心電図
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28 巻, 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 栗田 隆志
    2008 年 28 巻 6 号 p. 565-566
    発行日: 2008/12/18
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 松山 高明, 井上 紳, 池田 善彦, 岡村 英夫, 野田 崇, 里見 和浩, 須山 和弘, 栗田 隆志, 清水 渉, 相原 直彦, 鎌倉 ...
    2008 年 28 巻 6 号 p. 567-573
    発行日: 2008/12/18
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    カテーテルアブレーションの適応となる頻脈性不整脈のうち, 右房心内膜からのアプローチで効果が得られない一部の症例に対し, 経大動脈アプローチにより大動脈弁尖周囲に通電することがある.しかし, 同部位の組織学的構築は複雑で, 詳細な解剖学的検討は少ない.剖検心9例 (平均64, 0歳, 平均心重量349.49, 平均大動脈径24.2mm) を用いて各弁尖周囲の組織学的特徴を観察した.右冠尖と左冠尖には右室流出路中隔部と左室流出路心筋が接していた.それに対して無冠尖周囲は心室筋を認めず, 上方に両心耳とBachmann束, 同レベルに房室弁輪組織, 下方は膜性中隔を介してHis束が位置していた.カテーテルアブレーション施行時にはこれらの解剖学的特徴の認識が必要であると考えられた.
  • 井川 修, 足立 正光, 矢野 暁生, 三明 淳一朗, 井上 義明, 小倉 一能, 加藤 克, 飯塚 和彦, 久留 一郎, 井上 貴央
    2008 年 28 巻 6 号 p. 574-581
    発行日: 2008/12/18
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    左房前壁の構造的特徴を剖検心35例で検討した.全例において, 左房前壁右縁近傍に卵円窩とほぼ同じレベルで, ほぼ同じ面積の楕円形で照射光を透過するほどに壁の薄いtranslucent area (TA) を認めた.従来報告のなかったこの構造物周囲を太い筋肉束transverse myocardial bundle (TMB) が取り囲んでいた.このTMBは前壁左縁では左心耳一上肺静脈間を走行する稜と連絡し, 前壁右縁ではBachmann束と連絡していた.さらにTMB内あるいは近傍に沿って左から右に冠動脈左房枝が走行していた.左房前壁に対するカテーテルアブレーション治療の報告がみられるようになっているが, 今回, われわれが確認した構造物の存在を理解することは左房前壁に対するカテーテルアブレーションに伴う合併症を回避する意味でも, 同部位における電気生理学的特性を検討するうえでも重要と考えられた.
  • 山根 禎一
    2008 年 28 巻 6 号 p. 582
    発行日: 2008/12/18
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 岡野 喜史, 高村 和大, 藤野 紀之, 五十嵐 正樹, 山崎 純一, 峯川 幹夫, 田中 雅博, 山下 稔晴, 藤井 毅郎, 渡邉 善則
    2008 年 28 巻 6 号 p. 583-587
    発行日: 2008/12/18
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心臓再同期療法 (CRT) は重症心不全の薬物療法無効例に対する治療法の一つである.心室内伝導障害を改善することで, 自覚症状や心機能の改善などが認められる.しかしながら催不整脈作用を有するとの報告もある.拡張型心筋症例において, 両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器 (CRT-D) へのアツプグレード後に単形性心室頻拍 (単形性VT) を認めた症例を経験した.左脚プロツク型のVTに対するelectroanatomical mapでは, 右室電極の近傍に異常低電位領域を認めた.アブレーションにより一時的に改善したが再発, その後CRT-Dプログラムの変更によりVTは抑制された.CRTによる左室傷害心筋を原因とするVTの報告では, 両室ペーシングの刺激がunidirectional blockを引き起こす機序を考察している.本例は右室において同様の機序によりVTが誘発された可能性があると考えられた.
  • 水谷 登
    2008 年 28 巻 6 号 p. 588-592
    発行日: 2008/12/18
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    発作性心房細動を伴った洞不全患者にDDDペースメーカを植込み心房を規則正しくペーシングすることで心房細動の発症を抑制できることは周知である.しかし, 心房オーバードライブペーシングを行っても心房細動を完全に抑制することは不可能であり, ときとして抗不整脈薬を併用する必要がある.Ia群やIC群抗不整脈薬は発作性心房細動の停止には高い効果を認めるが, 予防には必ずしも満足のいく成績が示されていない, また, 治療期間中に抗不整脈薬の効果を判定し継続するか否かの判断が必要となるが単回のホルター心電図のみの判定では不十分である.今回の症例ではシベンゾリンの単回投与でペースメー力植込み後の発作性心房細動の停止が可能であった.また, ペースメーカボルター機能を用いることで薬剤の詳細な効果判定が可能になり維持投与により再発も著明に抑制できた.さらに, 懸念された抗不整脈薬使用によるペーシング不全も認めなかった.
  • ―生薬の有用性―
    中川 幹子
    2008 年 28 巻 6 号 p. 593-597
    発行日: 2008/12/18
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 清水 渉
    2008 年 28 巻 6 号 p. 598
    発行日: 2008/12/18
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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