日本透析療法学会雑誌
Online ISSN : 1884-6211
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22 巻, 12 号
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  • T. K. Sreepada Rao
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1279-1285
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • Tan Liao Lu
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1287-1288
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 二瓶 宏, 加藤 満利子, 久保 和雄
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1289-1290
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 関野 宏
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1291-1292
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 若新 政史
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1293-1294
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 岸本 武利, 山上 征二, 丹羽 允, 前川 正信
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1295-1296
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 中尾 俊之, 家口 慶彦, 木村 方之
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1297-1298
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 膜孔と荷電の影響
    秋沢 忠男, 越川 昭三, 谷岡 明彦
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1299-1300
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 青柳 一正, 成田 光陽
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1301-1302
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 嶋田 俊恒, 和田 孝雄
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1303-1321
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 藤田 嘉一, 藤見 惺
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1323-1336
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
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  • 北澤 澄子, 伊藤 はつ子, 安田 直津子, 浜川 美穂, 伊藤 綾野, 梅村 晴江
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1337-1340
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    2次性上皮小体機能亢進症の進行に伴ない, 透析患者は種々な症状を訴えている。今回, 上皮小体摘出術施行患者について症状の推移を検討調査したので報告する。当腎センターで上皮小体全摘出後, 前腕筋肉内自家移植を施行した患者79例について, 骨病変による症状と考えられる骨・関節を主とする疼痛・筋力低下・歩行困難, 骨病変以外の自覚症状として, 掻痒・イライラ・不眠とに分け, 更に, 術前・術後の症状の変化について調査を行なった。
    高度な2次性上皮小体機能亢進を示す症例では80%何らかの症状の出現がみられた。早期より症状の出現がみられたのは, 骨病変以外の自覚症状として考えられる掻痒・イライラ・不眠などの症状であった。
    一方, 骨病変に起因すると考えられる筋力低下・疼痛・歩行困難などの症状は, 透析導入より約10年を境に出現していることがわかった。上皮小体摘出術により掻痒・イライラ・不眠などの症状は術後早期より改善されるのに対し, 骨病変に起因すると考えられる諸症状の改善までに2週間以上の期間を必要とした。また, 骨病変以外の症状で約30%, 骨病変によると考えられる症状で約20%に症状の再発がみられた。今回, 調査方法に分類されづらい点もあったが, 症状の分析, 追跡調査により, 入院中に把握出来なかった点までも表面化でき, 看護スタッフの見解から, 症状に対する対策の再検討と患者指導の有用性を再認識した。
  • 中村 義弘, 松井 則明, 中川 成之輔
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1341-1346
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    安定期透析患者の血小板機能を凝集感受性を用いて定量的に測定し, 血清脂質との相関を検討した。安定期透析患者42例 (男17例, 女25例), 正常対照群31例を対象とし, 凝集感受性を佐野らの方法により, ADPによる凝集最低濃度 (2-nmg/ml) のnで表した。凝集感受性の成績は, 正常群の男性7.94±1.34 (m±SD), 女性8.71±0.91に対し, 透析群はそれぞれ10.51±1.86, 10.89±1.88で男女とも正常対照群に比し有意の感受性亢進を示した (p<0.001). この成績に男女差はなく, 年齢, 透析歴のいずれとも相関はなかった。血清脂質では透析群ではHDL-Cholが有意に (p<0.01) 低くT-Chol-HDL-Cholが有意に (p<0.05) 高かった。透析群の凝集感受性と脂質との相関は, 感受性とT-ohol (r=0.65, p<0.01), T-Chol-HDL-Chol (r=0.68, p<0.01) およびLDL-Chol (r=0.70, p<0.001) との間に有意の正相関が認められた。
    以上より安定期透析患者の血小板凝集感受性を修飾する因子の一つとして血清脂質が重要であると考えた。
  • 桑原 隆, 戸田 常紀, 松尾 孝彦, 高橋 隆幸
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1347-1350
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    持続腹膜灌流 (PD) を受けている患者に認められた, 葉酸欠乏性汎血球減少症を報告する。患者は60歳の男性, 脳血栓, 慢性腎不全にて入院。シャントトラブルのため血液透析が施行出来ず, PDを行った。8か月後, 経口摂取をしなくなったため, 非経口的に栄養補給 (ビタミンB 12と葉酸は含まない) を行った。約7か月後に感染症に伴った急激な白血球 (2200/mm3), 血小板 (12000/mm3) 減少を来した。経過を通じて, 正球性正色素性貧血であり, 末梢血中にmacrocyteを認めなかったが, 血清葉酸値が2.8ng/mlと低く, 骨髄穿刺標本で著明なmegaloblast変化を認めたため葉酸欠乏症と考え30mg/日の葉酸を静脈投与した。血小板, 白血球数は投与後2週間以内に正常化した。尿毒症患者で汎血球減少症を認めた時, 常に葉酸欠乏症を考慮する必要があり, 感染症の併発は臨床所見を修飾する。葉酸の予防的投与が必要であろう。
  • 渡辺 修一, 加地 正伸, 中山 昌明, 若林 良則, 山本 裕康, 横山 啓太郎, 〓村 さゆみ, 木村 靖夫, 川口 良人, 宮原 正
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1351-1356
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    CAPD療法における難治性感染症の一つであるPseudomonas aeruginsa (P. aerug) 感染について検討した. 1980年1月より88年5月までに, 当科及び関連施設でCAPDに導入した120例 (男95, 女25) を対象とした. 成績は, P. aerug感染の内, 腹膜炎は全腹膜炎発症回数119回の内3回 (2.5%), トンネル感染, 出口感染はそれぞれ42回の内8回 (19.0%) 66回の内6回 (9.1%) であった。P. aerugを起炎菌とする腹膜炎は3回発生し, 全例でカテーテル抜去を要した。同菌によるトンネル感染は8回発生しており, その内2回のカテーテル抜去, 3回でunroofingを要した. 以上より, P. aerug感染は極めて難治性であり, 本菌によるトンネル感染に対してunroofingが有効であることが明らかとなった.
  • 藤田 省吾, 山下 賀正, 菅 英育, 中島 一朗, 林 武利, 中川 芳彦, 唐仁原 全, 河合 達郎, 本田 宏, 淵之上 昌平, 高橋 ...
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1357-1364
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    二次性上皮小体機能亢進症に対して, 上皮小体摘除術 (PTX) が有効である場合が多いが, 短期間で骨関節痛が再燃する症例も少なくない. そこで, 1980年より1985年までの6年間にPTXが施行され, 長期間経過観察した68例を対象に, PTXの遠隔成績を検討した.
    PTX直後に骨関節症状が悪化した症例は6例 (8.8%) で, PTX直後は一時的に改善したが1年以内に再び悪化した8例を加えると, 14例 (20.6%) であった. また, PTX後1年以上経過してから, 骨関節症状が再燃した症例まで加えると, 32例 (47.1%) に達した. PTX後1年6か月-6年3か月 (平均3年2か月) の時点で, C-PTH 1.2ng/ml以下の症例が30例, 2.4-6.15ng/mlが29例, 9.2ng/ml以上が9例であった. それらを便宜的に, Hypo群, Normal群, Hyper群とした. PTX後1年以内に骨関節症状が悪化した14例の内訳は, Hypo群9例, Normal群5例であったが, このうち13例は, Desferrioxamine (DFO) 誘発試験陽性であったため, DFOによるアルミニウム除去療法を施行した. Normal群5例のC-PTH値は, DFO投与前はいずれも低値であったが, DFO投与後に漸増した. すなわち1年以内に悪化した14例中13例はアルミニウム骨症の可能性が強く, しかも, 骨関節痛が再燃した時のC-PTH値は低値であったことになる. 一方, PTX後1年以降に骨関節症状が悪化した18例のうち2例は明らかな再発例であったが, 他の症例は, アミロイド沈着症である可能性が強い.
    Hypo群では, PTX後の骨関節症状改善率が, 1年で70%, 3年で53%と, 他の二群より低く, PTX後早期に, アルミニウム骨症を発症しやすい傾向がみられた. したがって, 二次性上皮小体機能亢進症に対する上皮小体摘除術では, 永久的上皮小体機能低下症を作らないことが肝要であり, また, 術後, 上皮小体機能が回復するまでの間は, アルミニウム製剤の投与を避けるべきと考える.
  • 中塚 喜義, 日野 雅之, 三木 隆己, 西沢 良記, 田畑 勉, 井上 隆, 森井 浩世
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1365-1371
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    著明な貧血を呈する慢性腎不全血液透析患者にリコンビナント・ヒト・EPO (rEPO) を投与し, 貧血改善後至適ヘマトクリット (Ht) 値を維持するのに有効な投与方法を検討した. 初期投与法は34例全例3,000IU週3回で行い, Ht値が27%に達した時点より維持投与に移行した. 維持投与としては予あ無作為にA, Bに分け, Ht値を27-33%に維持するように, 3,000IUで週投与回数を減少あるいは増加する (A群), または週3回投与で1回投与量を減量あるいは増量する (B群) することとした.
    この結果, 初期投与ではrEPO投与1週後より有意の (P<0.001) Ht値の上昇を認め, 3-12週間でHt27%に達し維持投与に移行した.
    維持投与後A, Bともに目標Ht値27-33%内に良好にコントロールされた. 維持投与の評価では群間で有意差を認めず, A, B群間の週当りの総投与量が異なる点を考慮する必要があるが, A群でHt値の目標維持レベルを外れる症例が多くHt維持のばらつきが大きい傾向にあった. これらのことより, 維持投与方法としては投与間隔を拡げる (A群) よりも, 1回投与量を減ずる (B群) の方がHt値を一定レベルに維持するのに有効であると考えられた.
    血液透析毎に週3回投与は血中エリスロポエチンレベルをある有効濃度に保ち, 標的細胞である後期赤芽球前駆細胞およびそれ以前の赤芽球系幹細胞の分化誘導の持続に重要であることも示唆された.
    副作用は4例 (11.8%) において認められ, いずれも血圧上昇, 頭痛であったが投与を継続することが可能であった.
  • 小野 哲也, 川上 公宏, 藤原 謙太, 長宅 芳男, 清水 泉, 岸本 卓巳, 永田 真澄, 岡田 啓成
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1373-1377
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    慢性腎不全あるいは長期血液透析患者における甲状腺機能異常としては, 多くの症例で甲状腺腫の有無にかかわらず機能低下が報告されている. 機能亢進症の合併例は極めて少く, 我々の検索した限りではこれまでに3例の報告をみるにすぎない. さらに甲状腺クリーゼを合併した症例はこれまで報告されていない. 我々は慢性腎不全で長期血液透析導入後に甲状腺クリーゼを合併した症例を経験したので報告する.
    症例は27歳の女性で, 関節リウマチの治療の既往を有していたが, 腎不全で来院時には関節りウマチの所見は認められなかった. 初診時, 高血圧, 肺うっ血, 胸水貯留, 浮腫が著明で, BUNは103.9mg/dl, Crは9.4mg/dlであった. HDとECUMを頻回に施行し, 初診時に認められた発熱も軽快し, 肺うっ血も軽快しつつあった入院後10日目より高熱と頻脈を来たした. その後下痢を伴い, 15, 16日目に痙攣発作, 次いで意識混濁と不穏状態を示した. 15日目痙攣発作の時に甲状腺腫に気づき, ルゴール氏液, プレドニソロンで治療を開始した. 甲状腺ホルモンは16日目の測定では連日透析のためか著明には上昇していないが, 年末年始明けの入院20日目には著明な上昇が認められた. プロピルチオウラシルを併用し, 甲状腺ホルモンは低下し, 甲状腺腫も軽減した. 甲状腺部の局所炎症症状は全く認められず, 甲状腺の自己抗体は陰性なものの, 臨床経過より慢性甲状腺炎の経過中に発症した無痛性甲状腺炎により甲状腺クリーゼを来たしたものと推測される.
  • 渡辺 有三, 山崎 親雄, 伊藤 恭彦, 原 相俊, 玉井 宏史, 吉田 太, 尾崎 郁夫, 深津 敦司, 松尾 清一, 伊藤 晃, 坂本 ...
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1379-1386
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    糖尿病性腎不全症 (DM-CRF) が透析患者導入例の中で占める割合は近年増加している. DM-CRFにおける問題の一つはその視力障害であり, 視力障害の存在は社会復帰不能・退院不能等につながっている. 今回我々はDM-CRFの臨床的背景並びに視力障害の実態について検討した. その結果, DM-CRFはその臨床像において多様性を有しており, 保存療法期間中に尿蛋白量が少ない, 腎機能低下速度が緩やか, 視力障害が軽度, インスリン療法不要, 高齢等の因子は糖尿病性腎症というより, 腎硬化症によるものと考えられた. 視力障害は約半数の患者で高度に認められ, 社会復帰を妨げていた. しかし, 透析療法そのものは視力障害の悪化に関与せず, かえって透析療法導入後糖尿病性網膜症はその進展が阻止された. 進展阻止には高血圧・全身浮腫・糖尿病状態の改善等の関与が考えられ, 視力障害の予防として早期に透析療法に導入することが望ましいと考えられた.
  • 血液透析治療中の低血圧・徐脈・ショック・高血圧・意識消失発作にジアゼパムが著効した症例を中心に
    柳沢 秀明
    1989 年 22 巻 12 号 p. 1387-1391
    発行日: 1989/12/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    血液透析中での低血圧・徐脈・ショック・高血圧・意識消失・発熱発作と精神的ストレスの関係を述べた.
    症例1は29歳の女性で血液透析開始後1-2時間で低血圧・徐脈・意識消失発作を来した. 発作の予防にdiazepamが著効を示した.
    症例2は65歳の男性で血液透析治療中に呼吸困難・下肢の痙攣から低血圧 (収縮期血圧60mmHg)・徐脈 (40/min)・意識消失発作を来した. 発作に対してdiazepam 10mgの静脈内投与が著効を示した.
    症例3は52歳の男性で薬剤を変更することなく, 血液透析開始後3時間で収縮期血圧が200mmHgとなり, 多種類の降圧剤が投与されたが血圧の上昇を予防できなかった. Diazepam 10mgの静脈内投与で血圧は上昇しなくなった.
    精神的ストレスは自律神経のバランスを崩壊させ, 多様な症状を呈する. 治療としては精神安定剤が著効を示すことが報告された.
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