心電図
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2 巻, 2 号
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  • 木村 登
    1982 年 2 巻 2 号 p. 144-145
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 岡島 光治
    1982 年 2 巻 2 号 p. 148-160
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 長嶋 正実, 松島 正気, 兼子 哲一, 田中 明彦, 大須賀 明子, 矢崎 雄彦, 岡島 光治
    1982 年 2 巻 2 号 p. 161-167
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    先天性完全房室ブロック (CCAVB) 14例のホルター心電図の検討をした。
    瞬時心拍数トレンドグラムによりType I, Type II, Type IIIと3群に分類が可能であった。最小心室拍数のTypeによる差は少ないが最大心室拍数に大きな差があった。心房拍数と心室拍数の相関性はTypeI程大きい傾向にあったが有意の相関がない症例もあった。
    合併不整脈は14例中10例にあった。散発性心室性期外収縮を7例に, 心室性頻拍を1例に認めた。睡眠中に著しい徐脈を3例に認め, 1例は7.2秒の心停止があった。その原因は下位中枢の自動能の低下によるものと考えられ, アダムス・ストークス発作との関連が示唆された。
    CCAVBの予後を検討する上でホルター心電図は有用と思われた。
  • 麻野井 英次, 久保木 正夫, 山本 真千子, 相澤 忠範, 藤井 諄一, 高橋 宣之, 加藤 和三
    1982 年 2 巻 2 号 p. 168-174
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    安静時発作を有する狭心症例において, プロプラノロール投与下のトレッドミル負荷中, 一過性にSTレベルが下降ないし上昇をくり返す現象 (ST動揺現象) を認めたことから, 労作狭心症16例, 安静狭心症8例, 労作兼安静狭心症5例について, その出現頻度と臨床的意義を検討した。ST動揺現象は労作狭心症にはみられず, 安静時発作をもつ症例で無投薬時1例 (7.7%) に, プロプラノロール投与時6例 (42.6%) に認められた。この現象を示した6例中4例には有意冠動脈病変を認め, またこれら6例中5例では冠動脈造影中限局性の冠攣縮のおこることが証明された。一方び漫性冠攣縮を認めた他の6例には, この現象はみられなかった。
    以上より, プロプラノロール投与下の運動中のST動揺現象は, 狭心症発作のおこり方や冠攣縮と密接な関係を有することが知られた。さらにこの現象とwalkthrough現象との関連性が示唆された。
  • 吉田 繁樹, 杉本 恒明, 秋山 眞, 浦岡 忠夫, 寺田 康人, 余川 茂, 井内 和幸, 神保 正樹, 金木 英輔
    1982 年 2 巻 2 号 p. 175-180
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心室性期外収縮 (PVC) の発生頻度がLownのGrade2以上の11例を対象としてHolter心電図法による2-4日間の記録を解析し, PVC出現様式の自然変動を検討し薬剤効果を判定するうえでの有意な減少率を求めた。24時間総PVC数については96.1%以上の減少が有意であった。これを突発型とその他の型に分けると前者で99.8%, 後者では70.1%であった。また24時間PVC数が5, 000未満の群と5, 000以上の群に分けた場合は, 前者で98.7%, 後者では66.7%以上の減少が有意であった。1日における1時間当たりの最高PVC数の有意な減少率は97.2%であり, うち突発型では99.9%, その他の型では64.7%であった。
    薬剤効果を判定するにあたってはHolter心電図法にて個々の症例のPVC出現様式の特徴をつかみ, PVC発生頻度別, 日内変動パターン別に設定した24時間PVC数の有意な減少率や1時間当たりの最高PVC数の有意な減少率をこえての減少であるかを検討することが好ましいと考えられた。
  • ―とくにその出現機序について―
    小林 正, 水谷 浩也, 山本 楯, 塩見 利明, 渡辺 務, 水谷 恵次, 加藤 忠之
    1982 年 2 巻 2 号 p. 181-189
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    陰性U波 (NU) の意義ならびに出現機序を考察するため, 左室容量負荷疾患である大動脈弁閉鎖不全症 (AR) 32例, 僧帽弁閉鎖不全症 (MR) 31例を対象としてNUの出現頻度, 心電図所見, 心エコー図所見を比較検討した。また心房細動例にて先行RR間隔とNUとの関連性を調べた。
    NUの出現頻度はAR群68.7%, MR群6.4%で, この差はその他の心電図所見, 心エコー図所見より冠循環を含めた血行動態の相違に基づく心構築上の変化によるものと考えられた。先行RR間隔の延長に伴い, AR合併例ではQauは正相関, NUは増強し逆相関を示したが, 非弁膜疾患ではいずれも一定の傾向を示さず, 収縮期血圧よりも拡張期動態の関与が大なることが示唆された。
    以上の結果よりNUは単なる心拡大では出現せず, 虚血性心疾患にみられるNU同様, 心内, 中層の虚血に基づくものと考えられ, Purkinje系の中枢側と末梢側で傷害に程度の差が生ずると仮定すれば, Purkinje再分極説で説明しうる。
  • 秋山 眞, 杉本 恒明, 浦岡 忠夫, 寺田 康人, 余川 茂, 井内 和幸, 神保 正樹, 吉田 繁樹
    1982 年 2 巻 2 号 p. 190-196
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    副伝導路症候群9例 (WPW症候群7例, 潜在性WPW, LGL症候群各1例, 平均35才) についてmexiletine (k隸-1173) (以下M) 100mg静注前後で電気生理学的検査を施行した。平均血圧, 洞周期, 洞結節の機能の指標として用いた%SRT, 心房・房室結節・心室及び副伝導路の不応期と伝導時間については, M前後で有意な変化はみられなかった。ただし1例において副伝導路の逆行性不応期の著しく延長したものがあった。発作性上室性頻拍 (PSVT) は, M前後で3例にみられ, PSVT帯に変化はなく, 興奮旋回路も不変で, 誘発されたPSVTのRR間隔は, 1例でのみ40msec延長した。心房細動は, M前2例で誘発されたが, M後では共に誘発しえなかった。エコーについてみると, 心房エコーはM前7例にみとめられたが, M後では4例で消失, 心室エコーはM前4例にみられたが, 後では1例で消失, 2例でそのエコー帯の短縮がみられた。
  • ―臨床心電図の黎明から実用期まで―
    1982 年 2 巻 2 号 p. 197-207
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 文男, 高橋 正喜, 佐竹 修太郎, 比江嶋 一昌, 桃井 宏直
    1982 年 2 巻 2 号 p. 208-215
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    比較的まれとされる持続性頻拍の1例を報告する。症例は68才の男性で, 2日間持続する頻拍を主訴として来院し, 直ちに電気生理学的検査を行った。心房電気刺激法による誘発と停止が可能であり, リエントリー性頻拍と考えられた。副伝導路, 洞結節の関与する頻拍は否定された。連続的な房室伝導曲線, A-Hブロックを伴う頻拍の持続などより, 下位右房内リエントリー性頻拍 (1-IART) が疑われたが, (1) 頻拍誘発時, 下位右房内伝導遅延がみられない, (2) 心房エコーとH波の出現順序が1-IARTに合致しない場合があった, (3) verapami1が頻拍停止に著効を示し, その停止様式が1-IARTを支持しない, などの所見より房室結節リエソトリー性頻拍であると考えられた。かかる頻拍で, 1-IARTとの鑑別をなしえたのは, 本例がその最初であると思われる。
  • 小野 忠弘, 細川 三千代, 堀尾 豊, 松本 芳彬, 徳臣 晴比古
    1982 年 2 巻 2 号 p. 216-222
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    失神発作を主訴とし入院した70才, 女性に電気生理学的検討を加え以下の結果を得た。普通心電図では毎分38の接合部調律でP波は不明であった。心内心電図では心房中隔部, 冠静脈洞, ヒス東電位記録部でのみsmall-A波を認め, 8mAにてペーシング可能であった。
    右心耳, 右心房上部, 右心房中部外側, 右心房下部にてはA波記録は全く不能で, またペーシングも不能であった。一方心房内圧曲線にてはA波は認められなかった。以上より本例はpartialright atrial standstillで, electromechanical uncouplingの状態にあるといえる。また心内にてのsino-ventricular conductionは考えにくく, 心筋病変の部位, その程度よりいっても本例は洞不全症候群と考えられた。即ち本例のpartial right atrial standstillは洞不全症候群の一型でありpersistent atrial standstillへの移行期にあるものと思われた。
  • 飯田 信子, 佐藤 任宣, 新 博次, 宗像 一雄, 早川 弘一, 佐野 順次郎
    1982 年 2 巻 2 号 p. 223-229
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Arrhythmogenic right ventricular dysplasia (ARVD) は, Fontaineらにより命名されたclinical entityであるが, それに相当すると思われる一剖検例を報告すると共に, ARVDの特徴, Uhl'sanomalyとの異同などにつき文献的考察を加えた。症例は66才男性。53才より高血圧。昭和51年より諸種抗不整脈剤使用にも拘らず, しぼしばAdams-Stokes発作を伴う心室性頻拍 (VT) が出現。非発作時心電図ではII IIIaVF, V1~V4に陰性T波を認め, 発作時QRSは左脚ブロックパタンを示した。昭和54年11月上記発作で再入院, 同月29日VTから心室細動へ移行, 蘇生術にて洞リズムに復帰するも意識回復せず。その後VT発作は約100回出現, その都度thump version, disopyramideなどの静注, 右室rapid pacing, これらの併用により処置す。55年7月9日敗血症と肺炎にて死亡。剖検で, 心は565g, 右室壁筋組織は殆んど消失し, これに代わり著明な脂肪浸潤を認め, 右室拡張を伴う。冠動脈, 弁には異常を認めなかった。
  • 1982 年 2 巻 2 号 p. 234-250
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1982 年 2 巻 2 号 p. 251-266
    発行日: 1982/06/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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