自分の専門となる化学工学に始めて接する新入生を対象に,「ケミカルエンジニアリングプラクティス」という導入授業(前期開講,必修2単位)を平成5年度から実施している.この授業の目的は,講義による専門分野の紹介,現象観察実験,工場見学とその報告会を通して,拡大している化学工学の概要を理解させ,興味を持たせつつ今後の勉学に対する目的意識を育成することである.講義,実験,見学ともにレポート課題を与え,学生自らが考えて表現する能力を付けさせるとともに,実験レポートの提出時には教員とのディスカッションによって理解を深めさせている.新入生にはバラエティに富んだ多忙な授業となるが,学生の授業評価はおおむね良好である.
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