日本透析医学会雑誌
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39 巻 , 1 号
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  • 中井 滋, 和田 篤志, 北岡 建樹, 新里 高弘, 奈倉 勇爾, 菊池 健次郎, 政金 生人, 篠田 俊雄, 山崎 親雄, 坂井 瑠実, ...
    2006 年 39 巻 1 号 p. 1-22
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    2004年末の統計調査は全国の3,932施設を対象に実施され, 3,882施設 (98.73%) から回答を回収した. 2004年末のわが国の透析人口は248,166人であり, 昨年末に比べて10,456名 (4.4%) の増加であった. 人口百万人あたりの患者数は1,943.5人である. 2003年末から2004年末までの1年間の粗死亡率は9.4%であった. 透析導入症例の平均年齢は65.8歳, 透析人口全体の平均年齢は63.3歳であった. 透析導入症例の原疾患毎の比率では, 糖尿病性腎症が41.3%, 慢性糸球体腎炎は28.1%であった.
    血液透析患者の炭酸カルシウム使用率は75.1%, 塩酸セベラマー使用率は26.2%であった. 塩酸セベラマー使用率は炭酸カルシウム投与量と必ずしも強く関係していなかった. 塩酸セベラマー投与量が多い患者では, 動脈血HCO3-濃度は低い傾向が認められた. 血液透析患者の約15%が静注ビタミンD製剤を使用しており, その大半はマキサカルシトールであった. 透析歴が長くなるに従い, 静注ビタミンD製剤の使用頻度は増加していた. 血清インタクトPTH濃度が200pg/mLを超えると, 経口ビタミンD製剤の使用頻度は減少し, 入れ替わるように静注ビタミンD製剤の使用頻度は増加していた.
    施設血液透析患者での経皮的副甲状腺エタノール注入法 (PEIT) 実施率は1.4%であり, 透析歴10年以上でPEIT実施率は高い. PEIT実施の既往を持つ患者の「PEIT再実施率」は35.0%であった. 透析歴10年以上でPEIT実施既往を持つ患者のPEIT再実施率は50%以上であった.
  • 兵藤 透, 深津 敦司
    2006 年 39 巻 1 号 p. 23
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 岡 美智代
    2006 年 39 巻 1 号 p. 24-26
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 山本 スミ子, 兵藤 透, 日台 英雄, 吉田 一成, 馬場 志郎
    2006 年 39 巻 1 号 p. 27-30
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 塚根 由起子, 長田 幸子, 小椋 真志子, 萬治 忠福
    2006 年 39 巻 1 号 p. 31-34
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 井上 啓子, 加藤 昌彦, 平賀 恵子, 小川 洋史
    2006 年 39 巻 1 号 p. 35-36
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 金森 弘志, 深津 敦司, 松林 公蔵
    2006 年 39 巻 1 号 p. 37-38
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 松岡 慎, 冨永 芳博, 後藤 憲彦, 植木 常雄, 宇野 暢晃, 佐藤 哲彦, 片山 昭男, 幅 俊人, 打田 和治
    2006 年 39 巻 1 号 p. 39-42
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    【目的・対象】当院では, 1972年以降704例の生体腎移植を施行してきた. 1993年以降52例のABO血液型不適合腎移植を経験した. 2001年4月以降ABO血液型不適合腎移植レシピエントの血液透析患者21名に対し, 腹腔鏡下脾臓摘出術を施行し, これらの症例の詳細を検証した. 【方法】生体腎移植2週間前に全身麻酔下, Iateral approach, 脾門部一括処理法により, 3穴式にて, 腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した. 【成績】平均手術時間131.7±45.8 (SD) 分, 平均出血量193.0±505.8mLであった. 21例中1例 (4.8%) で出血のため開腹手術に移行した. 鏡視下で遂行した20例では輸血を要した症例はなかったものの, 開腹手術を施行した症例では輸血を要した. また, この症例は術後高アミラーゼ血症を発症し, 腎移植を一時延期した. 移植後腎機能は全例良好であった. 鏡視下で遂行した20例では術後第1病日に離床可能で, 美容的にも満足のいくものであった. 【結論】血液透析中のABO血液型不適合腎移植レシピエントに対する腹腔鏡下脾臓摘出術は, 比較的安全で, 安定した術式と考えた.
  • 田中 元子, 伊藤 和子, 松下 和徳, 松下 和孝, 深川 雅史
    2006 年 39 巻 1 号 p. 43-49
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    【目的】二次性副甲状腺機能亢進症に対する選択的副甲状腺PEITの有効性については多くの報告があるが, PEIT後の後療法についてのプロトコールは未だ確立されていない. すでに私たちはPEIT後の後療法としてmaxacalcitol静注パルス療法 (OCT) の有用性について報告したが, PEIT後の後療法として経口ビタミンDパルス療法の効果と比較検討した報告は少ない. 今回, 私たちはPEIT後の後療法として, OCTとcalcitriol経口パルス療法の効果について比較検討した.【対象と方法】維持透析施行中でintact-PTH 400pg/mL以上の症例で, 頸部超音波にて1腺もしくは2腺の副甲状腺腫大を認めた計10例 (男性6例, 女性4例, 平均年齢56.0±17.8歳, 平均透析期間11.8±3.8年) を対象とし, PEIT後の後療法として, calcitriol経口パルス療法5例 (C群), OCTを5例 (M群) に施行した. 初回PEIT前, PEIT後6か月, 12か月, 18か月後の血清Ca, P, Ca×P積intact-PTH, 骨代謝マーカー, 副甲状腺体積および骨密度を測定し, 比較検討を行った.【結果】両群ともに, intact-PTH, 骨代謝マーカー, 副甲状腺体積はPEIT前と比較してPEIT後で有意な低下, 縮小を認めた. intact-PTH低下率は両群間で有意差を認めなかったが, 副甲状腺体積はC群に比しM群で18か月後には有意に低下した. 血清P値およびCa×P積は, M群では18か月後で有意に低下したが, C群では前後で有意差を認めなかった.【結論】二次性副甲状腺機能亢進症に対するPEIT後の後療法として, OCTはcalcitriol経口パルス療法に比し, PTH抑制効果には有意差を認めないものの, 血清P値抑制, Ca×P積改善効果および副甲状腺縮小効果が有意に高いと考えられた.
  • 栗原 明美, 柳 久子, 奥野 純子, 戸村 成男
    2006 年 39 巻 1 号 p. 51-55
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    調査の主旨を説明し, 了承が得られた血液透析患者110名を対象として, セルフケア意識, 飲食行動様式, サポート感, ストレスコーピング, 人生観にかかわる意識を調査した. 各質問項目をカテゴリー別に因子分析した結果, 因子負荷が1つの因子について0.40以上かつ2因子にまたがって0.40以上の負荷を示さない項目を選出し, それらの下位尺度を用いて主成分分析およびクラスター分析を行うことで被験者を治療適応と不適応の観点から「理想主義タイプ」「無頓着タイプ」「見せかけ適応タイプ」「自暴自棄タイプ」の4領域に分類した. このうち「見せかけ適応タイプ」は, 体重管理などの医学的自己管理が良好であるので問題を見落とされがちであるが, 実際には内面的な葛藤や問題行動が多く, 最も援助が必要なタイプであることがわかった.
  • 岡田 一義, 窪田 実, 久保 仁, 石橋 由孝, 栗山 哲, 佐中 孜, 篠田 俊雄, 杉本 徳一郎, 中尾 俊之, 中山 昌明, 原 茂 ...
    2006 年 39 巻 1 号 p. 57-65
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    連続携行式腹膜透析 (continuous ambulatory peritoneal dialysis: CAPD) が日本に導入されて約25年が経過し, PDについて再検討する時期と考えられる. 今回, PD自己管理・手技・定期検査についてのアンケート調査を東京地区でPD患者を診療している63施設の医師と看護師を対象に実施した.
    医師の32名, 看護師の37名から回答があり, 回収率は50.8%, 58.7%であった. バッグ交換時の指導内容は, 手洗い100%・マスク着用100%・窓の閉鎖97.0%・空調の中止81.8%・ドアの施錠9.1%・ヘアキャップ着用6.1%であった. 排液方法は, 完全排液75.7%・時間制限排液13.5%であった. 自己測定を毎日/毎回行うように指導する施設は, 排液量100%・除水量100%・体重91.9%・血圧86.5%・注液量73.0%・水分バランス54.1%・尿量43.2%・脈拍43.2%・体温24.3%であった. 出口部ケア時の指導内容は, 手洗い100%・カテーテルと腹部の固定100%・ケアの毎日施行94.6%・出口部保護94.6%・窓の閉鎖86.5%・マスク着用81.1%・空調の中止62.2%・チタニウムアダプター保護37.8%・ドアの施錠5.4%・ヘアキャップ着用2.7%であった. オープンシャワーは30.6±25.5日 (中央値25.5日), 入浴は36.7±26.2日 (中央値30.0日) から開始し, 洗浄方法は「石鹸で軽く洗った後にシャワーでよく流すように指導」29.7%・「石鹸でよく洗った後にシャワーでよく流すように指導」13.5%・「シャワーのみでよく流す」13.5%・「シャワーのみで軽く流す」5.4%であった. 接続チューブ交換時の指導内容は, マスク着用 (施行者100%・介助者100%・患者91.9%)・ヘアキャップ着用 (施行者16.2%・介助者15.2%・患者5.4%)・窓の閉鎖97.3%・空調の中止70.3%・ドアの施錠16.2%であった. 定期検査の施行頻度は, 血算・生化学検査・腹部エコー・腹部・心エコー・便潜血・上部消化管内視鏡検査・眼底検査・骨密度検査・腹膜平衡機能検査の施行頻度は施設間で差が少なかったが, 胸部X線・KUB・心電図・至適透析指標 (蓄尿) には大きな差を認めた.
    各施設によって異なっているPDの自己管理・手技・定期検査の内容について再検討し, よりよい医療/看護を患者に提供するとともにevidenceを確立しなければならない.
  • 田部 周市, 後藤 靖雄, 田熊 淑男
    2006 年 39 巻 1 号 p. 67-73
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    重症な副作用が以前にある患者では, ヨード造影剤を使用することができない. そのため, ヨード造影剤禁忌患者の透析シャントトラブルに, 炭酸ガス (carbon dioxide以下CO2) を用いた経皮的血管形成術 (percutaneous transluminal angioplasty以下PTA) を経験したので報告する.
    CO2によるPTA (CO2-PTA) は, 患者6人に合計23回行った. IVUSを併用した1症例では, CO2との血管径を比較検討した. 2症例は, CO2のみでPTAを行った. 過去にヨード造影剤でPTAを行ったことがある3症例は, 以前のX線撮影を参考にCO2-PTAを行った.
    6人の患者は, 全てCO2で検査することが可能であった. CO2とIVUSの横径の比較では, 狭窄1の拡張前で11.1%CO2がIVUSよりも広く評価した. 狭窄1の拡張後, 狭窄2の拡張前後では, 2.2%から47.4%CO2がIVUSより狭く評価された. バルーン選択部の非血栓性閉塞近位正常径では, 6.4%CO2がIVUSよりも広く評価 (過大評価) された. また, バルーン選択部の狭窄1・2の正常径では, 6.3%CO2がIVUSよりも狭く評価 (過小評価) された. 10%以内の過大評価は, バルーン選択には問題なく, 過小評価では拡張が不十分であればバルーン径のサイズアップを行えばCO2によるPTAは可能である.
    バルーン選択の誤差は±6.4%以下と小さいことから, CO2-PTAは可能と考えられた.
  • 多嘉 良稔, 河野 恒文, 正田 孝明
    2006 年 39 巻 1 号 p. 75-80
    発行日: 2006/01/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    患者は90歳, 女性. 慢性腎不金と脳梗塞後遺症で入院加療中. 平成10年5月21日より全身倦怠感と食思不振を訴えるようになり, 漸次飲食量が減少していった. これに伴い脱水症状も出現してきたので, 5月27日に高カロリー輸液を開始した. 5日後に急性肺炎の併発とともに突然高K血症を伴った著しい混合性アシドーシスが出現, 12日後には血清anion gap (AG) が正常の高K血症を伴う高CI性代謝性アシドーシスが出現した. この時, 血漿アルドステロン濃度 (PAC) は55.9pg/mLと正常, transtublar K+ gradient (TTKG) は1.36と低値, 尿中AGは22.4mEq/Lであった. 血清Cr値は5月26日の1.8mg/dLから6月8日には0.9mg/dLに低下した. 高K血症と高Cr性代謝性アシドーシスは, 薬物治療と腹膜灌流によりやや改善したが, 急性肺炎の増悪により18日後に死亡した.
    著者らは, この病態を高K血症性尿細管性アシドーシス (高K血症性RTA) と診断した. 文献を渉猟した限りでは同様の報告は見当たらず, その発生機序は不明である. 著者らは, TPN施行中に生じた急性代謝性アシドーシスのためにアルドステロンに対する尿細管細胞の反応性が低下し, その結果高K血症性RTAが発症したと推察した.
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