2020 年度は新型コロナウイルスによるパンデミックを受け,年度初めからオンライン授業を余儀なくされた中,高等学校数学科におけるオンライン授業とはどうあるべきか検討し,課題配信型の非同期オンライン授業による実践を行った.18 の単元に対して,確認問題の得点率を対面授業が行われた年度と比較した結果,単元によっては対面授業よりもオンライン授業の方が効果的であった.同様に定期試験を年度間で比較したところ明確な差はなかったが,非同期オンライン授業の確認問題と定期試験の相関が高く,定期試験にも効果的であったことが示唆された.ただし,非同期オンライン授業では記述答案の指導に改善の余地があることも分かった.
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