日本透析医学会雑誌
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39 巻, 2 号
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  • 菱田 明, 平方 秀樹
    2006 年 39 巻 2 号 p. 93
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第50回日本透析医学会・第48回日本腎臓学会合同ワークショップより
    二宮 利治, 清原 裕, 久保 充明, 平方 秀樹, 飯田 三雄
    2006 年 39 巻 2 号 p. 94-96
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第50回日本透析医学会・第48回日本腎臓学会合同ワークショップより
    下澤 達雄
    2006 年 39 巻 2 号 p. 97-98
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第50回日本透析医学会・第48回日本腎臓学会合同ワークショップより
    熊谷 裕通, 小田巻 真理
    2006 年 39 巻 2 号 p. 99-100
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 第50回日本透析医学会・第48回日本腎臓学会合同ワークショップより
    宮田 敏男
    2006 年 39 巻 2 号 p. 101-102
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 第50回日本透析医学会・第48回日本腎臓学会合同ワークショップより
    新田 孝作
    2006 年 39 巻 2 号 p. 103-104
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 平島 知圭, 和泉 雅章, 三角 文子, 川越 英子, 末光 浩太郎, 成山 真一, 福本 裕美, 許林 友璃, 中西 健
    2006 年 39 巻 2 号 p. 105-110
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    メシル酸ナファモスタットは, 出血性病変を有する症例の血液透析施行時の抗凝固薬として広く用いられている. われわれは維持透析患者12名において, 同薬の先発品と後発品使用時における血液透析回路内の析出物の量, および抗凝固薬としての作用をそれぞれクロスオーバー法により比較検討した. 抗凝固薬としての作用は両者で差がみられなかったが, 回路内析出物の量に関しては, 後発品使用時の方が有意に大量であった. 析出物の量に違いが生じた原因としては, 先発品と後発品の添加物の違い, 不純物混入量の違いなどが考えられた. 後発医薬品導入の際には, それが先発品と完全に同じ薬剤とはいえない場合がありうることを考慮して, 作用の強さや副作用に関して慎重に検討する必要がある.
  • 吉田 綾, 奥津 一郎, 浜中 一輝, 森本 修平, 西山 敬介
    2006 年 39 巻 2 号 p. 111-116
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    透析患者の手根管症候群に対するUniversal Subcutaneous Endoscope (USE) systemを用いた内視鏡下手根管開放術の術後長期成績について検討を行った. 対象は局所麻酔下にUSE systemを用いて手根管の完全開放 (屈筋支帯に加えてdistal holdfast fibers of the flexor retinaculumの切離) による完全除圧を行い, 5年以上経過した388手/279症例である. 初回手術時平均年齢は52.3歳, 平均透析期間は16.3年, 追跡期間は最短5年, 最長15.5年で平均7.4年である. 術後6か月目における回復率は, しびれ感93%, 3g痛覚計92%, 2g触覚計90%, 5年では同様に98%, 98%, 97%であった. 術前徒手筋力テストで0, 1, 2, 3を示した短母指外転筋筋力は, 89%が術後4, 5 (正常) に改善していた. 合併症は0%, 再発率は5%, 平均再発期間は7.3年であった. また, 再発をきたした20手/19症例 (初回手術時平均年齢49.0歳, 平均透析期間は14.7年) の回復状況を非再発群368手/260症例 (初回手術時平均年齢52.3歳, 平均透析期間は16.3年) と比較した. 術後臨床症状の回復経過に有意差はなかった (p<0.05). 透析患者におけるUSE systemを用いた手根管症候群の完全開放・完全除圧手術は, 長期間にわたり安定した良好な成績であった.
  • 新谷 恵子, 江川 隆子, 大田 聡, 石田 陽一, 堀上 健幸, 清水 美保, 早津 美子, 山田 裕治, 飯田 博行, 奥宮 暁子, 城 ...
    2006 年 39 巻 2 号 p. 117-122
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    透析治療には安全で安定的な体外循環血液流量を確保できる動静脈瘻 (AVF) が必要とされ, かつその保持が重要な鍵となる. そのため, AVF造設後は速やかで順調なAVFの成育が不可欠である. 今日までAVFの成育を促す方法として掌握運動が臨床に活用されてきた. しかし, AVFに対する造設後早期からの運動負荷の効果を検証した研究は, 国内外で行われてきていない. 本研究は, AVF造設後の成育度と運動負荷との関係を明らかにしたものである. 維持透析を目的とするAVF造設術を受けた19名 (男性16名, 女性3名, 平均年齢66±12歳) を対象にした. そのうち研究承諾が得られた19名を封筒法によって無作為に2群に割り付け, I群は従来から行われてきた掌握運動を自発的に実施する群 (ボールを握りつぶす掌握運動を実施) で, II群は今回新たに計画した運動負荷を実施する群である. II群の運動は血圧計による加圧を行った後に掌握運動を行う群 (ボールを握りつぶす掌握運動は決められた回数を1日3回確実に実施) で, 運動内容を患者が一人で実施できるまで研究者が指導を行った. 加圧は運動前の収縮期血圧値に10mmHgを加えた軽い加圧を30秒間実施した. AVFの成育度計測には超音波ドップラー診断装置を使用した. 運動前, 運動2か月後, 運動4か月後のAVFの静脈側について, 吻合部より4cm近位側を測定箇所と定め, この部位への透析治療時の穿刺は厳禁とした. 2群間の運動効果の比較にはMann-WhitneyのU検定を, 対象個々の成育度評価はWilcoxson符号付順位和検定を実施し, 有意水準をp<0.05とした. その結果, 運動前の血管断面積を基準とした運動負荷2か月後の断面積増加率比較ではI, II群間に統計的な有意な差が認められた. 以上のように, 新規AVF造設者に対する軽度加圧下の掌握運動はAVFの成育を促進すると思われる.
  • 3年間の長期臨床使用の効果
    溝渕 正行, 木村 吉男, 多嘉良 稔, 白形 昌人, 村上 凡平, 小田 剛士, 松尾 嘉禮, 清水 純
    2006 年 39 巻 2 号 p. 123-129
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    慢性維持透析患者にビタミンE固定膜を使用し, 血漿中の過酸化脂質 (酸化LDL, MDA-LDL) の変動について透析中の推移 (検討1) および3年間長期使用 (検討2) に関して検討した. 透析中の推移は, 維持透析患者にビタミンE固定膜, ポリスルフォン膜, 再生セルロース膜を各7名に用い, 透析前, 15分後, 透析終了時および次回透析前における過酸化脂質の変動を測定した. ビタミンE固定膜を使用した群は, 他の膜にくらべ, 酸化LDLの透析中の変動が有意に低かった. 3年間の長期使用では, DM患者7名, 非DM患者9名, 計16名で検討し, 継続して同一患者にて, 2年 (13名), 3年間 (11名) と継続検討を行った. ビタミンE固定膜を使用することにより, 過酸化脂質は酸化LDL, MDA-LDLともに低下した. DM群と非DM群と比較すると, 両者間で明らかな差は認められなかった. ビタミンE固定膜は透析中および長期使用によって血中過酸化脂質の低下を示すことから, 透析患者の動脈硬化の進展を抑制する可能性があると考えられた.
  • 米田 雅美, 西村 英樹, 塩見 智子, 船木 威徳, 田中 俊久, 小松 水樹, 佐中 孜
    2006 年 39 巻 2 号 p. 131-137
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    症例は77歳男性. 平成14年12月糖尿病性腎症による慢性腎不全の診断で紹介受診. 初診時BUN 48mg/dL, Cre 3.3mg/dLであったが徐々に腎機能は低下した. 感冒を契機に急性増悪し, 全身浮腫と両胸水を認め, 平成16年1月血液透析に導入した. 発熱, 肉眼的血尿, CRP高値も認めていたが確定診断に至らず, 抗生剤投与で軽快したため退院とした. その後近医で外来維持透析療法を受けていたが, しばしば発熱, CRP陽性を認め抗生剤投与を受けていた. 同年6月右胸痛と右胸水を認めるようになり精査目的で第2回目の入院となった. 入院後, 各種抗生剤に抵抗性の発熱, CRP高値, 全身倦怠感が持続し, 顕微鏡的多発血管炎 (microscopic polyangitis: MPA) を疑ってMPO-ANCAを測定した結果, 高値 (503 EU) であった. ステロイド大量療法を行った結果, 解熱, CRP低下, 胸水減少と著明に改善した. 確定診断には至らなかったが, 臨床経過よりMPAによる胸膜炎が考えられた.
  • 駒場 大峰, 井垣 直哉, 後藤 俊介, 横田 一樹, 門口 啓, 竹本 利行, 田中 真紀, 前田 賢吾, 来田 和久, 廣末 好昭, 玉 ...
    2006 年 39 巻 2 号 p. 139-144
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    今回われわれは, 長期血液透析患者の不明熱の原因が感染性腎動脈瘤であった1例を経験した. 症例は47歳男性. 20年間, 近医にて維持血液透析が行われていた. 発熱と左腰背部の鈍痛が出現し, 当院紹介入院となった. 腹部CTでは左腎動脈起始部に壁在血栓を伴う約2cm大の動脈瘤を認め, 感染性腎動脈瘤が考えられた. また, 左腎下極に約3cm大の高濃度の嚢胞を認め, 長期透析に伴う多嚢胞化萎縮腎への感染も考えられた. 抗生剤投与により一時的に改善を認めたが, 左腰背部の鈍痛, 37℃台の発熱が持続し, 将来的に破裂の可能性も考えられたため, 一期的に経腹的左腎摘出術, 左腎動脈瘤切除術を施行した. 術中所見では, 動脈瘤の周囲への高度な癒着, 大動脈周囲リンパ節の腫大を認め, 動脈瘤への感染が示唆された. 左腎周囲の癒着はごく軽度であり, 感染源は左腎動脈瘤によると考えられた. 病理所見では, 軽度の炎症細胞浸潤を伴う器質化した組織像を呈した. 摘出腎の嚢胞壁からは偶然に微小な乳頭状腺癌を発見した. 本例における感染性動脈瘤の発症機序としては, 既存の外傷性動脈瘤への二次感染, あるいは, 頻回のシャント穿刺による細菌感染の血行性転移により動脈瘤が形成された可能性が考えられた. 透析患者の不明熱では, 感染性動脈瘤の可能性も考慮して対処する必要があると考えられた.
  • 大野 晃, 杉浦 真理子, 加藤 規利, 森弘 卓延, 加藤 ふみ, 伊藤 晃, 山崎 親雄
    2006 年 39 巻 2 号 p. 145-149
    発行日: 2006/02/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    症例は50歳, 女性. 28歳の頃から蛋白尿があり. 2004年5月, 近医で腎機能障害を指摘され, 当院に紹介された. 5月25日, 右前腕にポリウレタン人工血管 (Thoratec®) を用いて内シャントを作製した. 6月10日, グラフトに沿った小水疱を伴う滲出性紅斑と全身の浮腫性紅斑が出現した. Thoratec®のパッチテストは72時間で陽性であった. グラフト周囲と背部の浮腫性紅斑部位の皮膚生検の結果, ともに接触性皮膚炎の所見を認め, 全身性接触性皮膚炎と診断した. 好酸球増多はごく軽度であった. ステロイド剤を静脈内投与し, 6月22日, Thoratec®を全摘出した. アレルゲンの除去という観点から, 動脈側吻合部は自己血管のパッチで修復し, Thoratec®の断端は残さないようにした. Thoratec®摘出後, 術創に膿瘍を形成し, ドレナージを必要とした. また, Thoratec®摘出後, 好酸球増多症が増悪した. ステロイドの全身投与を行い, 約2か月で症状は軽快した. Thoratec®によるアレルギーの報告は過去になく, まれな症例と思われる.
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