心電図
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5 巻, 3 号
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  • 戸嶋 裕徳
    1985 年 5 巻 3 号 p. 303-304
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 林 博史
    1985 年 5 巻 3 号 p. 305-326
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 太田 壽城, 大杉 順一, 平井 真理, 木下 淳, 外山 淳治, 山田 和生
    1985 年 5 巻 3 号 p. 327-333
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は12誘導心電図で診断困難な陳旧性下壁梗塞例が体表面電位図あるいはベクトル心電図でどの程度診断可能かを検討する事である。12誘導心電図aVFに幅0.02秒以上0.04秒未満, 深さR波の1/4未満のQ波を示す43例を対象とし, これらの症例を心臓カテーテル検査所見等に基づいて梗塞群 (24例) と非梗塞群 (19例) に分けた。梗塞群の体表面電位図ではQRS開始後10~20msecにかけて極小が左背部から背部下方, あるいは背部下方から右胸部下方へと動くのが特徴的であった。一方, 非梗塞群では極小は同じ時期に背部から右胸部上方, あるいは左前胸部から背部下方へと移動した。QRS開始後10msecと20msec時の極小の位置に基づく電位図の下壁梗塞診断基準を設定するとsensitivityは83%, specificityは95%であった。一方, YoungとWilliamsのベクトル心電図診断基準ではsensitivityは79%, specificityは26%であった。
  • 小塚 裕, 古瀬 彰, 浅野 献一
    1985 年 5 巻 3 号 p. 335-345
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    不整脈の外科的治療に際し術中心室心外膜マッピングを迅速かつ正確に行うことを目的として同時20点心外膜マッピング法および20点同時電位記録用電極 (プリント配線ストッキソグ電極) を考案した。動物実験において正常伝導時, 右室ペーシング時, 左室ペーシング時, 完全右脚ブロック時, 心室頻拍時に同時20点心外膜マッピングを行い, 心室興奮伝播図を作製した。コンピュータ処理による電位の自動認識, 計測および興奮伝播図表示が可能であった。1点つつ電極をあてて電位記録を行い, 基準点からの時間差を計測する従来の心外膜マッピング法に比較し, 本法には次のような利点が認められた。1) 心外膜マッピングに要する時間を数分間に短縮できる。2) 数心拍の心室頻拍で心外膜マッピングが可能であり, 循環動態に対する影響が少ない。3) 同一心拍の電位記録でマッピングを行うことが可能なためPR間隔やQRS波形が一定でない心室頻拍においても正確なマッピングが可能である。本法には以上のような利点があり, 心室心外膜マッピングの方法として有効であると考えられる。
  • 長嶋 正実, 小川 昭正, 松島 正気, 兼子 哲一, 大須賀 明子, 矢崎 雄彦, 岡島 光治
    1985 年 5 巻 3 号 p. 347-354
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    学童心臓集団検診の中にホルター心電図法を実用化し, その意義について検討した。検診対象約20万人のうち何らかの異常のあった2, 037人中重篤な不整脈, 危険の大きい不整脈を持った患児76名を対象とした。
    そのうち心室性期外収縮42名中Lown重症度分類4A以上が8名, 3度房室ブロックの患児では運動時心室性頻拍が認められ, また洞不全症候群が発見されるなどその意義は大きく, 学校生活の管理区分や指導にはきわめて有用であった。
    しかしその記録, 解析には多大の時間と労力を必要とするのでその解決法についても述べた。
  • 広正 修一, 池田 孝之, 久保田 幸次, 高田 重男, 寺川 俊典, 広瀬 龍吉, 服部 信
    1985 年 5 巻 3 号 p. 355-363
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    3兄弟の筋強直性ジストロフィー症について電気生理学的検討を行った。症例K.K., 42歳, 男性。動悸発作を主訴として当科受診。洞調律時心電図では1度房室ブロック, 心室内伝導障害がみられ, 頻拍発作時心電図では左脚ブロック型の心室頻拍を示した。His束心電図ではA-H時間130msec, H-V時間70msecであった。症例T.K., 41歳, 女性。心電図では右軸偏位, Wenckebach型2度房室ブロック, 心室内伝導障害, 心室性期外収縮がみられ, His束心電図ではA-H時間210msec, H-V時間80msecであった。症例S.K., 38歳, 男性。心電図では左軸偏位, 1度房室ブロック, 心室内伝導障害を示し, His束心電図では, A-H時間140msec, H-V時間75msecであった。以上より, 本症ではHis-Purkinje線維系のみならず房室結節内での伝導障害の存在が示唆され, 時に頻拍性不整脈の発生の可能性も考えられた。
  • 大塚 邦明, 大塚 敬子, 川上 倫, 瀬戸 勝男, 小川 正晴, 小沢 利男, 矢永 尚士
    1985 年 5 巻 3 号 p. 365-374
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Wistar雄性ラットを用いて14/10時間の照明条件, 自由行動下での脳波 (皮質・海馬) , 心電図 (I, II, III誘導) 6日間連続記録を行った。脳波記録より睡眠深度を覚醒 (A) , 徐波睡眠 (SWS) , 逆説睡眠 (PS) に分類した。最小二乗法によりcosine曲線のあてはめを行い周期性を検定した。健常ラットであるにもかかわらず洞房ブロック, Mobitz I, II型の房室ブロック等の徐脈性不整脈 (BA) が出現し, 頂点位相8.8時の24時間周期性を示した (p<0.01) 。睡眠とBAの相関を検討したところ, A, SWS, PSのBA出現率は0.4, 0.3, 14.5%とPSに高頻度であった。生直後より神経成長因子NGFを投与し交感神経系を過剰成長させたラットで同様の検討を行った。BA出現の24時間周期性およびBAとPSとの相関が強調された。本研究はBAの出現に24時間周期 (概日リズム) が存在すること, この周期性に交感神経系が関与していることを示唆している。
  • ―その頻度、再現性、他の心疾患の合併、運動負荷に対する反応―
    鼠尾 祥三, 覚前 哲, 長谷川 浩一, 寒川 昌信, 和田 佳文, 沢山 俊民, 浅木 秀樹
    1985 年 5 巻 3 号 p. 375-381
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    1.岡山県下で1次検診心電図が記録された58, 366名の学童のうち, 不整脈は1.4%にみられた。その頻度は学年別にみると小学生1.1%, 中学生2%, 高校生2.6%と高学年になる程増加した。
    2.1次検診で不整脈を指摘され来院した学童125名について以下の結果を得た。
    1) 期外収縮に再現性のない例が多く, また自律神経の関与が大きいと思われる不整脈に再現性のない例がみられた。
    2) 不整脈を指摘された学童のうち他の心疾患合併の頻度は4%と低かった。心室性期外収縮を有する学童の5%に僧帽弁逸脱症候群を認めた。
    3) 運動負荷により心室性期外収縮は77%で消失ないし減少し, 心房性期外収縮, I度・II度房室ブロックに大多数で正常化し, accelerated idioventricular rhythmは全例正常化した。
  • 山本 真千子, 傅 隆泰, 飯沼 宏之, 相沢 忠範, 高橋 宣光, 加藤 和三, 麻野井 英次
    1985 年 5 巻 3 号 p. 383-389
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    運動負荷時出現する陰性U波の臨床的意義について検討するために, 冠動脈造影にて確認された労作狭心症76例を対象としてトレッドミル運動負荷試験を施行した。その結果, 陰性U波は狭心症群の32.9%に出現し, これらはすべて主要冠動脈枝の1本以上に90%以上の機能的ないし機質的内腔狭窄を有していた。その罹患冠動脈枝により, 左冠動脈前下行枝では広くV2-6誘導に, 左冠動脈回旋枝・右冠動脈ではII, III, aVfおよびU4-6誘導にと出現誘導に差がみられた。また, ST上昇例中陰性U波は85%に出現した。以上, 労作狭心症において運動負荷時に出現する陰性U波は90%以上の冠動脈狭窄を背景に形成される低灌流領域を反映する誘導に出現し, ST上昇を伴う場合およびST下降を伴う場合を問わず, 局所心筋における貫壁性虚血の心電図徴候であり, 重症狭心症のSignであると結論された。
  • 仁禮 隆, 清水 陽一, 高山 泰雄, 伊藤 幸義, 阿部 光樹, 田中 寿英, 松田 三和, 上田 英雄, 孫崎 信久, 大西 哲, 笠貫 ...
    1985 年 5 巻 3 号 p. 391-397
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心室性頻脈性不整脈に対してverapamilが有効であるという報告は少い。我々は洞不全症候群を有し, 臨床電気生理学的検査により誘発された心室性頻拍 (VT) に対しverapamilが有効でかつその慢性経口投与が心室性頻脈性不整脈の予防に有効と考えられた症例を経験したので報告する。
    48歳男, 明らかな基礎心疾患を認めない。心電図上洞性徐脈, 洞停止, 接合部性補充調律, 心室性期外収縮, 心室粗動, slow VTがみられた。臨床電気生理学的検査ではQRS波形と心拍数の異る2種類のVTが誘発され, verapami1は両者に対して予防効果を認めた。洞結節回復時間は2, 060 msecでverapamil投与後さらに延長したためVVIのペースメーカーを植込み, さらにverapamil 320mg/日を服用させ, 以後1年間頻脈発作を認めない。この予防効果はペースメーカーによる徐脈予防およびverapamilによるものと考えられるが, VTに対するverapamilの慢性経口投与の有効性が示唆された。
  • 1985 年 5 巻 3 号 p. 403-416
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 5 巻 3 号 p. 417-451
    発行日: 1985/06/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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