心電図
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2 巻, 1 号
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  • 早瀬 正二
    1982 年 2 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 外畑 巌, 近藤 照夫, 河合 直樹, 都築 雅人, 志貴 一仁
    1982 年 2 巻 1 号 p. 3-34
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 水野 嘉子, 岩瀬 正嗣, 長尾 和義, 横井 正史, 岡本 登, 岩塚 徹
    1982 年 2 巻 1 号 p. 35-43
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    わが国では, 2チャンネルHolter長時間心電図記録誘導は通常CM5とNASA誘導が採用されている。CM5はV5の波形に類以しleadvectorは左右成分が大きく, わずかに上下成分を含みNASA誘導は, 上下成分と前後成分のleadvectorを含み, 理論的にはいずれの方向の心起電力変化もこの2誘導で表現されるといわれるが, NASA誘導は, 体型や心臓の電気軸で上下成分と前後成分の組成が種々異なり標準12誘導との比較に問題があったり, 体位変換で同一個人で波形の変化が著しく認められることがしばしばある。
    われわれは, むしろ上下成分を代表するaVFに類以するML (胸骨柄一左腸骨棘) , MR (胸骨柄一右腸骨棘) , HL (右後頚部-左腸骨棘) , HS (右後頚部-仙骨部) をNASA誘導の代りに試みた。HL, HSはS/N比の劣ることから除外し, 最終的に標準12誘導心電図の波形のP, ST, T, Uの反映がより優れていることから第2チャンネルにML誘導をroutineに採用することとした。
  • 加藤 林也, 外山 淳治, 村松 博文, 喜多 村敬, 安藤 重幸, 石川 真一, 平田 幸夫, 沢田 健, 外畑 巌, 清水 健, 田中 ...
    1982 年 2 巻 1 号 p. 44-53
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    外科的右脚ブロック (RBBB) の成因を検討するため, VSDを有する14例に術中心外膜電位マッピングを行った。全例で術後RBBBを生じ, 心外膜等時線図により中枢性 (5例) , 末梢性 (4例) , 及び混合性ブロック (5例) に分類された。中枢性ブロックはVSD単独例5例に認められ, これらには右室切開とVSD閉鎖のみを施行した。末梢性ブロックはVSD及び右室2腔症合併例4例に認め, これらには右室切開, VSD閉鎖に加え, 広範囲な右室心内膜側心筋切除を施行した。混合性ブロックはファロー四徴症5例に認め, これらには右室切開, VSD閉鎖に加え, 流出部の心内膜側心筋切除及び流出路パッチを施行した。中枢性ブロックは, VSD閉鎖に伴う右脚本幹の損傷に起因すると考えられた。末梢性伝導障害は心筋切除を施行した9例に認め, 切除領域と伝導遅延領域が一致したことから, 末梢性ブロックは, 心筋切除による, ブルキンエ線維網の破壊によるものと考えられた。
  • 沈 鉄寛, 高柳 寛, 井上 博, Georg Schmidt, 村山 正博, 真島 三郎, 村尾 覚
    1982 年 2 巻 1 号 p. 54-59
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    成犬15頭に10%硫酸Mg80mg/kg1回静注またはその後1%0.5~1.0ml/分を点滴しながら心室細動閾値を測定して, 血中Mg濃度の変化との関係を経時的に検討した。一部の実験では冠結紮を併用した。別に心室期外収縮闘値を測定し強さ一間程曲線を描いてMgの影響を観察し, またMgによる心電図変化を検討した。結果, Mg血中濃度は注射後20分で著しく上昇したが1回注射群では20分以後次第に下降し, 点滴群では100分以上も高値を保った。細動閾値は注射20分以内では不変ないし下降等一定の傾向がないが, 20分以後では著しく上昇した。これは冠結紮群でも同様である。この上昇は血中濃度と必ずしも平行せず, 血中濃度の上昇より遅れて起こり, 濃度下降後も持続した。Mg注射後強さ一間程曲線においては, 軽度の拡張期閾値の上昇と不応期の延長がみられ, 濃度下降後も持続した。Mg注射後徐脈化, PR延長, QRS増幅等が起こり補充収縮も起こりにくく, 心臓に対する抑制作用が示唆された。
  • ―1981年の現況―
    岡島 光治
    1982 年 2 巻 1 号 p. 60-67
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    1981年2月の時点での心電図自動診断システム導入施設177 (内, ミニコン・システム117, マイコン心電計60) より得たアンケート回答を集計した。その結果, 確認出来たこととして, ミニコン・システムの半数は健診・集検機関で用いられていたが, 病院で用いられているものも多かった。マイコン心電計は, 小規模病院や診療所で用いられていた。
    一方, わが国の年間心電図自動診断件数は200~300万件, その内の臨床例は1/3, 健診・集検例が2/3と推定された。後者が優位であることは確かであるが, 前者も, 2年前に比して, 比率を増したことが確認された。
    各施設における心電図自動診断件数の総件数に対する比 (自動化率) がかなり高く, また, 以前の調査より上昇していることより, 心電図自動診断システムの評価・有用度は相当高く, また, 向上しつつあると考えた。このことは, 自動診断システム導入後の, その施設における心電図件数の増加によっても, 裏づけされた。
  • ―電気生理学的及び薬理学的診断―
    高橋 正喜, 鈴木 文男, 佐竹 修太郎, 比江嶋 一昌
    1982 年 2 巻 1 号 p. 69-78
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
    1979年, Narulaは従来房室結節リエントリー性頻拍症と診断されてきたものの中に, concealed atrio-His bypass fiber (CAHBF) を逆伝導するリエントリー性頻拍が含まれていることを主張し, その診断基準を発表している。
    我々は, CAHBF関与と考えられる発作性上室性頻拍症の2例を呈示し, その診断において, slow channel blockerであるverapamil投与前後の室房伝導特性の比較検討の重要性を強調しつつ, その診断基準, 問題点等について述べた。しかしながら, その本質的解明は, 今後の薬理学的診断を合せた電気生理学的及び組織学的検討に待たねばならない。
  • 坪井 直哉, 伊藤 昭男, 大杉 茂樹, 後藤 直, 外山 淳治, 前田 聡, 栗山 康介, 山田 和生
    1982 年 2 巻 1 号 p. 79-85
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は動悸及び失神発作を主訴とした56歳の女性である。Holter心電図では発作性心房粗細動とその停止に伴う洞停止が記録された。心房早期刺激法にて房室伝導のtype5gap現象が観察された。基本刺激周期850msecにて早期心房刺激 (高位右房) の連結期S1S2を除々に短縮したところS1S2360~310msecの範囲で房室伝導が途絶したが, S1S2309msec以下で房室伝導が再開した。この房室伝導の再開はS1S2309msec以下ではS2刺激から下位心房興奮 (A2) までの間隔, 即ち右房上部の刺激部位から右房下部までの伝導時間が著明に延長し, A2の興奮が不応期を脱した房室結節以下に伝導し得たことによると考えられた。このgap現象と本症例の頻脈性不整脈との関連が示唆された。又, 発作性心房粗細動の患者の心房内伝導障害の評価に心房早期刺激法が有用である可能性が示された。
  • 綱川 宏, 兼坂 茂, 星野 一也, 矢崎 吉純, 戸早 雅弘, 益海 信一郎, 橋本 通, 長田 洋文, 春見 建一
    1982 年 2 巻 1 号 p. 86-90
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    長時間モニター心電図を用い9例のSAブロックを検討したところ, MobitzII型4例, Wenchebach型1例で, 他の4例は洞頻度に依存するSAブロックと考えられた。すなわち後者4例はいつれも著明な洞徐脈性不整脈を示したが, 症例 (1) ではP-P間隔1.22秒, (2) ではP-P間隔1.0秒, (3) では0.82秒, (4) では0.80秒以下でのみ各々2: 1ないし3: 1のSAブロックをきたした。つまりP-P間隔があるcritical level以下になった時にのみSAブロックを生じ, 洞頻度に依存する型のSAブロックであった。
    これらの症例は, 本来MobitzII型に属すると考えられるが, SA junctionで云わゆるphase3ブロックをきたしていることが示唆され, また日常臨床上, 洞徐脈性不整脈, sick sinus syndromeの診断に際し, 注意すべきことと考えられる。
  • ―木村登先生にきく―
    1982 年 2 巻 1 号 p. 91-98
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1982 年 2 巻 1 号 p. 103-142
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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