工学教育
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49 巻 , 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 内田 盛也
    2001 年 49 巻 2 号 p. 2-9
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    この歴史的転換期にあって,企業はその活動にあたって国や地域を選択するようになった.科学技術は経済の基本的要素であり,良く訓練された科学者と技術者は,我が国再活性化のための資本である.政府は,科学技術を基盤とする社会・経済と関連を持った産業革新政策を推進し,競争力強化と人類の未来にかかわる地球的課題の解決をはからなくてはならない.約一世紀前,明治の卓越した技術者教育システムが日本の成功に重要な役割を果たした.それは今日,我々への教訓となる.
  • 伊東 誼
    2001 年 49 巻 2 号 p. 10-13
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    技術と社会の相互影響が益々強まるにつれて,技術者の地位向上が望まれると同時に,技術者自身に自己啓発による資質の向上や倫理への厳しい対応を迫るようになり,その一環としてCPDを要求するようになってきている.このCPDを時間的及び距離的な制約なしに効率的及び効果的に行うものとして遠隔教育の採用が考えられるが,そこにはFace-to-face教育との得失比較や実務を伴う教育の実施形態の検討など多くの議論すべき課題が存在する.そこで,これ迄の筆者の経験と技術者CPDに望まれる姿を基に,今後の議論へ資するために,これら課題についてのいくつかの論点を提示している.
  • 藤江 邦男
    2001 年 49 巻 2 号 p. 14-20
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    日本は明治維新によって,欧米の近代的技術・制度を導入し,実利的合理主義の文明開化の世になった,この際,社会の道徳が乱れ,福澤諭吉は技師の不正行為に対し勧告し,技師の道義について論評している.彼の道徳の理念は「独立自尊」であり,近代西洋の倫理の基本理念である「自律」と同意義である.日本の技術者が21世紀の国際社会で活躍するためには,工学倫理の学習によって,日本人の自律を今よりいっそう高める教育が重要な課題である.筆者は,技術者の倫理学習のために,ここでは2つの事故事例を記述した.
  • 柴山 知也
    2001 年 49 巻 2 号 p. 21-28
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    日本社会の変容の過程で,技術者の倫理の重要性が認識され,工学系の高等教育課程でも,倫理教育が開始されている.工学倫理規定は,技術者が日々の職業活動の中で迫られる,判断や決断を下す際にその拠り所にすべき事項を整理したもので,抽象的な文章で綴られている.これを具体的な日常の場で時宜に応じて活用するためには,具体的な事項についての思考と討論の結果が,技術者として,さらには技術者集団としての判断として徐々に練り上げられていく過程を実際に経験させることが基本となる.
  • 岡本 敏雄, 井上 久祥
    2001 年 49 巻 2 号 p. 29-35
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    産学共同教育プログラムは文部科学省のプロジェクトである.社会人が企業と大学を往復して学習することのできる環境を整備するだけでなく,大学における教育研究と社会における実践と実務との調和を保ちつつ,学生に実践や実務に必要な能力を身につけさせる観点から,企業と大学が共同して行う教育プログラムの開発を推進するものである.本論文では,電気通信大学大学院情報システム学研究科(IS研究科)における産学共同教育プログラムの実施結果について報告する.産学共同教育プログラムを遂行するための経験的知識,遠隔講義環境の実現方法,アンケート調査による評価結果について述べ,改善策について考察を行う.
  • 金田 忠裕, 土井 智晴, 梅本 敏孝, 杉浦 公彦, 吉田 丈夫, 大須賀 公一, 師玉 康成, 和崎 克巳
    2001 年 49 巻 2 号 p. 36-39
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    学生の理工学離れ対策の一つとしてものづくり教育を主眼としたロボットコンテストが盛んに行われ,更にはコンテスト形式の授業を導入する大学・高専が増えてきている.それは国際的に通用する技術者教育に対する取り組みに十分適応すると思われるからであろう.本論文では,国際的に通用する技術者教育としてのロボットコンテストの意義と,大阪府立高専システム制御工学科で行っているコンテスト形式を取り入れた授業の有効性について考察を行った.その結果,ロボットコンテスト形式の授業は,国際的に通用する技術者教育として十分に役割を果たしていることがわかった.
  • 池田 博一
    2001 年 49 巻 2 号 p. 40-45
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    卒業研究を創成科目とし,チームで課題を自律的に解決する学習方法,いわゆるプロジェクトベースドラーニング(以下PBL)を採用すると「何をどう進めたら良いかわからない」チームが多く出る.そこで,3年生後期に著者の研究室に配属の決定した学生を対象として,問題解決の手順,手段などを事前に習得する準備用のPBL「ろうそくの熱力学」を実施している.アンケートによりその効果を検証した結果,(1)問題解決の手順や手段を習得させ,卒業研究PBLをスムーズに進めさせることができただけでなく,(2)準備用PBLでの作品発表競技会に,1年前に体験している4年生を観客として参加させることにより,4年生に卒業研究期間を含めた1年間の成長を自覚させられること,また,(3)3年生にとっては学んだ工学の応用を自ら経験できることから時宜を得た学習方法であることなど,教育効果の大きなことがわかった.
  • 吉岡 貴芳, 西澤 一
    2001 年 49 巻 2 号 p. 46-50
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    基礎数学における個別化演習を支援するために開発されたコンピュータ・システムについて述べる.システムは,従来の紙と鉛筆を用いた従来型の演習を支援し,またオンライン演習を提供する.従来型の演習で,各学習者毎に学習進度に合った問題を出題するために,システムは,問題情報,演習日程,学習進度情報等を記録し,学習者,T.A.,教員間のコミュニケーション手段を提供,これを支援する.オンライン演習では,学習者に文字式入力を許し,数式処理により正誤以上の有意味情報を即時フィードバックする.即時フィードバックとオンライン助言機能により,効果的な演習を目指す.
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