本研究では森林等を継続的に利用する4名の園長が、その自然環境を多く取り入れた保育を運営する中で、どのような困難や課題を抱えているのか、なぜその保育を運営するのか、背景を明らかにした。インタビューをもとに質的データ分析法であるSCATを用いて分析を行った。
結果、第一に自然環境整備における支援の不足による困難が明らかとなり、自然であるがゆえの手入れの難しさや専門的知識を有する人材の助力を必要としていた。第二に保育者の知識や自然体験不足や、不可視な自然への学びを養成する難しさが課題として示された。現状は公的支援策や専門家派遣に関する制度的支援が限定的であった。また困難が存在するにもかかわらず実践が継続する背景には、自然体験から地球規模における自然に対する価値観を育むことを支えたいという園長の想いがあった。早期からの子どもの継続的な自然との関わり、自然環境を地球規模で捉え子どもと大人が体験と理解を共に作り上げる学びの場の重要性が示唆された。
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