心電図
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3 巻, 5 号
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  • 岡島 光治
    1983 年 3 巻 5 号 p. 593-594
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―心筋細胞の微細構造―
    大塚 長康, 藤井 龍平, 黒川 秀夫
    1983 年 3 巻 5 号 p. 595-599
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 安野 尚史, 伊藤 正徳, 古田 達次, 児玉 逸雄, 外山 淳治, 山田 和生
    1983 年 3 巻 5 号 p. 601-606
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    新たな抗狭心症薬Bepridilの電気生理学的作用を30羽の家兎Langendorff灌流心を用いてVerapamilと比較検討した。Bepridilは1×10-6M-2×10-6Mの濃度で, slow channelが主に関与すると考えられる心拍数, 房室結節内伝導 (AH時間) , および心収縮力に対してVerapami1と同様な抑制作用を示した。Bepridilの陰性変時作用および房室結節内伝導抑制作用は, Verapami1の約10分の1に, また陰性変力作用はVerapami1の約50分の1に相当する力価を示した。さらにBepridi1は1×10-6M-2×10-6Mの濃度で, fast channelが主に関与すると考えられる心室内伝導 (HV時間) および心室筋有効不応期を延長させた。Verapamilは8×10-7Mの濃度で心室内伝導に影響を及ぼさなかったが, 5×10-8Mの濃度で心室筋有効不応期を短縮させた。以上の結果よりBepridilには, Verapami1類似のslowchannel抑制効果があると同時にfastchannelに対しても抑制効果がある事が示唆された。
  • 河村 剛史, 和田 寿郎, 福井 康裕, 増沢 徹, 小谷 誠
    1983 年 3 巻 5 号 p. 607-611
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心表面興奮伝播図は, WPW症候群などの不整脈の外科治療や, 心室内伝導障害の診断にはなくてはならないものである。しかしながら, 本法は心表面に直接電極をあてる観血的検査法であり, さらに手術中の時間制約下においては, 本法の簡約化と画像表示システムのオンライン化が, 今後の臨床応用拡大に是非必要となる。
    我々の開発したマイクロコンピュータを用いたオンライン表示システムは, 測定終了と同時に心表面興奮伝播図が即時表示され, しかも等時間線がカラー表示されるため, 一目で異常興奮部位が判明できる特徴をもっている。
    本装置の開発による臨床応用の容易さは, 不整脈の外科手技の向上のみならず, 従来診断のむずかしかった心室内伝導障害の判定に有力な方法となることが期待される。
  • 中川 雅博, 川嶋 剛史, 大林 靖典, 篠原 和幸, 安居 恭子
    1983 年 3 巻 5 号 p. 613-615
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    不整脈の定量的診断が可能なHolter心電図の一つであるAvionics社製Model 9500 Dynamic Electrocardioscanner (Evaluator) およびElectrocardiocorder (Model447) について, その診断精度を把握するために, 頻発する心室性期外収縮例5例を対象として検討した。
    その結果, 圧縮心電図による実測値と本装置による測定値の間には, 相関係数0.98912, 回帰直線式y=0.95985x+9.0。2検者の測定値の間には, 相関係数0.99843, 回帰直線式y=0.98646x+0.8。本装置を2度繰り返し装作してもとめた測定値 (すなわち装置の再現性) には, 相関係数0.99997, 回帰直線式y=1, 00096x-0.5となり, いずれも極めて高い相関性を認めた。
  • 藤野 和也, 須見 昌輝, 斉藤 京子, 村上 昌, 樋口 隆久, 中屋 豊, 森 博愛
    1983 年 3 巻 5 号 p. 617-624
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    左室負荷疾患37例において, 二次勾配超伝導量子干渉磁束計 (SQUID) を用いて心磁図を記録し, 健常25例のそれと比較した。左室負荷疾患群では, 健常群に比べて前胸部上方でQあるいはS波増大, 下方でR波増大を認め, 左方への起電力増大が考えられた。心エコー図による計測値を指標とし, 心磁図および心電図の左室負荷診断におけるsensitivityおよびspecificityを比較したが, 心磁図法では心電図法と同等ないしそれ以上で, 心磁図法は臨床的に有用と考えられた。左室収縮期負荷疾患では, 前胸部下方でQ波減高がみられ, 中隔ベクトルの減少によると考えられた。T波は左下方で陰性例が多く, 心電図のT波陰性例より高率に認められた。
  • 斎藤 憲, 西岡 義典, 佐藤 浩充, 田村 禎通, 仁木 敏晴, 森 博愛
    1983 年 3 巻 5 号 p. 625-633
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
    各種心疾患患者の心室性頻拍症 (VT) の特徴をHolter心電図法を用いて検討した。
    VTの平均rateは160.7±2.3心拍/分で, 先行洞調律のrate (81.8±1.0心拍/分) と中等度の正相関 (r=0.61, p<0.01) を示した。VTの持続は3~4連発のものが過半数 (73%) を占め, 大部分のVTは心拍数100/分以下の日常労作に伴って認められた。
    VTのprematurity indexは1.118±0.015で, 過半数 (58%) が1.0以上の値を示し, VTのrateと中等度の負相関 (r=-0.64, p<0.01) を示した。VTのvulnerability indexは0.713±0.009で, 98.1%が1.1以下の小さい値を示した。
    VTは昼間に最も多く (昼型>夜型>混合型) , 夜間のVT発生数は昼間の約%で, 頻発型VTはすべて昼型に属していた。この頻発型VTは単発例に比べてVTのrateが速く, vulnerability indexが大きくなる傾向を示し, 本症の予後を考える場合, VTのsubgroupによる詳細な検討が必要と考えられた。
  • 佐藤 磐男, 下村 克朗, 大江 透, 長谷川 泰洋
    1983 年 3 巻 5 号 p. 635-641
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    異型狭心症における心臓調節機能異常を検討し, それによる診断法を確立するために, 異型狭心症10例と正常対照12例を対象に, 一定運動負荷量のトレッドミル運動 (4.5km/h, 10%) のon-off刺激に対する心拍数応答の周波数解析を行った。
    異型狭心症では運動負荷に対し特異的で特徴的な心拍数反応の異常が見られ, 心拍数調節系の伝達関数は正常対照に比し中周波数領域を主とする利得の減少と中, 高周波数領域の著明な遅れという特徴的な変化を示した。この心拍数調節機能の異常は異型狭心症において冠動脈攣縮を生じさせ易くしている包括的な心臓調節系の異常状態を反映しているものと考えられ, その伝達関数の特徴から迷走神経性心臓調節機能の異常によるものと推測された。本検査法は異型狭心症の診断に確度の高い傍証を与えるものと考えられる。
  • 鈴木 文男, 久保 一郎, 諸井 幸夫, 平尾 見三, 佐竹 修太郎, 比江嶋 一昌, 桃井 宏直
    1983 年 3 巻 5 号 p. 643-651
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    電気生理学的検討とペースメーカー植え込みを行ったtorsades de pointes (TdP) の1例を報告する。症例は, 高血圧・心房粗細動にて通院中の83歳の女性で, Adams-Stokes発作のため救急入院となった。入院時の心電図では, 洞徐脈, 巨大陰性T波, QT延長 (0.64秒) , 心室性期外収縮の連発と一過性のTdPを認めた。一時的右室ペーシングが心室性不整脈に著効を示した。電気生理学的検討では, 洞結節回復時間の延長とsecondary pauseの存在より病的洞結節症候群と診断され, また, 心室筋とHis-Purkinje系 (HPS) の不応期の延長と順行性および逆行性 (VH間Wenckebach現象) のHPSの伝導遅延とがみられた。TdPは心室頻回刺激法 (毎分180) により再現性をもって誘発されたが, その持続は短かった。臨床所見, 心電図・電気生理学的検査所見を考慮して, 恒久型ペースメーカー植え込みを行った。電気生理学的所見にもとずいて, TdPの機序についての考察を加えた。
  • 1983 年 3 巻 5 号 p. 661-674
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1983 年 3 巻 5 号 p. 675-682
    発行日: 1983/09/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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