心電図
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23 巻, 3 号
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  • 岸田 浩
    2003 年 23 巻 3 号 p. 251-252
    発行日: 2003/05/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―体表面Activation Recovery Interval Mapによる検討―
    藤原 稚也, 柿澤 聡士, 井波 修, 近藤 貴久, 横井 博厚, 古田 敏也, 安保 泰宏, 渡辺 佳彦
    2003 年 23 巻 3 号 p. 253-261
    発行日: 2003/05/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    冠攣縮性狭心症 (VAP) において血管痙攣のない時期に, 体表面でのActivation Recovery Interval (ARI) Mapの空間分布を評価することによってVAPの診断および攣縮冠動脈枝の検出が可能か否か検討した, 非発作時に正常な標準12誘導心電図を示すVAP22例を対象にした, 対照は心疾患のない41例とした.体表面ARl mapは, 多目的心電計 (VCM3000, フクダ電子社製) にて87誘導点方法で冠攣縮のない時期に記録した.ARIは, QRS波の最小一次微分値の時点からT波の最大一次微分値の時点までの時間として各誘導点ごとに測定し, 等しいARIを結んでARI mapを作成した.ARI値は心拍数により変動するので, Bazettの式で補正してARIcを用いた.ARIc map記録は発作直後, 2週間, 1カ月, 6カ月後に記録した.攣縮冠動脈が右冠動脈であれば右前胸部下方に, 左冠動脈であれば前胸部中央やや左寄りにARIcの短縮領域が出現し, 虚血領域に対応する結果が得られた.VAPでは, 正常群に比し最小ARIc値が短縮していた.最小ARIc値の平均値はそれぞれVAP=160±28.8msec, 正常群: 196±14.8msecであった (p<0.0001) .また最終発作から2週間程度ではARIcは有意に短縮したが, それ以後では認められなかった, 発作から2週間前後であれば, 非発作時においてもVAPの診断ができ, さらにARIcの短縮領域から攣縮冠動脈枝の推定が可能であった.
  • 小野寺 威夫, 小林 義典, 井野 威, 新 博次, 加藤 貴雄, 高野 照夫
    2003 年 23 巻 3 号 p. 262-270
    発行日: 2003/05/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    [目的] 発作性上室性頻拍 (PSVT) における心電図ST低下の特徴とその成因について検討した. [方法] 対象はPSVT91例 (男51例, 女40例, 年齢47±16歳) で, 年齢と頻拍周期, およびST低下の程度 (ΣST) の関係を検討.また頻拍による心筋乳酸代謝の変化を, さらに9例ではタリウム (TI) シンチグラフィーを用いて頻拍時心筋灌流異常の有無を検討した. [結果] 1) ΣSTは頻拍周期と負の相関を示した.2) 同一頻拍周期帯 (350~400msec) でΣSTを比較すると, 高齢群では若年群に比し有意に大であった.3) 冠状静脈洞血の乳酸値は4/18例で上昇, 乳酸代謝率は2/8例で低下した.4) Tlシンチでは7/9例で頻拍停止直後 (初期像) に領域的欠損像を認め, 内高齢者5例を含む6例では後期像で血流再分布を認めた. [総括] 頻拍時心電図ST低下の程度は年齢により差が認められ, 高齢者ではその成因に心筋虚血が関与する可能性が示唆された.
  • 古川 泰司, 渡邉 英憲, 中臺 司, 神谷 奈津子, 斉藤 雅彦, 竹下 聡, 一色 高明
    2003 年 23 巻 3 号 p. 271-280
    発行日: 2003/05/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心筋L型Ca2+チャネルに対する作用を指標として, 2種の一酸化窒素 (NO) 供与体と2種の硝酸薬の作用を比較検討した.アフリカツメガエル卵母細胞に心筋L型Ca2+チャネルを発現させ, 発現したチャネルを通過するBa2+電流に対する各薬剤の作用を観察した.NO供与体である, S-nitroso-N-acetyl penicillamineとsodium nitroprussideはいずれも濃度依存性にBa2+電流を抑制し, その作用はcGMP依存性蛋白キナーゼ (PKG) 依存性であった.また, ニトログリセリン (NTG) も濃度依存性にBa2+電流を抑制し, 約100nMで最大抑制を示した (21±5%, n=11) .また同抑制はNO消去薬であるcarboxy-PITOにより消失した.一方, 二硝酸イソソルビド (ISDN) は単純な濃度依存性抑制作用を示さず, 電流は減少または増加した (n=16) , しかし, carboxy-PITO存在下にISDNを作用させると同電流は常に増加し, その増加率は10μMで19.4%であった (n=6) .NTGならびにISDNはNO供与体として発現心筋L型Ca2+チャネルを抑制する作用を有すると考えられた.また, ISDNはこの作用に加えてNOに依存しないCa2+チヤネル刺激作用を有すると考えられ, NTGと比較して陰性変力作用が弱いことの一因となっていることが示唆された.
  • 樋熊 拓未, 佐々木 真吾, 奥村 謙
    2003 年 23 巻 3 号 p. 281-288
    発行日: 2003/05/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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