金沢工業大学では,1995年度より新しい体制による教育を実施している。そのカリキュラムの軸の一つである工学設計科目は,「オープンエンドな工学の問題に取り組み,問題領域の明確化・情報の収集と分析・解決案の設計・報告書の作成・成果の発表の過程を経験することにより,学生が自ら問題意識を持って対処・提案できる能力を育成する」ことを目指している。
昨1996年度,ジュニアクラス(2年生全員:約2,000人)を対象に,工学設計科目:工学設計I・IIをはじめて実施した。本報では,この工学設計I・IIの基本的な枠組みとその特色を紹介する。さらに,昨1996年度の秋・冬学期にはじめて行われた授業の様子を報告する。
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