心電図
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25 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 倉智 嘉久
    2005 年 25 巻 2 号 p. 139-140
    発行日: 2005/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 古川 哲史
    2005 年 25 巻 2 号 p. 141-150
    発行日: 2005/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    チャネル病研究の進展に伴い, チャネル病を理解するうえで重要な概念が明らかとなってきた.チヤネル蛋白の細胞膜へのトラフィツキング・小胞体蛋白品質管理機構 (Endoplasmic Reticulum-Associated Degradation [ERAD] ) ・ユビキチンープロテアソーム系 (Ubiquitin-Proteasome System [UPS] ) による分解, などが病態発現に深く関与し, 特にトラフィツキング障害はチャネル病の原因としてかなりの頻度に上ることが予想され新たな治療薬開発の夕ーゲットとしての展開が期待される.また同じ家系でも臨床表現型にバリエーションがあるのは, 複合変異compound mutationが存在することが原因の1つであること, de novo変異のメ力ニズムの1つとして親の遺伝子モザイク (遺伝子変異をもつ細胞ともたない細胞の混在) など, 複雑な概念が導入されてきた.チャネル病後篇では, これら新規概念をわかりやすく概説する.
  • 田村 光司, 平井 正明, 松元 恒一郎, 川本 顕, 鎌田 弘之, 犀川 哲典, 堀川 宗之, 山内 一信
    2005 年 25 巻 2 号 p. 151-162
    発行日: 2005/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    医療情報の電子化の要求が高まり, その標準化が急務となっている.医療情報要素のうち, 文字情報, 画像情報に関しては活発な活動とともに標準規格 (HL7, DICOM) が作成され利用されているが, 心電図等の医用波形についての標準化は進んでおらず, 電子力ルテシステムの多くは, 心電図を単に画像として扱っているにすぎない.我々は, オープンな医用波形記述規約 (MFER) を提案し, 専用ビューアやツールを提供しながらMFER委員会を通しMFERの普及のために活動してきた.今回はMFERの紹介とともに, これまで行ってきた検証の報告と国内数社の協力を得て実現したボルター心電図へのMFER実装を提示し, MFERの普及後の医療情報システムを展望する.
  • 飯沼 宏之, 加藤 和三, 内田 宏子, 相良 耕一, 加藤 理, 山下 武志, 関口 昭子
    2005 年 25 巻 2 号 p. 163-172
    発行日: 2005/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    目的: 薬物による心房細動 (AF) リズムコントロール治療成績は全般に低率であることが知られているが, III群抗不整脈薬, ことにベプリジル (B) によるAF治療は比較的成功率が高く, 臨床的関心が高まっている.しかし本薬の抗細動作用に関する実験的検討はほとんどなされていない、我々はアセチルコリン (ACh) 誘発局所AF右心房モデルを用いてBの薬効を検討した.方法: 濾紙製円形多極電極を麻酔開胸犬右心房自由壁に縫着, プログラム刺激 (S1S2法) を加えつつ, S1, S2による心房エレクトログラムA1, A2を記録し, (1) 心房筋有効不応期 (ERP) , (2) A1およびA2 (earliest propagated response: ER) の持続 (3) A1, A2の伝導速度 (CV) , (4) AF誘発成功率, などを求め, これらの測定をACh (0, 1, 1μM) 投与の前後, さらにB (4mg/kg) 投与後の同様の繰り返しで行い, 上記のAChによる変化, それらに対するBの影響を検討した.結果: (1) AChは心房筋ERPを有意に短縮したが (138±15vs56±7msec) , Bはこの短縮度を有意に軽減した (56±7 vs 88±13msec) . (2) A1持続はACh, Bで不変だったが, A2 (ER) 持続はAChにより有意に延長 (37±12 vs 63±29msec) , Bはこの延長を有意に抑制 (63±29 vs 42±20msec) , AChによる細分化心房電気活動 (FAA) の増加はBにより著明に抑制された. (3) A1-CVはAChにより不変だったが, A2-CVはAChにより有意に抑制 (24±9 vs 14±11cm/sec) .Bはこの抑制を軽減した (14±11 vs 21±13cm/sec) . (4) ACh投与により全頭で30秒以上持続のAFが誘発されたが, B前処置後は全頭で誘発不能となり, 30秒未満のrepetitive atrial responseが誘発された場合でもその持続は短縮, 周期長 (AF-CL) も有意に延長した (58±16 vs 103±29msec) .以上, AChはERP短縮, A2-CV低下, FAA増加によりAFを誘発したが, BはこれらACh細動誘発作用をすべて軽減~減弱化し, AF誘発不能とした.
  • ―糖尿病非合併例との比較検討―
    小松 隆, 蓬田 邦彦, 中村 紳, 鈴木 修, 堀内 大輔, 奥村 謙
    2005 年 25 巻 2 号 p. 173-180
    発行日: 2005/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    【目的】糖尿病を合併した発作性心房細動 (Paf) における臨床像ならびに抗不整脈薬の長期予防効果を非合併例と比較する.【方法】対象は12ヵ月以上の追跡調査が可能であったPaf 313例 (男性221例, 女性92例, 平均年齢67±12歳) であり, 糖尿病合併群 (A群, N=47) ならびに糖尿病非合併群 (B群, N=266) に振り分け, 観察期間46±32月における臨床像, 再発回数, 経時的慢性化阻止率を比較した.【結果】 (1) 頻度=A群は47例 (15.0%) , B群は266例 (85.0%) の割合であった. (2) 臨床像: 無症候例はA群15例 (31.9%) , B群28例 (10.5%) (p<0.01) , 基礎心疾患例はA群22例 (46.8%) , B群79例 (29.7%) であり (p<0.05) , B群に比しA群で有意に高値であった. (3) 再発回数はA群2.3±2.5回, B群1.3±1.8回であり, B群に比しA群で有意に高値であった (p<0.01) . (4) 観察期間3ヵ月目, 6ヵ月目, 12ヵ月目, 24ヵ月目, 36ヵ月目, 48ヵ月目の各群における経時的慢性化阻止率はA群; 96%, 94%, 83%, 81%, 72%, 64%, B群; 97%, 96%, 94%, 92%, 91%, 88%であり, B群に比しA群で有意に低率であった (p=0.0002) . (5) 観察期間24ヵ月目, 48ヵ月目, 72ヵ月目, 90ヵ月目の脳血栓塞栓症回避率は, A群; 95%, 87%, 85%, 79%, B群; 96%, 91%, 90%, 90%であり, 観察期間90ヵ月目時点でA群では有意に低率であった (p=0.0429) .【結語】糖尿病合併Pafには無症候例ならびに基礎心疾患例が多く, 抗不整脈療法に治療抵抗性の臨床経過をたどり脳血栓塞栓症の発症が多いことから, より注意深い管理が必要である.
  • ―予知指標の使い方と注意点―
    池田 隆徳
    2005 年 25 巻 2 号 p. 181-186
    発行日: 2005/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 黒川 洵子
    2005 年 25 巻 2 号 p. 187-191
    発行日: 2005/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 平岡 昌和
    2005 年 25 巻 2 号 p. 192
    発行日: 2005/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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