自然保育学研究
Online ISSN : 2436-729X
7 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 自然保育の質向上に向けた保育者養成カリキュラムへの示唆
    庄子 佳吾
    2025 年7 巻1 号 p. 1-13
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/04/02
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    本研究は、東北地方の保育者養成校に在籍する学生1,616名を対象に、自然体験の実態と自然観を明らかにし、自然保育の質向上に向けた保育者養成カリキュラムへの示唆を得ることを目的とした。質問紙調査及び自由記述の分析結果から、(1)五感を伴う自然体験(M=4.37, SD=0.63)が最も高く、恵みを得る自然体験(M=3.18, SD=0.98)が相対的に低いこと、(2)自然体験の多さと自然に対する肯定的な感情反応との間に有意な正の相関関係があること、(3) 共起ネットワーク分析から、保育学生の自然観は、自然の構成要素、心理的効果など9つの観点から捉えられること、(4) 地域特性として雪に関連する活動(経験率95.3%)が特徴的に高い一方、水上活動(経験率49.6%)は相対的に低いことが示された。これらの結果から、多様な自然体験の機会を設け、自然観を育み、地域特性を活かすこと、また体験後の振り返りを通して肯定的な感情反応を促すなど、体系的な保育者養成カリキュラムの改善策を提案した。
  • 保育の転換とその推進要因
    下村 一彦
    2025 年7 巻1 号 p. 14-24
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では、著名な森のようちえんの木更津社会館保育園を運営する木更津大正会が、市立吾妻保育園の民営化を受託した事例に注目し、公立民営化で焦点となる<保育の継承>の中で、どのように森のようちえんへの転換を図っているのかを検証した。公立園の保育を原則踏襲する継承期間3年の経過を待たずに保育の見直しが進められているが、保護者や行政からも評価されている背景には、①園長を中心とした職員の勤続による対話、②理事長のリーダーシップ、③保護者への配慮と発信などがある。なお、民営化2年目の吾妻保育園は、社会館保育園のような本格的な森のようちえん化までは至っていない。単なる自然体験とは一線を画す社会館の森のようちえんでは段階を踏んで森に行くが、それが激変を避ける民営化の継承期間と重なったともいえる。ただし、吾妻保育園が外見上は森のようちえんに見えなくても、森のようちえんで重視される保育観は着実に浸透している。
  • カリキュラムテーマ「科学」に関する保育実践と教材に着目して
    柴田 卓, 柴田 千賀子
    2025 年7 巻1 号 p. 25-35
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/04/02
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    本稿の目的は、デンマークの保育実践におけるカリキュラムテーマ「科学」に着目し、現地調査、インタビュー調査および文献調査を基に、STEAM教育と自然保育との関連性を明らかにすることである。現地調査とインタビュー調査は、3つの保育施設(公立2、私立1)で、それぞれの管理者を対象に実施した。インタビュー内容は、科学教育に関連する保育実践、STEAM教育の普及等についてである。調査の結果、デンマークの保育カリキュラムでは、数学を含む科学教育が明確に示され、すべての調査園で屋外や自然を活かした実験的な保育活動を確認することができた。特に、ほとんどの活動が、土、水、火、空気、動植物などの自然素材に関する内容であった。しかし、園長へのインタビュー調査からは、STEAM教育の概念や考え方は保育実践に浸透していないことが示唆された。教材研究の観点では、自然を活用した科学や数学に関する優れた事例や解説を確認することができた。デンマークの保育実践へのSTEAM教育の浸透は時間を要することが予測される一方で、すでに屋外や自然環境を活用した科学や数学的な活動が実践されている現状を踏まえると、STEAM教育と自然保育との関連性の高さが示唆された。
  • 幼児・小学生の昆虫体験実践報告
    門倉 洋輔, 廣瀬 団
    2025 年7 巻1 号 p. 36-41
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/04/02
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  • 佐々木 豊志, 増田 直広, 伊藤 哲章, 木俣 知大
    2025 年7 巻1 号 p. 42-47
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/04/02
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    〈第9回大会報告〉
    日本自然保育学会第9回大会実施報告(大会を終えて)
    大会委員長 佐々木 豊志(青森大学)

    〈日本自然保育学会第9回大会 実行委員会企画ラウンドテーブル〉
    自然保育×養成・研修を考える
    報告者 増田 直広(鶴見大学短期大学部)

    〈日本自然保育学会第9回大会 企画シンポジウム①〉
    農林業や里山の恵みとつながる東北の自然保育・森のようちえんの知恵
    ~自然と調和する持続可能な地域づくりに向けて~
    報告者 伊藤 哲章(宮城学院女子大学教育学部)

    〈日本自然保育学会第9回大会 企画シンポジウム②〉
    産官学連携で拓く、東北の自然保育の可能性
    ~保育の質の向上・森林整備の促進・移住促進に向けて~
    報告者 木俣 知大((一社)東京学芸大Explayground推進機構)
  • 能條 歩, 酒井 真由子, 田中 住幸
    2025 年7 巻1 号 p. 48-59
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/04/02
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    第8回大会(2023)基調講演報告

    環境教育学から自然保育学に期待すること
    講師 能條 歩  (北海道教育大学岩見沢校教授)
    司会 酒井 真由子(上田女子短期大学教授)

    日時:2023年11月11日(土) 会場:北海道文教大学(北海道恵庭市)

    報告 田中 住幸(第8回大会実行委員長/札幌大谷大学短期大学部)
  • 持続可能な未来を目指して
    松山 道子, 高橋 泰道, 板倉 浩幸, 山口 美和, 田中 住幸, 小岩 季之
    2025 年7 巻1 号 p. 60-80
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/04/02
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    第8回大会パネルディスカッション報告
    自然保育と森林ESD(森林環境教育) ―持続可能な未来を目指して―

    日時:2023年11月11日(土) 会場:北海道文教大学(北海道恵庭市)

    パネラー:松山 道子(NPO法人森のこころね代表理事)
          高橋 泰道(島根県立大学人間文化学部保育教育学科教授)
          板倉 浩幸(神奈川県相模原市小学校教諭、博士(農学))
    コーディネーター:山口 美和(上越教育大学大学院教授・日本自然保育学会会長)

    報告 田中 住幸(第8回大会実行委員長/札幌大谷大学短期大学部)
        小岩 季之(第8回大会実行委員/札幌国際大学短期大学部)
  • 松阪 崇久
    2025 年7 巻1 号 p. 81
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
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