心電図
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4 巻, 6 号
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  • 古川 俊之
    1984 年 4 巻 6 号 p. 647-648
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 大塚 邦明, 斉藤 英郎
    1984 年 4 巻 6 号 p. 649-667
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 秋山 眞, 杉本 恒明
    1984 年 4 巻 6 号 p. 668-674
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    連続矩形波電気刺激法による多発性心室興奮閾値 (MVRT) の測定法の問題点について, 雑種成犬8頭を用いて検討した。刺激持続時間は, QRSの終わりから150, 180, 210msecとして検討したが, 180msec以上では, 電流の強さが増すに従い心室興奮 (VR) の連結期が短縮し, それに伴い刺激がそのVRのST部分にまで及ぶことが認められた。刺激持続時間を150msecとし, パルス幅を10msecとしたときMVRTは9.4±1.6, 2msec幅では12.3±2.3mAと前者で低い傾向にあった。この両者間には繰り返しの測定によるMVRTの再現性に差はなかった。MVRTを繰り返し測定したのち, 一部の例でMVRTの上昇がみられ, 心表面の試験刺激部位に一致して火傷創がみられた。以上より, 試験刺激持続時間は, QRSの終わりから始まり150msecとするのが妥当であり, パルス幅は10msec幅が好ましく, 繰り返しMVRTを測定するさいには, 局所心筋に障害が生じ, 閾値の上昇をみることに注意すべきであると結論した。
  • 河村 剛史, 柴田 仁太郎, 和田 寿郎
    1984 年 4 巻 6 号 p. 675-682
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Rosenbaumらの左脚後枝ブロックの心電図診断基準が, 左脚後枝ブロック単独のものか, あるいは右脚本幹ブロックを合併したものかを明確にするために, カニクイザル8頭を用いて, 実験的に左脚後枝群障害, 次いで右脚本幹障害を作成し, 心表面マッピング, ベクトル心電図を用いて検討を加えた。
    早期興奮部位であった左室後面が左脚後枝障害にて最終興奮部位に変わり, この部位に一致して最大QRSベクトルは左後下方に偏位した。右脚本幹障害が加わると, 最終興奮部位は右室房室間溝側に変わり, 最大QRSベクトルは著明な右軸偏位を示した。
    従って, Rosenbaumらの左脚後枝ブロックの診断基準は, 右脚本幹ブロックを合併した場合の基準であり, 左脚後枝ブロック単独では右軸偏位は示さず, むしろ後方偏位を示した。
  • 本村 正一, 川口 義広, 福原 武久, 木之下 正彦, 河北 成一, 吉川 真由美, 五十川 静男
    1984 年 4 巻 6 号 p. 683-689
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    16例の拡張型心筋症 (DCM) , 14例の非閉塞性肥大型心筋症 (HCM) , 6例の閉塞性肥大型心筋症 (HOCM) : および10例の対照群のベクトル心電図をVentricular gradientを中心に比較検討した。DCM群は, 大きく, 最も後方および上方へ偏ったQRS面積ベクトル (A qrs) , 最も小さく, 前上方へ偏ったT面積ベクトル (At) および最も小さく, 後上方へ偏ったventricular gradient (G) をもっていた。HCM群は大きく, 左後上方へ偏ったA qrs, 大きく, 右上方へ偏ったA t および小さく, 右前方へ偏ったGをもっていた。HOCM群は, 最も大きく, 左後方へ偏ったA qrs, 右方へ偏ったA tおよび小さく, 右前方へ偏ったGをもっていた。空間最大Rベクトル (max R) はDCM群では対照群と差がなく, HCM群およびHOCM群では大きくなっていたが方向は3群すべてで対照群より左後方へ偏っていた。以上の事実よりDCM群においては伝導障害による左室伝導遅延の影響が主として表われ, HCM群およびHOCM群においては心尖および左室側壁の肥厚の影響が主として表われていると考えられた。
  • ―冠動脈造影施行例―
    三上 雅人, 豊田 文俊, 野崎 英二, 高橋 正喜, 野宮 順一
    1984 年 4 巻 6 号 p. 690-694
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    当科において異型狭心症と診断され, 冠動脈造影を施行した24例について, 発作時不整脈を検討し, 以下のような結果を得た。1) 24例の58%に発作時不整脈を認めた。2) 発作持続時間 (無投薬時の患者の訴えによる) は, 1~5分が多かったが, 10分以上の9例中7例に不整脈をみ, 不整脈合併群は, 非合併群より, 有意に発作持続時間が長かった。3) 最大ST上昇値は, 0.1~0.5mVが多かったが, 1mV以上ST上昇した症例は, 不整脈を有し, 不整脈合併群が有意にST上昇は強かった。4) 不整脈の有無と冠動脈造影所見, 心機能との間には, 有意な相関はなかった。
    以上のように, ST上昇値, 発作持続時間に代表される発作時虚血の強さが, 不整脈発生に関係すると考えられた。
  • 加藤 孝和, 津田 司, 西村 昌雄, 渡部 良夫
    1984 年 4 巻 6 号 p. 695-699
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心室性副調律の症例において, 副収縮刺激が心室補充収縮中枢への進入ブロックを呈する興味ある心電図を経験したので報告する。
    症例は51歳男, 全身倦怠感と動悸を訴えて来院した。標準12誘導心電図は洞調律, 右脚ブロック, -45゜左軸偏位を示した。副収縮性QRSの連結期は0.46~0.98秒と変動するが, 周期は約1.35秒の整数倍で, QRS波形は右脚ブロック, 正常軸を示すため, 副中枢は左脚領域に存在すると考えられた。副収縮に後続する心拍は, 1) 洞性心拍, 2) 副収縮, 3) 副収縮と心室補充収縮 (おそらく右室起源) との融合心拍 (正常QRS) の3通りを示したが, そのRR間隔は3) の場合に, 2) の場合よりも0.05秒短く, 副収縮刺激の心室補充中枢への進入ブロックが示唆された。すなわち, 連結期が0.49秒以下の場合には進入ブロックのため心室補充中枢は脱分極されず, 先行心拍から1.79秒後に刺激を生成し, 次の副収縮との融合収縮により, ほぼ正常QRSを生ずるものと考えられた。
  • 林 雅美, 森川 政嗣, 村田 実, 渋谷 敏幸, 矢沢 良光, 相沢 義房, 小沢 武文, 柴田 昭
    1984 年 4 巻 6 号 p. 700-703
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    器質的心疾患のない心室頻拍 (VT) の症例で迷走神経刺激がVTの非発作時心室性期外収縮 (VPC) を抑制するのをみとめたので報告した。患者は18歳, 男子で生来健康であった。入院1年前より胸部不快感と2回の意識喪失発作が出現し, 頻発するVTとVPCがみとめられた。この心室性不整脈に対してリドカイン, プロカインアミド, ベラバミル, アレビアチン, プロプラノロールなど種々の抗不整脈薬を投与したが無効であった。しかしバルサルバ手技および頸動脈洞マッサージでは一定して出現していたVPCの2段脈が抑制された。メトキサミンによる昇圧時もVPCが抑制されたが, ネ=オスチグミンでは抑制されなかった。運動負荷はVPCの頻度を増加させ, VTを誘発した。本例は迷走神経の活動亢進がVPCに抑制的に作用している稀な症例と考えられた。
  • 高安 正夫
    1984 年 4 巻 6 号 p. 711-714
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1984 年 4 巻 6 号 p. 715-734
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1984 年 4 巻 6 号 p. 735-739
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1984 年 4 巻 6 号 p. 740-762
    発行日: 1984/11/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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