1981年2月の時点での心電図自動診断システム導入施設177 (内, ミニコン・システム117, マイコン心電計60) より得たアンケート回答を集計した。その結果, 確認出来たこととして, ミニコン・システムの半数は健診・集検機関で用いられていたが, 病院で用いられているものも多かった。マイコン心電計は, 小規模病院や診療所で用いられていた。
一方, わが国の年間心電図自動診断件数は200~300万件, その内の臨床例は1/3, 健診・集検例が2/3と推定された。後者が優位であることは確かであるが, 前者も, 2年前に比して, 比率を増したことが確認された。
各施設における心電図自動診断件数の総件数に対する比 (自動化率) がかなり高く, また, 以前の調査より上昇していることより, 心電図自動診断システムの評価・有用度は相当高く, また, 向上しつつあると考えた。このことは, 自動診断システム導入後の, その施設における心電図件数の増加によっても, 裏づけされた。
抄録全体を表示