日本透析医学会雑誌
Online ISSN : 1883-082X
Print ISSN : 1340-3451
ISSN-L : 1340-3451
37 巻 , 10 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 大平 整爾
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1837-1846
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 太田 和夫, 中 牧子, 河辺 絵里
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1847-1856
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 唐澤 あや子, 後藤 悟, 内田 隆行, 山越 理恵, 安藤 勝信, 百瀬 直樹, 中島 逸郎, 今村 茂樹, 豊田 朗, 森 穂波, 田部 ...
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1857-1860
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    透析患者でも冠動脈造影術や経皮的血管拡張術を受ける機会が増加している. これらの術中にはヘパリンを多量に使用するほか, 術後から透析までの時間が異なるため, 術後透析時のヘパリン管理は難しい. そこで, われわれはこのような症例に対して, 透析終了時のACT (Activated Coagulation Time) を通常維持透析に近づけることを目的に造影検査後のヘパリン管理マニュアルを作成した. 作成したマニュアルは, 透析開始時にACTを測定し, ACTの値によりヘパリン使用量を変更する方法である. 調整方法としては, 1) 透析開始時ACTが200秒以上: 未使用で開始し, 2時間後のACT値によってヘパリンを使用する. 2) 透析開始時ACTが150-200秒: ヘパリンは通常の半分量, 3) 透析開始時ACTが150秒以下: 通常量の3種類である. 今回, このマニュアルの有用性を確認するため, 造影検査後透析群50例と通常透析群50例それぞれの透析開始時, 2時間後, 終了時のACT値を比較検討した. その結果, 透析開始時のACTの平均は造影を行わない通常の透析群が103.6±14.2秒であったのに比べ, 造影検査後透析群では173.6±65.1秒と凝固時間は70秒も長く, 標準偏差も大きなばらつきを示した. 透析開始2時間後ではACTの平均が通常透析群の127.5±22.8秒に対して造影後透析群は150.5±39.4秒と差が22.5秒に縮まり, 標準偏差も開始時に比べてばらつきは小さくなっている. 透析終了時では通常透析群の119.3±18.8秒に対して造影後透析群は133.7±25.0秒と14.4秒差に縮まり, 標準偏差も近似していた. われわれの行っているマニュアルによってヘパリン管理が容易になった.
  • 山中 正人, 布川 朋也, 中西 良一, 甲藤 和伸, 小島 圭二, 川西 泰夫, 沼田 明
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1861-1864
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    目的: 透析導入期の上皮小体腫大の有無と血液生化学検査パラメーターとの関連を検討した.
    対象と方法: 透析導入患者31例 (男性21例, 女性10例) を対象とし, 頸部超音波検査および血液検査を施行し, これらの関連を検討した.
    結果: 上皮小体の腫大は5例 (16%) で認めすべて単発でサイズは長径5-10mmであった. 対象症例の年齢, 血清intact PTH値, 血清骨型アルカリフォスファターゼ (ALP) 値, 血清1,25(OH)2D値はそれぞれ中央値66歳 (40-87), 210pg/mL (6-910), 20.9U/L (14.1-53.0), 7.4pg/mL (3.6-17.4) であった. 血清intact PTH値と補正Ca値, リン値にはそれぞれ有意な負, 正の相関がみられたが上皮小体腫大との関連は認めなかった. 上皮小体腫大は補正Ca値が高値である場合と性別では女性において有意に高頻度で認められた.
    結論: 透析導入時に二次性上皮小体機能充進症 (2HPT) による線維性骨炎を有している症例は少なかったが, すでに上皮小体の腫大を有する症例がみられており, 保存期腎不全時期より2HPTに対し十分な管理, 治療が必要であると考えられた.
  • 秋葉 隆, 秋澤 忠男, 福原 俊一, 斎藤 明, 大平 整爾, 関野 宏, 山崎 親雄, 岸本 武利, 大澤 源吾, 藤見 惺, 丸茂 文 ...
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1865-1873
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    Dialysis Outcomes and Practice Pattern Study (DOPPS) は慢性血液透析患者の診療内容とその治療結果に関する国際的観察研究である. 各国の代表的な透析施設から無作為に抽出した血液透析患者の透析に関する診療内容と死亡率, 罹患率, QOLなどの治療結果を調査し, その関連を検討した. 日本の透析患者は, 他の6か国と比較して顕著に死亡率が低く, 透析量の少ない患者群においては, 血流量を増加する, 膜面積を増加する, 透析時間を延長するなどの治療法の変更を行えば, その成績はさらに改善することが期待できることが明らかになった. 一方, 日本の血液透析患者のHtは, 他の6か国と比べて著明に低く, エリスロポエチン投与量を増加するか, 赤芽球癆の問題が解消したら, 投与経路を皮下注に変更すれば改善することが示された.
    以上から, 日本の血液透析患者の診療内容をDOPPSデータを使って他の6か国と比較することによって, 透析医療の内容を改善できることが示された.
  • 有元 克彦, 大森 浩之
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1875-1880
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    血液透析施行時に2種の低分子ヘパりン, Dalteparin Na (フラグミン®: FR), Reviparin Na (ローモリン®: LM) を使用した際の凝血学的特性と薬物動態を比較検討した.
    当院で週3回4時間の血液透析施行中の入院患者20症例を対象とした. 両薬剤とも透析開始時に40IU/kgを静脈内に単回投与した. FRまたはLMを1週間ずつ計2週間使用して, それぞれ最終の透析日に採血した. 採血ポイントは透析開始前, 開始後5, 30, 60, 120, 240, 300, 360, 480分とし, 血漿中の抗Xa活性, 抗IIa活性およびAPTT, Ca再加時間を測定した.
    LMはFRに比較して, 抗Xa活a性の半減期は約1.3倍長く (189vs. 144分) AUCも約1.4倍大きかった (118.7vs. 84.4IU・min/mL). 一方, 抗lla活性の半減期には差がなかったが (83vs. 79分), AUCは約0.5倍であった (5.5vs. 11.3IU・min/mL). APTTおよびCa再加時間はFR群がLM群と比較して延長していた.
    低分子ヘパりンの薬理学的パラメーターはその製剤特性により異なることが示された.
  • 古川 正隆, 松尾 朋博, 東武 昇平, 林田 靖, 竹原 浩介, 津田 聡, 前田 兼徳, 岩崎 昌太郎, 齋藤 泰
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1881-1886
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    維持透析患者に, 悪性腫瘍の合併率が高いことが指摘されている. とりわけ尿路性器悪性腫瘍の合併率は高く, 今回われわれは過去10年間の当院における維持透析患者に発生した尿路性器悪性腫瘍について臨床的検討を加え報告する.
    1993年1月から2002年12月までの10年間に当院で維持透析を施行された1,294例を対象とした. 対象症例中の総悪性腫瘍発生例数は145例 (11.2%) で, そのうち, 尿路性器悪性腫瘍発生例数は29例であり, 総悪性腫瘍に占める割合は20.0%であった. 尿路性器悪性腫瘍の内訳は腎細胞癌13例 (44.8%), 腎盂尿管腫瘍6例 (20.7%), 膀胱腫瘍8例 (27.6%), 前立腺癌2例 (6.9%) であった. 腫瘍発見の契機としては, 血尿, 尿道からの出血が14例 (48.2%) と最も多く, 次いでCT, 超音波検査などによるスクリーニングが11例 (37.8%) で, 以下腹痛, 排尿困難, 尿細胞診陽性, PSA高値が1例ずつであった. 腫瘍発見時の年齢に関しては腎細胞癌では平均60歳, 腎盂尿管腫瘍, 膀胱腫瘍などの尿路上皮腫瘍では平均73歳と尿路上皮腫瘍で高い傾向がみられた. また, 腫瘍発生までの透析期間についてはACDK (acquired cystic disease of the kidney) に発生した腎細胞癌で長い傾向がみられた他は特に所見は得られなかった.
    Matas以来, 維持透析患者に悪性腫瘍が多発していると国内外より報告されているが, とりわけ尿路性器系悪性腫瘍の合併率は高い. 尿路系悪性腫瘍は血尿で発見される症例が多く自尿のほとんどない透析患者は発見が遅れる傾向にあるものと予想される. 今回の検討でも進行癌の症例が多く, 末期腎不全および維持透析患者では尿路の悪性腫瘍の合併も常に念頭におき自尿のある患者では尿検査, 尿細胞診検査を自尿のない患者では膀胱洗浄尿細胞診検査や超音波検査によるスクリーニングを積極的に行うべきであると考えた.
  • 西原 舞, 平田 純生, 和泉 智, 古久保 拓, 太田 美由希, 藤田 みのり, 山川 智之, 田中 一彦
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1887-1892
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    血液透析 (HD) 患者202名および持続的携行式腹膜透析 (CAPD) 患者33名, 計235名 {男: 147名, 女: 88名, 原疾患: 糖尿病 (DM) 60名, nonDM 175名} に対し, Rome II Modularアンケートを実施し, 腸疾患の判定を行った. 機能性便秘と判定された患者およびそれを除く下剤服用者を便秘患者と定義し, 便秘発症に関わる要因について解析調査した.
    アンケートによると全対象患者の54%が何らかの腸疾患を有しており, 腸疾患の割合は機能性便秘19%, 機能性下痢16%, 過敏性腸症候群14%, 機能性腹部膨満5%となった. 機能性便秘19%とそれを除く下剤服用者33%を加えると, 便秘患者は対象患者の52%にのぼった. χ2検定によると便秘の頻度は, 性別では女性, 原疾患ではDM群, 透析方法ではHD群で有意に高かった. 便秘患者の割合と年齢の関係を検討したところ, 加齢により便秘の頻度の著明な上昇が認められた. さらに, 多重ロジスティック回帰分析では便秘発症に関わる要因として加齢, DM, 女性が有意な因子として選択された.
    また, 機能性下痢と判定された下剤服用者を便秘患者から除いて同様の検討を行ったところ, DMの有無による便秘の頻度に有意差はみられず, 多重ロジスティック回帰分析においては年齢のみが有意な因子として選択された.
  • 平田 純生, 和泉 智, 古久 保拓, 太田 美由希, 藤田 みのり, 山川 智之
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1893-1900
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    薬物の透析による除去率 (透析性) について文献に記載のある140薬物を対象に蛋白結合率 (データ数135), 尿中未変化体排泄率 (データ数98), 油水分配係数 (O/W係数: データ数81), 分子量 (データ数140) と薬物の透析性の相関性について検討した. 薬物の透析性と相関性が高いパラメーターは順に蛋白結合率 (r=-0.600, p<0.0001), 尿中未変化体排泄率 (r=0.515, p<0.0001), logO/W係数 (r=-0.478, p<0.0001), 分布容積の逆数 (1/Vd; r=0.450, p<0.0001), 分布容積 (r=-0.341, p<0.0001) であり, O/W係数, 分子量, log分子量と薬物の透析性の間には相関性は認められなかった (各r=-0.157; p=0.163, r=-0.032; p=0.708, r=-0.026; p=0.770). さらに蛋白結合率, 分子量, 1/Vd, 尿中未変化体排泄率を説明変数とし透析性に影響する因子について重回帰分析を実施すると蛋白結合率 (β=-0.527, p<0.0001), 1/Vd (β=0.314, p=0.0001) が透析性を予測する有意に独立した因子となった. 蛋白結合率が高い薬物および分布容積が大きい組織移行性の高い薬物は透析性が低く, 透析性を予測する最も重要な要因であると考えられる. 尿中未変化体排泄率が低い肝代謝型薬物, O/W係数の大きい脂溶性薬物, これらのパラメーターはいずれも透析性を低下させる要因となる. 一方, 分子量が1,000 dalton前後の薬物については透析性を推測する要因としては影響しないことが明らかになった.
  • 三浦 明, 山本 乃之, 逢坂 公一, 松崎 竜児, 鈴木 利昭, 久保 和雄
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1901-1908
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    当院では, 返血操作時の空気混入事故や出血事故等を未然に防止するため, エアー返血から生理食塩水 (以下, 生食) を用いた生食充填返血へ変更した. この変更に伴い, 既存装置のサポート機能に, 生食充填返血機能と自動濾過排液機能を追加するバージョンアップを行った. 生食充填返血機能は, 充填する生食量の設定と返血速度である血液ポンプ流量の設定だけで, 返血を開始することができる. また, 返血開始と同時に気泡センサーや静脈圧および透析液圧上下限警報がセットされる. 自動濾過排液機能は, 返血後の血液回路内に残された生食を血液ポンプによってダイアライザーに送り, 透析液を陰圧にしてダイアライザーから濾過排液する機能である. これら機能の追加は, 1個のROM交換で済み, 安価で短期間に生食充填返血へ移行することが可能である.
  • 加藤 規利, 岡田 理恵子, 市田 静憲, 湯澤 由紀夫
    2004 年 37 巻 10 号 p. 1909-1913
    発行日: 2004/10/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    透析用ダブルルーメンカテーテルの右内頸静脈への長期留置が, 同側の胸水貯留の原因と考えられた症例を経験した. 症例は45歳男性, 10年前より糖尿病を指摘されており通院中, 急激な全身の浮腫が著明となり入院. 10g/日以上の高度蛋白尿および, 全身の浮腫と重度の低蛋白血症を伴ったネフローゼ症候群をきたしており, 腎生検組織型は糖尿病性腎症と膜性腎症の合併を認めた. 保存的な治療法に反応が乏しく心不全傾向が出現してきたため, 右内頸静脈にダブルルーメンカテーテルを留置しECUMを開始, 徐々に腎機能も増悪し血液透析へと移行した. シャントの作成が困難で, 長期間の右内頸静脈へのダブルルーメンカテーテル留置を余儀なくされた. カテーテル交換は随時施行していたが, 留置後45日目より急激な右胸水, 右頸部, 顔面の浮腫が出現した. 胸水は漏出性であり, トロッカーから, 一日1,500mL以上の胸水が流出した. 右内頸静脈からのDSAから, 右静脈角の狭窄の存在を確認した. カテーテル抜去後, 胸水および浮腫は速やかに消失した.
    本症例における胸水貯留の機序は, 右内頸静脈カテーテル存在下における右リンパ本幹の静脈角での閉塞により, 気管支縦隔リンパ本幹, 鎖骨下りンパ本幹, 頸リンパ本幹の静脈系への流入路が絶たれた可能性が考えられた.
feedback
Top