心電図
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5 巻, 1 号
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  • 有田 真
    1985 年 5 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 松尾 博司, 野崎 彰, 井上 博
    1985 年 5 巻 1 号 p. 3-15
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―とくにQRS環右後方成分について―
    大和田 憲司, 小野 和男, 宮崎 吉弘, 粟野 直行, 高畑 秀夫, 竹沢 将俊, 小松 正文, 佐藤 佳夫, 刈米 重夫
    1985 年 5 巻 1 号 p. 17-24
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    右室負荷疾患93例のベクトル心電図 (VCG) を記録し, 心臓カテーテル検査所見および201T心筋スキャンによる右室壁描出の有無と比較し, VCGにおける右室肥大 (RVH) 所見の診断的有用性について検討すると共に, QRS環の右後方成分の意義についても解析を試みた。
    VCGのRVH所見は46例 (49%) に認められた。右室負荷群60例中38例 (63%) がRVH所見を示したのに対し, 両室負荷群では33例中8例 (24%) がRVH所見を示したのみであった。RVH所見を有する例の80.5%は, 右室収縮期圧が35mmHg以上で, かつ85%は201T心筋スキャンで右室壁描出陽性であった。しかし, 右後方成分の増大するC型例の30~40%では, このような右室負荷所見は認められなかった。
    VCGがA, B型を示す例では, 水平面図QRS環の右方成分と前方成分の面積の和が全体の70%以上あれば右室負荷と診断でき, C型例ではQRS環の右方成分と前方成分の面積の和が50%以上, 右後方ベクトルの大きさが1.2mV以上, かつその方向が-90°~-140°の範囲にある場合に右室負荷と判定することができた。
  • ―初期QRSベクトルの方向とQRS環, T環―
    戸山 靖一, 鈴木 恵子
    1985 年 5 巻 1 号 p. 25-31
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    WPW症候群47例 (典型例35例, 非典型例12例) の水平面初期QRSベクトルを1~V型の5型, 前額面初期QRSベクトルをa~e型の5型に分類し, この分類と水平面, 前額面QRS環およびT環の形状, 位置との関係を調べた。その結果, 水平面初期QRSベクトルの方向と水平面QRS環の位置との間には一定の関係がみられ, この関係に合わない症例は他の異常の合併が考えられ, また非典型例は典型例に比べQRS環の位置形状は正常伝導の影響を受けていることが認められた。
    また典型例では二次性T環変化の場合, QRS環と反対の方向にT環があり, それに合致しない場合は一次性T環変化が加わっている可能性があり, また非典型例では正常T環の影響を受けていることが考えられた。なお心電図V1のQRS波の形と水平面初期QRSベクトルの分類とは一定の関係がみられない場合があった。
  • 待井 一男, 上遠野 栄一, 渡辺 直彦, 阿部 裕光, 津田 福視, 竹沢 将俊, 小松 正文, 佐藤 信, 小野 和男, 刈米 重夫
    1985 年 5 巻 1 号 p. 33-39
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    学校検診の心電図記録で, 1度または2度房室ブロックを指摘され, 精査の結果明らかな基礎疾患を認めなかった33例を, Holter心電図法で検討したところ, 以下の結果が得られた。1) 最大心拍数は, 80~105/分 (平均118.0±22.6/分) 最小心拍数は, 32~61/分 (平均45.2±7.7/分) であった。2) 上室性期外収縮は, 33例中5例 (15.2%) , 心室性期外収縮は, 33例中8例 (24.3%) に観察された。心室性期外収縮8例中3例では, 連発性の心室性期外収縮を認めた。房室接合部補充収縮は, 33例中6例 (18.1%) に認めた。3) 1度房室ブロックは, 33例中16例 (48.5%) , 2度房室ブロックは, 33例中29例 (87.9%) に認めた。2度房室ブロックは, 全例Mobitz I型であった。2度房室ブロックは, 夜間睡眠時のみに認められたのは, 29例中13例 (44.8%) で残りの16例 (55.2%) は, 覚醒時にも睡眠時にも認められた。1時間あたりの2度房室ブロックの出現頻度は, 最多3~1, 966回/時間 (平均439.6±532.2回/時間) , 最少1~12回/時間 (平均4.8±6.8回/時間) であった。洞性P波に対して, 心室群が, 1分間に最大20拍以上脱落する例が, 29例中5例 (17.2%) に見られた。
    こうした症例が, 今後どのような臨床経過をたどるかが非常に興味ある問題である。
  • 久保田 幸次, 池田 孝之, 高田 重男, 村上 哲夫, 松沼 恭一, 堀川 清弘, 杉本 尚樹, 東野 朗, 中村 暁, 服部 信
    1985 年 5 巻 1 号 p. 41-48
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    His-Purkinje系を介するリエントリー (Re-HPS) に及ぼす心周期の影響について検討した。心周期の短縮によりRe-HPSを生じるエコー帯の幅は縮少ないし消失する傾向を示した。その際, 最小2乗法により求めた心周期と不応期との関係直線の平均勾配は, His-Purkinje系の機能的不応期+0.227±0.03 (P<0.01) , 心室筋の有効不応期+0.106±0.02 (P<0.01) であった。早期刺激の逆行性伝導遅延に関しては, 心周期の短縮により臨界S2H2間隔は不変 (+0.026±0.08, NS) , 最長S2H2間隔は短縮 (+0.093±0.04, P<0.05) した。心周期の短縮により対応する早期刺激の逆行性伝導遅延は減少し, このことが心周期短縮に伴うエコー帯の縮少の原因の1つと考えられた.
  • ―多施設二重盲検試験による検討―
    加藤 和三, 早川 弘一, 比江嶋 一昌, 中田 八洲郎, 飯沼 宏之, 笠貫 宏, 新 博次
    1985 年 5 巻 1 号 p. 49-68
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    発作性上室性頻拍, 発作性心房細動, 発作性心房粗動の181例を対象にverapamil注射剤の有効性ならびに安全性をinactive placeboを対照薬とする二重盲検試験で比較検討した。
    全般改善度, 有用度判定においてverapamil群が有意に優れていた。副作用はverapami1群に徐脈など7例, placebo群に1例みられたが, いずれも処置を必要としなかった。
    以上より, verapami1注射剤は発作性上室性不整脈に対し, 臨床的に有用性のある薬剤と結論された。
  • 村田 実, 小黒 祥子, 森川 政嗣, 相沢 義房, 荒井 裕, 小沢 武文, 柴田 昭, 江口 昭治
    1985 年 5 巻 1 号 p. 69-75
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    左上大静脈遺残症および下大静脈欠損症に洞機能不全を合併した2例を報告した。症例1は13歳女性で, 多くは冠静脈洞調律 (CSR) と房室接合部調律 (AVJR) の間で房室解離を示し, 心室レートは42回/分と徐脈で, 夜間一過性にCSRの消失に伴い20回/分と著しく遅い洞調律が出現した。電気生理学的検査で, 高位右房刺激後に27.8秒の心房停止が生じ, かつ停止後の第一拍はCSRであった。症例2は9歳女性で, 通常は42~50回/分のAVJRを示し, 稀に洞調律も出現した。電気生理学的検査で, 高位右房刺激後の最初の心房波はAVJRの逆行性心房波で2, 750msec後に出現し, 洞機能回復時間はそれ以上と考えられた。これらより, 両症例とも洞不全の存在が確認された。一方, CSR, AVJRはともに運動やアトロピンによく反応し, 特にAVJRは徐脈時のdominantペースメーカーとして比較的安定して出現した。
  • 中原 保治, 中原 由紀子, 長野 豊, 石井 賢二, 牛田 伸一, 浜島 博哉, 松山 栄一
    1985 年 5 巻 1 号 p. 77-81
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ヒス束心電図を含む電気生理学的検査の解析の基礎となる種々の計測は長時間を要する繁雑な作業である。我々はマイクロコンピュータとディジタイザーを使用し, 簡単に短時間で計測でき, 同時にデータバンクともなるシステムを開発した。計測はディジタイザーの上に記録紙をのせ順々に指示されるとおり測定点をタッチするのみで行われる。データは基本リズムのPP・PA・AH・BH・HV時間, および心房ペーシング・心房早期刺激・心室ペーシソグ・心室早期刺激について種々必要な間隔が計算, 入力される。同時にこれらのデータから, 最大洞結節回復時間 (SRT) , 種々の不応期, 洞房伝導時間 (SACT) , エコーゾーンの決定が自動的になされ, 各種グラフ作成, レポートの印字も可能である。このシステムを使用すると基本的な測定, 解析は従来の手作業の約1/6の時間ですみ, また測定精度も若干高くなる。ヒス束心電図の解析にこのシステムは非常に有用と思われる。
  • 高木 健太郎
    1985 年 5 巻 1 号 p. 88-92
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 5 巻 1 号 p. 94-115
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 5 巻 1 号 p. 117-149
    発行日: 1985/01/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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