心電図
Online ISSN : 1884-2437
Print ISSN : 0285-1660
ISSN-L : 0285-1660
3 巻, 1 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 戸山 靖一
    1983 年 3 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 外山 淳治
    1983 年 3 巻 1 号 p. 3-13
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 秋山 眞, 杉本 恒明, 浦岡 忠夫, 寺田 康人, 余川 茂, 井内 和幸, 神保 正樹, 金木 英輔, 吉田 繁樹, 金谷 敦志
    1983 年 3 巻 1 号 p. 15-21
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    副伝導路症候群11例について上室性頻拍誘発試験を行い, これに対するprocainamide (PA) 500mg静注の効果をみた。上室性頻拍を生ずる試験刺激の範囲 (PSVT帯) がPA後に出現または拡大したA群 (6例) と, 消失または短縮したB群 (5例) に分け, 両群について各不応期, 伝導時間の変化を比較検討した。心房不応期は, PA後両群で有意な変化はなかったが, 房室結節の不応期は, PA後A群においてのみ有意に短縮した。副伝導路の不応期については, 順行性伝導の不応期は, 顕在性WPW症候群の7例中3例で伝導の完全途絶がみられ, 他の例では軽度の延長をみた。逆行性伝導の不応期はB群においてのみ有意に延長した。伝導時間については, 逆行性副伝導路伝導時間のみ両群でともに延長傾向にあった。
    以上よりA群で頻拍が誘発されやすくなったのは, PAの抗コリン作用が房室結節に強く現われたことに加え, PAの逆行性副伝導路に対する効果が充分でなかったためと考えられた。
  • 平岡 昌和, 川野 誠子, 岡本 康孝
    1983 年 3 巻 1 号 p. 23-30
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心室固有筋にみられるtriggered-activityの性状について微小電極法を用いて検討した。標本をK+-free, high-Ca2+液 (Ca2+=3.6~7.2mM) 中に置き, トレーン刺激を与えると振動性後電位 (OAPs) の発現がみられ, その振巾が増大して閾値に達するとtriggered-activityの発現をみた。Triggered-activityは単一刺激又は期外刺激によっても誘発され, 特に後者は先行心拍の活動電位再分極相終了直前からそれに続くOAPsの上行脚までに生じたものではより大きなOAPsを誘発し, そのためにtriggered-activityを生じやすいと考えられた。しかし, triggered-activityによる頻拍は期外刺激による停止は容易に得られなかった。Triggered-activityの発生頻度とその連結期はトレーン刺激の間隔に依存性がみられ, OAPsの振巾が増大する間隔にて発生頻度の増加がみられた。一方, 外液Ca2+濃度増加によるOAPs振巾の増大は, 単純にtriggered-activityの発現をもたらさず, これはCa2+による早いNa+電流への膜安定化作用のためと考えられた。また, diltiazemはOAPsの振巾を減少させることによりtriggered-activityを抑制した。
  • ―右心室心内膜単極電極による検討―
    古田 陽一郎, 松村 順, 田辺 章弘, 藤山 増昭, 池田 秀夫, 戸嶋 裕徳
    1983 年 3 巻 1 号 p. 31-37
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Programable pacemakerの標準刺激パルス幅は各製造メーカーおよび機種によって異なり, 至適パルス幅に関しては一定の見解は得られていない。
    本研究では, pacemaker植込み症例68例を対象に刺激閾値を各パルス幅毎に測定し, 以下の結果を得た。1) 刺激閾値曲線は正の直角双曲線を示し, 経過とともに右上方に偏位したが, その変化は経過月数および電極尖端面積との間に明らかな相関を認めなかった。2) 慢性期における刺激閾値曲線の頂点は, chronaxie timeより安定し, そのパルス幅は閾値電圧で0.57±0.11msec, 閾値電流で0.88±0.18msecであり, programable pacemakerの刺激パルス幅は, 定電圧型: 0.7msec以上, 定電流型: 1.1msec以上に設定することが, pacing不全を防止する上に必要である。
  • 中屋 豊, 須見 昌輝, 斉藤 京子, 高橋 学, 樋口 隆久, 森 博愛
    1983 年 3 巻 1 号 p. 39-47
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    2次勾配SQUID (superconducting quantum interference devices, 起伝導量子干渉計) を用いて, 正常例および各種病態において, 前胸部のisomagnetic map (磁界分布図) およびvector arrow mapを作成し, 心起電力の推定を行った。
    Vector arrow mapおよびisomagnetic mapより推定される心起電力は, 従来の実験あるいはシミュレーションなどによる心室内興奮伝播過程の結果とよく一致し, 本法による心起電力の推定の有用性が示唆された。また, 2次勾配磁束計は磁界の特殊な微分形を記録しているために, 検出器の近くに存在する起電力を把え易くなっており, 心電図とは異った情報の検出も可能であった。特に, 胸壁近くに存在する右室の起電力を把え易く右室負荷疾患の診断に有用と考えられた。
    また, 本法は局所の起電力を反映し易く, multiple dipoleの推定も可能で, 体表面の情報から心起電力を推定する逆方向問題の解析に有用と考えられた。
  • 宮原 英夫, 瀬戸岡 俊一郎, 山上 純, 遠藤 恭子, 田中館 明博
    1983 年 3 巻 1 号 p. 49-59
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    マイクロプロセッサを組込むことにより出力信号の安定性と精度を高めた心電図疑似信号発生器を製作し, それを使って現在わが国で使われている7種の心電図自動診断システムの診断性能を診断の再現性という立場から比較した。テスト信号は比較的簡単であるが, 各システムの診断性能の特徴のいくつかを示すことができた。従来から行われている診断適中率による評価にこのような再現性による評価を加えることは, 比較評価の客観性を増しユーザーがシステムの診断性能を検討する上で有用な情報を提供するものと考えられた。
  • ―Holter法による検討を中心に―
    田辺 晃久, 木下 栄治, 星合 充基, 古屋 秀夫, 井出 満, 兼本 成斌, 友田 春夫, 五島 雄一郎
    1983 年 3 巻 1 号 p. 61-69
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    不安定狭心症 (UA) 35名, 安定狭心症 (SA) 17名でHolter法による入浴, 食事, 排便, 排尿時のST-T変化出現率を比較した。またシャワー浴試験, 食事試験をUA患者で別途に行い, ST-T変化出現の誘因を検討した。Holter法によるST-T変化陽性率は入浴UA13/22 (59%) , SA1/15 (7) , 食事UA9/24 (38) , SA1/14 (7) , 排便UA5/17 (30) , SA0/11 (0) , 排尿UA7/28 (25) , SA0/11 (0) で, 日常動作によるST-T変化陽性はUAと非常に密接な関係にあった。排便, 排尿によるST-T変化陽性は夜から早朝に多く (各々60%, 75%) , 冠スパズムの関与する異型狭心症の発症時間帯と似ていた。シャワー浴や食事でのST-T変化陽性率は単に湯を浴びることや食事摂取することあるいは軽労作単独ではその率は低く, 湯と軽労作あるいは食事摂取と軽労作など複合行為で陽性率が増大した。しかし, これら試験後のDP (収縮期血圧と心拍数の積) は試験前に比べ有意に上昇することはなかった。従ってUA患者の日常動作 (シャワー浴, 食事, 排便, 排尿) によるST-T変化出現の原因として, 心筋酸素需要増大よりむしろ, ほかの機序 (おそらく冠スパズム) が主役を果していると考えたい。
  • 横井 昭, 菱田 仁, 大橋 進, 水野 康, 梶原 克祐, 嶋田 芳子
    1983 年 3 巻 1 号 p. 71-77
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    健常人におけるII度房室ブロック (Wenckebach型) をホルター心電図法によって検討した。健常人161名における1回の24時間ホルター心電図記録で, 13名 (8%) にII度房室プロックが認められた。II度房室ブロックの出現数は1~72拍/24時間であり, 覚醒時に比べ睡眠時に有意 (P<0.001) に多かった。日を変えて繰り返しホルター心電図記録をした場合, II度房室ブロックの出現の再現性が高かった。II度房室ブロック出現に対するアトロピン効果は明らかでなかった。昼間に睡眠をさせ夜間は覚醒させた場合, 昼間睡眠時にII度房室ブロックが出現しており, 睡眠がその出現に大きく関与しているものと思われた。終夜ポリグラフにより判定した睡眠段階とII度房室ブロック出現の関係では, REM期に出現する傾向にあった。若年健常者のII度房室ブロックの発生には, 自律神経系機能が関係し, 洞結節の刺激発生頻度と房室刺激伝導能の不均衡によるものではないかと推察した。
  • 渡辺 一郎, 斉藤 頴, 高橋 信博, 小沢 友紀雄, 波多野 道信
    1983 年 3 巻 1 号 p. 79-85
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    持続性のaccelerated idioventricular rhythm (AIVR) の3症例につき抗不整脈剤の作用を検討し, 以下の結果を得た。 (1) Atropineの静注により洞調律数を増すと, AIVRは3例とも消失した。 (2) Lidocaineの静注によりAIVRは3例とも数分間減少したが, それに続く点滴静注ではほとんど減少しなかった。 (3) 自覚症状を伴った1例でdisopyramideの経口投与を行ったところHolter心電図上AIVRの出現頻度は減少した。 (4) Verapamilを静注すると洞調律数の減少に伴いAIVRのみの調律となり, さらに1例ではAIVRから心室性頻拍を生じた。その原因としては, 血圧下降による反射性交感神経緊張またはverapamil自体の作用により, (1) Ectopic focusの自動能が亢進した, (2) Exit blockの程度が少なくなったか, またはEctopic focusから周囲の心室筋への伝導遅延が減少した, (3) Ectopic focusと近傍の心室筋の間でre-entryが形成されたなどの可能性が考えられた。
  • 1983 年 3 巻 1 号 p. 99-106
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1983 年 3 巻 1 号 p. 107-138
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1983 年 3 巻 1 号 p. 139-162
    発行日: 1983/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top