日本透析医学会雑誌
Online ISSN : 1883-082X
Print ISSN : 1340-3451
ISSN-L : 1340-3451
最新号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
委員会報告
短報
  • 寺元 久美恵, 楠 康生, 大河原 桃子, 池田 夏子, 山本 聡子, 南 尚吾, 滝本 拳, 小泉 良介, 大橋 芳江, 片山 文子, 岩 ...
    2021 年 54 巻 4 号 p. 177-181
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/28
    ジャーナル フリー

    新型コロナウイルス感染症(COVID‒19)は収束のめどが立たず,透析患者の感染者数も増加している一方で,透析患者を受け入れ可能な入院施設は限定されている.当院の病棟には配管設備がなく病棟個室での血液透析は難しいことから,複数の透析ベッドを用意するには透析室での実施が避けられず,そのためには感染症病棟から透析室への患者移送が必要であった.また透析室には個室がないため,感染者との濃厚接触の定義を考慮した透析室のゾーニングと,日本透析医学会からの提言に基づいたベッド配置を行った.感染防御に関する各指針に基づき患者移送および透析室での対策を行うことで院内感染をひき起こすことなく2020年4月から10月までの間に計17例のCOVID‒19患者の血液透析を行った.本稿では移送や透析室での感染防御に焦点を当てて報告する.

症例報告
  • 荒木 崇志, 峰松 直人, 神戸 香織, 重原 理宏, 黄田 宗明, 佐藤 真理子
    2021 年 54 巻 4 号 p. 183-187
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/28
    ジャーナル フリー

    症例は透析導入して5か月後の89歳,男性.貧血,CRPの上昇を認め,翌月に高カルシウム血症も出現し,精査目的で当院外来を紹介受診した.CTにて左肺優位の両側上肺の粒状影,小結節影などを認めた.気管支鏡を行い洗浄液では抗酸菌塗抹陰性,結核菌遺伝子増幅法陰性であったが,扁平隆起性病変の生検病理検査にて多核巨細胞を伴う乾酪性肉芽腫性炎症を認めた.診断的治療の意義も含めて抗結核薬治療を開始したところ,治療開始2週間で補正カルシウム値は改善を認め,治療に反応していると判断した.維持透析患者は定期的に胸部X線撮影を行うために胸部異常陰影から結核が疑われ診断に至ることが多いが,定期採血項目に入っている血清カルシウムなどの異常値から発見,診断される結核の報告もみられる.高カルシウム血症の正常化は,1,25(OH)2VD/i‒PTH比の低下と相関しており,早期の治療効果判定の一助となった.

feedback
Top