日本透析医学会雑誌
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38 巻, 4 号
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  • 頼岡 徳在, 平松 信
    2005 年 38 巻 4 号 p. 251
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    春木 繁一
    2005 年 38 巻 4 号 p. 252-253
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    高杉 敬久
    2005 年 38 巻 4 号 p. 254-255
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    藤田 せつ子, 花岡 一成, 小坂 直之, 川口 良人
    2005 年 38 巻 4 号 p. 256-258
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    中野 広文
    2005 年 38 巻 4 号 p. 259-260
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    小川 修, 吉岡 順子
    2005 年 38 巻 4 号 p. 261-262
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 第49回日本透析医学会シンポジウムより
    横山 隆, 小野寺 康博, 真野 勉
    2005 年 38 巻 4 号 p. 263-265
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 榎木 克織, 黒木 依子, 中本 雅彦, 安永 親生
    2005 年 38 巻 4 号 p. 267-271
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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    目的: PTx術後は骨代謝回転の亢進により, 血清Ca値が著明に減少する. このためII° HPTの術後管理ではCa補充療法が重要である. 病棟でのCa-gluconate持続点滴回数とそれに伴う合併症を軽減するため, 透析時血液回路を活用したCa-gluconate補充を試みた. 対象・方法: 2002年1月-2003年7月に, 当院でPTxの手術を受けた血液透析患者48名中36名を対象とし, コントロール群 (14人); 透析時にCa-gluconate補充なし, 透析時補充群 (22人); 術後3回の透析時にCa-gluconate補充の2群に分け, 退院までの病棟でのCa-gluconate持続点滴回数, および血管痛・腫脹などの合併症の比較を行った. また両群の術後2週間の血清Ca値推移とCa-gluconate総使用量を比較した. 結果: 透析時にCa-gluconate補充を行うことにより, 病棟でのCa-gluconate持続点滴回数は著明に減少した. また術後血清Ca値の低下や変動が少なく早期に安定した値が得られた. Ca-gluconate総使用量に, 有意差 (p=0.24) はなかった. 結論: 透析時血液回路を活用した投与方法は, 術後血清Ca値の変動が少なく早期に血清Ca値の安定が得られやすい. 病棟での持続点滴回数も少なく, 血管痛・拘束など患者の苦痛の軽減が図れた.
  • 福井 政慶, 森 泰清, 井ノ上 祥子, 岸本 典子, 内山 葉子, 柴崎 泰延, 山原 英樹, 今田 崇裕, 来島 泰秋, 阪本 憲彦, ...
    2005 年 38 巻 4 号 p. 273-278
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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    透析医療における治療技術が確立した現在でも, 透析患者の難治性愁訴は少なくなく, その原因として種々の炎症性サイトカイン変動との関連が示唆されている. 一方, 近年漢方処方を始めとした西洋医学以外の治療アプローチ, すなわち補完・代替医療の重要性が見直されている. 本研究では, 十全大補湯投与の慢性透析患者に対する効果を検討した. 対象は外来通院可能な慢性維持透析患者29例 (男性20例, 女性9例, 平均年齢62±12歳, 平均透析期間54±48か月) で, 十全大補湯を4週間投与し, 投与前後で自覚症状, QOL評価, 臨床検査値の変動を観察した. QOL評価にはKDQOL-SFTMを用いた. 全症例の解析で, 投与後血漿TNF-α値の有意な低下を認めた (投与前vs. 投与後=5.5±2.5vs. 4.2±2.5pg/mL; p<0.01). KDQOL-SFTMのサブスケールである腎疾患特異要素 (KDCS) の中で, 自覚症状 (食欲がない, ひどい疲れや消耗感) の有意な改善を認めた (食欲がない; 1.9±1.3vs. 1.6±1.0; p<0.05, ひどい疲れや消耗感; 2.4±1.2vs. 1.8±0.8; p<0.05). 血漿TNF-α
    に変化のみられた症例の背景をQOL改善の観点から解析するために, 投与前におけるKDCSスコア総点を平均値で二分したところ, 高QOL群 (15例, 70.7±6.0) において, 投与後TNF-α値の有意な減少を認めた (投与前vs. 投与後=5.6±2.7vs. 3.5±1.2pg/mL; p<0.01). さらに症状スコア (ひどい疲れや消耗感) とTNF-αの変化量は, 高QOL群において有意な正の相関関係 (R=0.492, p<0.05) を示した. 維持透析患者に補完・代替医療の一環として十全大補湯を投与することで, 患者QOLの向上, 既存の治療では対処できない症候に対する有用性が観察され, TNF-αの低下作用との関連が示唆された.
  • 中山 昌明, 濱田 浩幸, 石崎 允, 川西 秀樹, 中本 雅彦, 山下 明泰, 名本 真二
    2005 年 38 巻 4 号 p. 279-285
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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    [目的] peritoneal dialysis (PD) 療法の重篤な合併症であるencapsulating peritoneal sclerosis (EPS) の予防対策を確立するためには, EPSの危険因子として指摘されているhigh transporterの基本的病態を理解することが必要である. Pyle-Popovich modelとthree-pore modelを基にしたPD NAVI (JMS, Japan) は, 除水機能面では, アクアポリン, small pore, large poreの水分輸送寄与率, ならびにリンパ吸収流量を推定でき, 溶質輸送面では尿素とクレアチニンの総括物質移動・膜面積係数 (mass transfer area coefficient: MTAC) を算出できる. 今回, 本ソフトを用いて, 安定期PD患者を対象に, これらのパラメーターを算出し, high transporterの特徴について検討した. [方法] 安定期PD患者100例にPD NAVIテストを実施し, Area (unrestricted pore area over diffusion distance), アクアポリン水分輸送寄与率 (relative hydraulic conductance of cell pore: rLpS (C)), small pore水分輸送寄与率 (relative hydraulic conductance of small pore: rLpS (S)), large pore水分輸送寄与率 (relative hydraulic conductance of large pore: rLpS (L)), リンパ吸収流量, IPDS (index for peritoneal diffusive selectivity) を算出した. [結果] peritoneal equilibration test (PET) カテゴリー別での検討にて (low; 2例, low average; 36例, high average; 45例, high; 17例), rLpS (C), rLpS (S), リンパ吸収流量, IPDSにおいて群間に有意差が認められた. その中で, high群は, high/low average群に比較して, rLpS (C) とIPDSは有意に低く, リンパ吸収流量とrLpS (S) は有意に高かった. [結論] PD NAVIの解析では, high transporterの特徴として, アクアポリン減少, 細胞間間隙増大, さらにリンパ吸収亢進が示された. これらの変化が, EPS発症の病態に実際に関わっているかは今後の検討課題である.
  • 吉田 綾, 奥津 一郎, 浜中 一輝, 西山 敬介, 宮下 和久
    2005 年 38 巻 4 号 p. 287-290
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    長期血液透析患者の手根管症候群は, アミロイドが手根管内に沈着し, 手根管の相対的な狭小化が発生して正中神経が圧迫されたために発生する. そのため自然治癒は起こらず, 手術治療に至る症例が多い. 初回手術後も維持透析のためにアミロイドが継続して沈着し, 初回手術で拡大した手根管の相対的な狭小化が再度起こり, 一部の症例では再発に至る. われわれは初回発症の手根管症候群に対し, 局所麻酔下に前腕の1cmの皮膚切開からUniversal Subcutaneous Endoscope (USE) systemを用いて屈筋支帯とdlstal holdfast fibers of the flexor retinaculum (DHFFR) を切離する内視鏡下手根管開放術を施行している. 今回, 初回内視鏡下手根管開放術後6か月以上経過観察を行った1,770手/1,196症例 (再発群: 230手/168症例, 非再発群: 1,540手/1,028症例) について, 再発関与因子を明らかにすることを目的とし, 両群の初回手術時の平均年齢, 平均透析期間, 両側罹患の有無, シャント血管の有無について比較した. 初回手術時平均年齢は再発群52.2歳, 非再発群56.8歳であり, 再発群で有意に若かった. 平均透析期間は再発群15.4年, 非再発群16.8年であり, 再発群で有意に短かった. 両側罹患の有無, シャント血管の有無については両群間で有意差を認めなかった.
    低年論または透析開始後短期間で発症し手術治療に至った症例では, 再発および再手術の可能性を考慮して, 初回手術は低侵襲な術式を選択する必要がある. われわれの行っているUSE systemを用いた内視鏡下手根管開放術は前腕1cmの健常組織損傷で手術目的を達成できるため, 透析患者の手根管症候群手術として最適な術式であると考える.
  • 透析導入施設と通院透析サテライトとの連携による患者移動も含めて
    古橋 和拡, 浅野 靖之, 辻田 誠, 坂 洋祐, 浦濱 善倫, 八尾村 多佳朗, 加藤 清也, 成瀬 友彦, 渡邊 有三
    2005 年 38 巻 4 号 p. 291-296
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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    血液透析患者における新規肝炎発生は院内感染として発生する可能性もあり, その予防は重要な問題である. しかし, 透析導入された患者は導入施設にとどまらずに通院が可能となるとサテライト透析施設へ転院することが多い. したがって, 肝炎予防対策が一つの施設で入念に行われても地域内で差があるようでは, 施設間移動の間に予防が無効になる可能性もある. 春日井市民病院は地域の基幹病院として, 透析導入・患者紹介・合併症時の緊急対応を市内の6施設と連携して行っている. そこで, これら7施設が協同して1年間の前向き調査を行う中で, 肝炎の新規発生調査を行った. 対象透析患者は634名であり, 1年間の新規導入患者は98名, 1年の間に転院した患者が105名, 1箇所の施設にとどまった患者は491名, 死亡患者は28名であった. 幸いにも新規肝炎の発生は1年間で0%であった. 短い期間での検討であるが, 職員への啓発活動と院内感染予防マニュアルの遵守により, 新規肝炎発生を抑制できる可能性が示唆された.
  • 土山 芳徳, 宮本 聡, 高田 浩史, 黒瀬 祐子, 滝本 秀隆, 西村 誠明
    2005 年 38 巻 4 号 p. 297-302
    発行日: 2005/04/28
    公開日: 2010/03/16
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    症例は61歳男性, 慢性腎不全にて維持透析中に内シャント閉塞を合併し当科に入院した. 内シャント術施行後, 抗生剤としてpiperacillin (PIPC) が投与された. 入院時Ht 26.1%であったが, 溶血性貧血を合併し, 12日後にはHt 13.8%に低下した. 直接クームス陰性以外は, 自己免疫性溶血性貧血を支持する検査所見であり, PIPCを含め薬剤を中止したが貧血は改善せず, クームス陰性自己免疫性溶血性貧血が考えられたため, prednisolone (PSL) 開始, 5日後にはHt 28.4%に改善した. immunoradiometric assay (IRMA) によって赤血球膜表面に結合したIgG分子を定量し, 薬剤に起因したクームス陰性自己免疫性溶血性貧血と診断した. 少量のPSLが著効し, 漸減し中止し9か月経過したが再発を認めていない.
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