本短大における力学系講義は,履修時間が短い上に学習意欲や理解力にばらつきがある学生を対象とするので,画一的な講義と期末試験だけでは日ごろの努力の程度まで評価することはできない。したがって,個々の学生の能力に対応し,それぞれのレベルでの学習過程を重視し,講義内容を演習により理解させるような講義システムへの改善を試行した。講義から分離した演習時間には,基本重視の初級と応用問題の中級レベルを学生に選択させ,演習での成果を単位認定に反映させるようにした。その結果,演習に意欲的に取り組んで理解を深あると同時に,学生との対話の機会が増え,新たに作成した教材の効果とともに当初の目的を達成することができた。
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