心電図
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3 巻, 3 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 加藤 和三
    1983 年 3 巻 3 号 p. 331-332
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 有田 真
    1983 年 3 巻 3 号 p. 333-344
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 川野 誠子, 平岡 昌和
    1983 年 3 巻 3 号 p. 345-352
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ヒトにおいてP波の体表面電位図の検討を行った。対象は正常群22例, 右房負荷群12例, 左房負荷群9例の計43例である。電位図上, すべての例で心房の脱分極相では一対の極大と極小が存在した。正常群では極大は最初, 胸骨付近に出現し, その周囲に滞まり, その後左鎖骨中線の左側へ移動しP波の終了まで左胸部~背部に留まった。極大が左鎖骨中線の右に留まる時間を前胸部極大持続時間 (A) , 左側および背部に留まる時間を左極大持続時間 (B) , 極大が左鎖骨中線を越える時期を極大移行期 (C) と仮に名付け, これらのパラメーターについて分析を行った。正常群の (A) は32±11msec, (mean+S.D.) , (B) は38±6msec, (C) は51±12msecであった。右房負荷群では (A) の延長, (B) の短縮, (C) の遅延が認められ, 左房負荷群では (B) が正常に比べ長かった。これらの所見は統計学的に有意であった。したがって前胸部極大は右房興奮優勢を, 左極大は左房興奮優勢の時期を反映していると思われた。
  • 長坂 昌人, 本田 勝紀, 松崎 健三
    1983 年 3 巻 3 号 p. 353-359
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    東大第1内科に入院して低Na血症を示した患者48例の心電図を, 血清Na濃度が≦130mEq/lの時とそれ以上の時との間で比較した。その際血清Na濃度と血清K濃度とは相関がなかった。同一患者での比較であるので血清Na濃度の変動の幅は小さかったが, 低Na血症時にRR間隔は短縮し, 第II誘導でのP波の幅が延長した。その他の測定値には有意の差がなかった。P幅の延長は心筋細胞電位において媒液Na濃度を低下させると興奮伝導速度が低下することに対応する。RR短縮は歩調取り細胞の自発興奮は低Na媒液で, 緩徐化または不変とされているのでそれからは説明できない。むしろ交感神経末端でのカテコラミソの取込みの抑制, 放出の増大の影響を考えるべきと思われた。このことは房室伝導においても低Na媒液は延長させるという成績に対し, 臨床心電図では不変か若しくは促進していることと関係あるかも知れない。なお心室内伝導に関しては脚ブロック型等の延長傾向を示す例が見られた。そのうちの1例は低Na血症の解消と共に脚ブロック型も改善した。
  • 白枝 修, 佐藤 磐男, 下村 克朗, 鎌倉 史郎, 松久 茂久雄, 土師 一夫, 大江 透, 中島 克彦, 池田 正男
    1983 年 3 巻 3 号 p. 361-368
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    運動負荷時にみられるST上昇の臨床的意義を明らかにするために, トレッドミル負荷試験を施行した3, 515例中, 負荷によって1mm以上のST上昇を示した104例 (3.0%) のうち, 心臓カテーテル検査を行った心筋梗塞例と狭心症例計61例についてST上昇の誘導部位及び上昇の程度を, 冠動脈造影所見及び左室造影所見と対比検討した。冠動脈造影ではST上昇部位に対応した75%以上の冠動脈狭窄が99%にみられた。心筋梗塞52例では半数が1枝病変であり, ST上昇部位に対応した左室壁運動異常を64%に, 近位冠動脈病変を47%に認めた。狭心症9例では2枝病変が多く, 冠攣縮を4例に, 他の5例は99%以上の器質的冠動脈狭窄を認めた。以上より, 運動負荷時のST上昇は, 心筋梗塞例ではST上昇の誘導部位と対応する部位の壁運動異常及び高度冠動脈病変との関係が, 狭心症例では冠攣縮及び高度冠動脈病変との関係が深いものと推測される。
  • 小田 栄司, 村田 実, 渋谷 敏幸, 荒井 裕, 相沢 義房, 小沢 武文, 柴田 昭, 渡部 透
    1983 年 3 巻 3 号 p. 369-376
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    10年間P波が出没し, 24歳で脳塞栓の発作におそわれた徐脈の症例に, 電気生理検査を施行した。安静時, 心房の興奮を認めず, アトロピン投与後, 心房興奮性の回復とともに著しい心房内伝導障害を認めた。Overdrive suppression testで, 右房上外側のintrinsic deflectionは, 最長3, 500msecのpauseとsecondary pauseを示した。しかし, 同誘導に低振幅で低周波数の電位をほぼ規則的な間隔で認め, これは洞結節周囲に限局した心房興奮を示すと考えられた。従って, intraatrial blockが洞機能障害に類似した所見を呈したものと思われた。また, 頻脈の時にも2: 1ブロックが見られ, その機序としてrate-dependent intraatrial blockが考えられた。
  • 米坂 勧, 上村 健三, 桜井 勇
    1983 年 3 巻 3 号 p. 377-385
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    家族性の不整脈は小児では稀である。しかも兄妹でその頻拍発作の型式が異なるのはめずらしい。兄が上室性頻拍症, 妹は心室性頻拍を呈して発見され, 電気生理学的検索および心内膜心筋生検を行った。兄妹ともに心筋細胞の肥大, 線維化を認め特発性心筋症 (Idiopathic Cardiomyopathy: ICM) の関与が示唆された。妹のくり返す反復性頻拍に対し心室期外収縮作製法を用い薬効判定を行った。この結果により2剤の抗不整脈剤を併用し奏効を得た。
    小児で兄妹が異なる頻拍発作をおこして発見されたのは極めてめずらしく, また抗不整脈剤判定に電気生理学的手段を用いた報告は, 本邦では少ないので文献的考察と合せて報告した。
  • ―ホルター心電図による検討―
    鈴木 与志和, 小林 明, 神川 正, 林 秀晴, 桝村 義典, 山崎 昇
    1983 年 3 巻 3 号 p. 387-393
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    早朝の一定時刻に短時間間隔の周期性ST上昇発作をくり返した異型狭心症患者に, 20回のホルター心電図記録を行い, 以下の成績を得た。1) 12分~2時間30分間に3~26回の周期性ST上昇発作を認めた。各発作の周期は3~11分で, 律動的な冠スパズムの特質がうかがわれた。2) 各発作の始りから終りまでの心電図経過は, いずれも, T波の尖鋭化, ST上昇, T波の減高, STの基線への復帰とT波の平低化の順で推移し, 一過性冠狭窄に起因すると考えられた。3) 発作の認められた13記録中, 12記録に心室性期外収縮または心室性頻拍症が合併した。これらの不整脈はSTの基線への復帰およびT波の平低化の過程で出現し, 再灌流後不整脈の可能性を示唆した。4) 発作が認められた13記録中, 自覚症状を伴ったものは5記録で, ST上昇の程度および不整脈の出現から推定される心筋虚血発作の強さと自覚症状とは無関係であった。5) 発作はβ遮断剤により増悪し, Ca拮抗剤により完全に抑制された。
  • 1983 年 3 巻 3 号 p. 407-414
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1983 年 3 巻 3 号 p. 415-431
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1983 年 3 巻 3 号 p. 435-452
    発行日: 1983/05/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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