英貴, 野島 美久
    2004 年 37 巻 1 号 p. 91-94
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    慢性腎不全を合併した血友病A患者に, 抗凝固薬や止血法を工夫し安全に維持血液透析を施行できた1例を経験したので報告する.
    症例は38歳男性. 生来出血傾向は軽度であったが15歳時に血友病Aを指摘されていた. 18歳時糖尿病 (I型) と診断された. 徐々に腎機能が悪化し2000年10月感染をきっかけに腎不全が増悪し緊急透析導入となり, 社会復帰を考慮しCAPD管理となった. 以後, 時に腹膜炎, 肺水腫を併発し臨時血液透析を施行しつつCAPD継続していたが, 2002年4月左前腕内シャントを作製し, 同年10月CAPDの継続が困難となり維持血液透析へ移行となった.
    維持血液透析時の抗凝固療法は, 当初はnafamostat mesilate (フサン®) を使用したが, 第VIII因子活性20%, APTT 53.5秒, 透析前ACT180秒以上であったため, 無抗凝固薬透析を試みた. しかし, 透析終了時に少量の残血を認めたため, 透析開始時に静脈側からのdalteparin sodium (フラグミン®) 1,000単位のワンショットの全身ヘパリン化を施行し, 現在, 凝固トラブル, 出血症状はなく施行できている. また, 抜針時は第VIII因子製剤 (リコネイト®) 500単位を透析終了時静注し10-15分で止血可能であった. 使用24時間後の第VIII因子活性は平均23%で, 現在のところ第VIII因子インヒビターは陰性である.
  • 阿部 雅紀, 岡田 一義, 高橋 佳子, 樋口 輝美, 福田 昇, 久野 勉, 奈倉 勇爾, 高橋 進, 松本 紘一
    2004 年 37 巻 1 号 p. 95-100
    発行日: 2004/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    開腹術後約3か月という短期間で被嚢性腹膜硬化症 (EPS) を発症した症例を経験したので報告する. 症例は54歳女性で, 慢性糸球体腎炎からの末期腎不全のため平成8年2月にCAPD導入となった. 細菌性腹膜炎の既往はなく, 平成12年11月より好酸球増多症のためプレドニゾロン (PSL) 10mg/日を内服継続していた. 便潜血反応陽性のため大腸内視鏡検査を施行したところ回盲部腫瘍を認め, 生検の結果, 腺癌の診断であった. その後急性腹症のため平成13年11月4日に入院した. 入院後, 絶食とし抗生剤投与にて保存的に加療していたが, 腹痛が持続するため同月8日に緊急に開腹手術を施行した. 大網の索状物による回腸の絞扼性イレウスと診断し, 索状物と回盲部腫瘍を切除し, テンコフカテーテルを抜去した. なお, 腹膜, 腸管には癒着は認めなかったが, 腹膜生検では腹膜硬化症の所見を認めた. 術後, イレウス症状は持続し, 腹水貯留も多量に認められたため, EPSを疑い12月15日よりPSLを30mg/日に増量したが, その後も全身状態は改善せず, 肺炎, 敗血症を併発し, 平成14年1月30日に永眠された. 剖検所見では, 腸管は癒着し, 線維性膜様物に覆われ一塊となり被嚢化しており, EPSの所見であった. 腹膜生検時には認められなかった被膜が約3か月という短期間で形成され, EPSが完成したと考えた. このEPSの急速な発症の要因として腸管への外科的侵襲が強く疑われた. よって, CAPD導入後の開腹術もEPS発症のリスクファクターとして考える必要があると思われた.
  • 2004 年 37 巻 1 号 p. 111
    発行日: 2004年
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
feedback
Top