日本デジタル教科書学会発表予稿集
Online ISSN : 2432-6127
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1G-1 一般研究発表(口頭)
1G-1A
1G-1B
  • 蔵冨 恵, 坂田 陽子
    セッションID: 1G-1B-1
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    本研究の目的は,高齢者を対象に,タイピング経験が記憶学習に及ぼす影響を調べることであった。参加者は,学習した漢字とテスト時の漢字の同異判断を行い,その解答に対する確信度を評定することが求められた。学習方法は,手書き条件とパソコンによるタイピング条件があった。その結果,タイピング経験のある高齢者は,タイピング条件の方が手書き条件よりも課題成績が低く,タイピング経験のない高齢者ではそのような差は見られなかった。以上のことから,タイピング経験のある高齢者は,以前のタイピング経験が潜在的にタイピングで学習することを妨げ,むしろタイピング経験がない方が,記憶成績が良かったことが示唆される。今後は,高齢者に対するデジタルデバイスへの初期経験時の介入や生涯学習へのデジタルバイアスの導入のあり方の議論が必要である。

  • 楠 敬太, 小澤 亘, 金森 裕治
    セッションID: 1G-1B-2
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    本研究では,縦書きと横書きの文章課題パターンを用意し,外国にルーツを持つ児童に対して,読み検査および視機能評価を実施することで,縦書き・横書きテキストにおける読み困難度の相違を明らかにすることを目指した。視機能評価を実施した21名の外国にルーツを持つ児童(小学校1学年~6学年)のうち,停留点が表出しなかった児童を除き,16名を分析対象とした。読み検査の結果,読みの正確性,音読時間,音読潜時では有意な差は見られなかったが,視機能評価に関連する停留時間の測定では縦書きの方が有意に長かった。このことを踏まえると,外国にルーツを持つ児童の縦書きテキストでの読みにくさは,検査データから推察できると結論される。

  • 郡司 竜平, 小林 祐紀, 中川 一史
    セッションID: 1G-1B-3
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    本研究の目的は,タブレット端末による学校放送番組の視聴と自分たちの動きの録画・視聴を取り入れた授業及び方略が,対象生徒のストレッチ運動の向上に寄与するかを明らかにすることである。研究対象は特別支援学校(知的)中学部2年(生徒数19名)の生徒Gとした。先行実践を基にタブレット端末の使用経験の有無によって録画の正確性に差が見られ,それがストレッチ運動の向上に影響を与える一因と想定し,同じ構成の授業3回での生徒Gの活動を映像で記録し,録画画面の静止状態の乱れの回数(回)とストレッチ運動の静止時間(秒)の2観点で評価した。結果,実施した授業及び方略は,生徒Gのストレッチ運動の向上に寄与することが明らかになった。

1G-1C
1T-2 課題研究発表
1T-2A 課題研究1「学習の基盤となる情報活用能力の育成」コーディネーター:佐藤和紀
  • 堀田 雄大
    セッションID: 1T-2A-1
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    当校では,タブレット端末や思考ツールを適切かつ有効に使って課題題解決する能力を「ツール活用能力」と定義し,学習の基盤となる資質・能力として育成をしている。ここでいう「ツール」とは,思考ツールやタブレット端末のアプリや機能をまとめた言葉である。そして,このような力を意図的・計画的に育成するために,年間指導計画に「集める・広げる・分ける・まとめる」という四つでツール活用能力を育成する場面を設定した。この四つは,学習でツールを使う目的を示している。四つの目的を位置付けることで,教科等横断的に資質・能力を育成することをねらった。

  • 片山 敏郎
    セッションID: 1T-2A-2
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    本研究では、情報活用能力を高めながら、その能力を用いて探究を深めていく、すなわち、情報活用能力が総合的な学習における「探究の基盤」となるために必要な要件を明らかにすること を目的とした。仮説として、1ICT 環境、2単元構成、3働き掛けの3つの要素にそれぞれ必要 と思われる要件を設定し、それらが「探究の基盤となる情報活用能力」育成にどう関わっている かを児童の記述の変容を基に考察した。1には、探究の過程すべてにおいて子ども自らが ICT を活用することができるタブレット端末一人一台環境と探究に有用と思われるアプリケーショ ンを選定した。2には子ども自身が情報活用能力を用いることが課題解決を促す単元構成とした。 3は、ICT を効果的に活用して探究するための働き掛けを行った。その結果、抽出児童の発話記 録とデジタルマインドマップの記述において「自己の生き方」に関わる見方の変容と ICT 活用 の有用性への自覚について変容が見られた。そのことから、「探究の基盤となる情報活用能力」 の育成に効果的な ICT 環境と単元構成、働き掛けの要件の一旦が明らかとなった。

  • 木村 明憲, 森下 誠太, 佐藤 和紀
    セッションID: 1T-2A-3
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    本研究では,情報活用の実践力の育成を目的として作成された学習支援カード・情報ハンドブックと連携した,情報ハンドブックデジタル(以下IHBD)を開発した。IHBDは,学習支援カードに掲載されている領域と項目をベースに,情報活用の実践力を育成することにつながると考えられる学習活動の支援となる静止画と動画が掲載されている。IHBDは,児童が自ら学習を進めていくことができるように開発した。本研究では,情報活用の実践力の育成にむけて開発したIHBDについて報告する。

1T-2B 課題研究2「授業実践を通して考えるプログラミング教育」コーディネーター:竹中章勝
  • 松田 孝
    セッションID: 1T-2B-1
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

     プログラミング教育必修化を目前に、全国各地で先行実践が始まっている。プログラミング的思考の育成や学習指導要領の例示、そして情報端末の活用等の条件により、先行実践は中・高学年にその事例が集まりやすい傾向が見受けられる。

     一方で小学校低学年の子どもたちは、既にゲーム機を身近にデジタルテクノロジーを享受して成長してきている。子どもたちを取り巻く社会状況や彼らが社会人となった時代を確かに認識する時、デジタル機器の操作スキルを含むリテラシーとネットモラルをはじめとしたインテリジェンスを磨くことは、低学年の子どもたちにとってこそ急務である。

     本校ではプログラミング言語であるIchigoJam BASICをカード形式のAppsにしたCutlery Appsを活用し、低学年でプログラミング活動をメインとした授業(表現活動)を行った。この取り組みは低学年の子どもたちのリテラシーとインテリジェンスを磨くことに加え、コンピテンシーBaseの「学び」を拓くこと、さらに中・高学年のプログラミングに繋がっていく可能性のある活動であることを報告する。

  • 三井 一希, 佐藤 和紀, 萩原 丈博, 竹内 慎一, 堀田 龍也
    セッションID: 1T-2B-2
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

     本研究では,IoTブロックを活用したプログラミング授業を開発し,実践した。アンケート調査の結果から,児童が IoT ブロックを活用したプログラミングを好意的に評価していることが確認された。また,自由記述の結果からどのような点に興味を感じ,どのような点に困難を感じているのかを明らかにした。

  • 岡花 和樹, 村上 元良, 細辻 浩介, 堀 優作, 森 真樹, 竹中 章勝
    セッションID: 1T-2B-3
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    平成 32 年度より施行される次期小学校学習指導要領解説総則には,「児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付ける ための学習活動」として,第5学年 B 図形の(1)における正多角形の作図が例示されている。本 研究では例示内容の他に,児童が継続してプログラミングを通して学習ができ,教科単元の学習 活動を深める学びにつながる授業開発を行なった。小学校 5 年生 B 図形(1)平面図形の性質の中 の合同な図形に注目し,合同な図形を描く際に分度器を用いて角の大きさを測定するアナログ的 操作をとり入れ,どの合同条件に対応するのか,必要な角の大きさや辺の長さは何かを考えなが ら,プログラミング環境 Scratch を用い,作図過程をプログラミングすることによって提示され た課題と同様の手順で図形を描いていくプログラム開発と授業開発を行い授業実践した。本発表 では従来のアナログ的な学びを活かしながら,新たにプログラミング的思考を育成する授業づく りを行うことで,数学的な見方考え方と情報的見方考え方を育成することでプログラミング的思 考の育成を同時に行える授業の提案をしたい。

1T-2C 課題研究3「特別支援教育におけるICT活用・情報活用能力の育成」コーディネーター:稲田健実
2G-1 一般研究発表(口頭)
2G-1A
2G-1B
  • 藤平 昌寿
    セッションID: 2G-1B-1
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    学習における対話(ダイアローグ)は、新たな知見を得たり、学習内容を定着させたりするための重要な活動の一つである。対話を促すために様々な手法が使用されるが、デジタル教材とアナログ的手法を組み合わせることにより、学習者の興味・関心を喚起し、学習成果を上昇させる可能性を持つ場合がある。現場における筆者の実践事例を報告する。

  • 藤木 謙壮, 小林 祐紀, 中川 一史
    セッションID: 2G-1B-2
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

     本研究の目的は,対話スキルの習得を目指し,学校放送番組を活用して継続的に行う教育実践を考案し,評価することである。公立小学校6年生1学級(14名)を対象に,朝学習(20分)において,NHK for Schoolの学校放送番組「Q~子どものための哲学~」を用いた授業を全7回実施した。授業初回・最終回終了後に質問紙調査を行い,Wilcoxonの符号付順位検定を実施した。結果,複数の質問項目において有意差が認められ,意識の変化が確認できた。要因として,全回同様の学習展開によって児童が見通しを持てたこと,自己対話シートの活用によって対話の心理的負担が軽減したこと,番組の内容や構成によって児童の興味・関心が高められたこと等が考えられた。

  • 中澤 啓子, 小林 祐紀, 田部 成孝
    セッションID: 2G-1B-3
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    本研究の目的は,タブレット端末上で操作できるマッピングを用いた授業実践がライティングの指導において有用かどうかを明らかにすることである。県立高等学校第1 学年12 名を対象にタブレット端末を利用しマッピングを作成し,次にペアでお互いのマッピングを拡張させ,それらを用いて英作文する授業を実施した。授業の前後で質問紙調査及び英作文を実施し,得られたデータを分析した結果,生徒が英作文に対して得意と感じる意識,マッピングを活用した英作文に対する学習意欲の向上が認められた。また,情報量が多い英作文を書くことができるようになった。一方で,英語での意見発信の意欲向上までには至らないことが明らかになった。

  • 岩居 弘樹, 周 宇鳳, 李 銀淑
    セッションID: 2G-1B-4
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    本発表では,ある医療系大学で試行している外国語クラス「複言語学習のすすめ」の進行状況について報告する.この授業では,1セメスター15回の授業で,インドネシア語,韓国語,ドイツ語の3言語を学習し,それぞれの言語で自己紹介や簡単な会話表現を修得し,ビデオ撮影による学習成果の発表を行うというプログラムである.今年度は学生所有のスマートフォンを使用し,ロイロノートスクールやFlipgridなどのサービスを活用しながら授業を実践した.3言語を5回ずつローテーションしながら学ぶスタイルは学生たちには好意的に受け入れられ,各言語への関心も高く,意欲的に参加している.

2G-1C
  • 石川 智大, 長谷川 春生
    セッションID: 2G-1C-1
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    平成29年3月に告示された小学校学習指導要領では、プログラミング教育の実施について述べられている。そのため、今後中学校では、プログラミングを取り入れた授業がしやすくなることが期待できる。また、日本の中学校数学科の授業は、主体的に学んでいるとは言い難い現状がある。一方で、協働型の学習スタイルを活用してプログラミングを学習することで、児童生徒の主体性を高めるという報告がある。そのため、中学校数学科で協働型のプログラミングの学習を取り入れることで、生徒の数学の授業への主体性を高めることができるのではないかと考え、本研究では中学校2学年図形分野の「多角形の性質」での単元開発を行った。

  • 風間 寛司
    セッションID: 2G-1C-2
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    本稿は,平成29年3月に文部科学省が示した中学校学習指導要領数学におけるコンピュータの活用の在り方の整理とその具体例を検討した。特に「教具としての活用」において探索活動の道具として動的数学ソフトウェア(以下幾何ソフト)を位置づけて,コンピュータに支援された協調学習を構想した。中学校第三学年「円周角の定理」の発見活動の授業実践とその分析により,幾何ソフトの支援力を生かす教材構成には,2次元類推構造図が有効であると考えられる。

  • 塚本 伸一
    セッションID: 2G-1C-3
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    新学習指導要領では、「各教科等の特質に応じた物事を捉える視点や考え方」を鍛える実践の在り方の検討を進めることが求められている。そこで、本研究では、歌詞理解を深めることが、音楽的な見方・考え方を深め鍛えるものであるとの仮説を立て、学年段階に適した思考活動の在り方を検証する。実践は、小1・小3の2学年を対象とし、小1では思考ツール「ベン図」を用いて比較から考えた。小3では「フィッシュボーン図」を用い、大切にしたい箇所の理由を考える活動を行った。初めて「歌詞を考える」活動に取り組む小1の段階では、異なる曲想やテンポを楽曲との比較から考えたことで、結果として楽曲の特徴に着目することが出来ていた。また、全体で一つのベン図を作り上げる形態にしたことで、考える際のツールの活用方法についても理解の深まりが見られた。これまでに何度も歌詞を考える活動を行ってきた小3では、自分たちで主体的かつ対話的に歌詞について考え、伝え合う姿が見られた。さらに、「ロイロノート・スクール」の「回答共有機能」を児童の個人端末でも閲覧可能にし、各自が気になる回答について自由に他者との交流を通して学びを深める時間を設けた。どちらの学年も、国語での文章読解のように、一つの答えにまとめようとする傾向が当初は見られたが、歌詞特有の主語や助詞のない文章においては、歌い手が自由に想起することが可能であることを感じ取り、授業後半では、非常に独創的な発想も出された。また、音程やリズム活動など、児童の技術の差が生じやすい技能面ではなく、「歌詞」を取り上げたことで、音楽科の特質に応じた見方や考え方である「多様性」が児童の中で受け入れやすくなった。そして、自分なりの回答を、根拠を示しながら他者に伝えることが両学年で行うことが出来た。

  • 圓谷 秀雄
    セッションID: 2G-1C-4
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    小学校教員養成課程の多くの学生は理科指導に対して自信がないという意識を持っている。この意識は教員になってからも持続していると考えられている。教員になってからも理科指導に対する研修機会が限定されているので、理科指導に自信をもてるようになることを期待することは難しいのが現状である。大学の教員養成課程で学生の指導に対する不安を取り除くことが求められている。学生が不安を感じている観察・実験の指導能力の向上が課題である。そこで、観察・実験に自信がない学生に映像・動画を活用して教材研究を行い、学生の不安を和らげることに効果を上げることができた。

2P-2E 一般研究発表(ポスター)
2G-3 一般研究発表(口頭)
2G-3A
  • 新宅 直人, 小林 祐紀, 中川 一史
    セッションID: 2G-3A-2
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

    本研究の目的は,学校放送番組を利用した社会科授業において,児童の発話が授業中のどのような相互関係から発せられているのかを明らかにすることである。小学校第4学年の社会科の授業において教師の発話・番組の音声・児童の発話を録音し,逐語記録を作成した後,言語的相互作用カテゴリー・システム(Amidon&Hunter 1966)を一部改変したものを用いて分析を行った。結果,C領域(20.6%),N領域(11.3%),T領域(15.8%)の出現率が高いという結果が得られた。このことから,児童は教師や番組による説明や発問,他の児童からの発話をもとに活発な話し合いを展開したと考えられる。また,本時のねらいに即した発話は,ペアで番組を視聴中に多く確認でき,児童にとって未知の情報を得た時に特に活発になることが明らかになった。

  • 小田部 明香, 小林 祐紀, 田部 成孝
    セッションID: 2G-3A-3
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/03
    会議録・要旨集 オープンアクセス

     本研究の目的は,筆者の文章構成の意図を理解するために,タブレット端末を利用した実践を考案し,評価することである。研究対象は,県立高校1年生(14名)とし,国語総合「水の東西」において,段落ごとに文章を切り,タブレット端末内に1段落1スライドで作成されたものを並び替え,段落の役割を確認しながら文章を再構成する授業を実施した。授業の前後で,質問紙調査,学習内容に関する小テストを実施し分析した。また,当該授業の生徒の振り返りを分析対象とした。結果,質問紙調査の複数の項目において,有意差及び有意傾向が認められた。小テストにおいて,得点の向上に有意差が認められた。生徒の振り返りからは,読むことに対する困難さに関する記述が多く確認でき,授業設計上の授業者の意図が反映されていたと判断できた。

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2G-3C
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