工学教育
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50 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 小野田 武
    2002 年 50 巻 1 号 p. 2-6
    発行日: 2002/01/20
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    新しい技術者の能力開発が提案される.産業における技術者は,その専門職務能力に加えて,個別のリテラシーを身につけることが求められる.そのリテラシーは2種類に大別され,その第一は,外国語や情報スキルのような一般的なものである.その第二は,技術者の専門分野に直接関連するものであり,産業と技術の歴史,その将来戦略,資源・エネルギー・環境問題,技術分野固有の倫理や特許等の素養である.このリテラシーは,高等教育課程で導入され,さらに継続教育により強化されていかねばならない.
  • 合田 公一, 高木 均, 小出 隆夫, 呉 景龍, 有光 隆
    2002 年 50 巻 1 号 p. 7-13
    発行日: 2002/01/20
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    中国・四国地方の国立大学の機械系学科で学ぶ学部学生を対象に,一般教育の必要性意識と専門教育志向についてアンケート調査を実施した.その結果,一般教育は,専門教育を理解するための予備教育として位置付ける学生,および常識・教養として位置付ける学生に2分されることが判明した.しかしながら,いずれの学生もその多くが講義・専攻の選択に対して今少し自由度を求める意向を表した.この傾向は「一般学生」の存在に関与しているものと考えられる.このような学生の質の変化において,大学は学部教育課程や学生評価に関して改革の検討が望まれる.
  • 村田 碩, 八戸 英夫, 鈴木 敏之
    2002 年 50 巻 1 号 p. 14-21
    発行日: 2002/01/20
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    本論文では,平成6年度から,工学院大学で開講している「テクニカルコミュニケーション(以下TCと略)」科目で実施している課題の内容と受講生からみた課題の有効性について報告する.
    TCは,人に技術的な情報をわかりやすく伝達する「書く,話す」の技術である.TC講座では,「技術的な情報をわかりやすく伝達するポイント」を理解させるのに,受講者が日頃,使用しているシャープペンシル又はホッチキスの取扱説明書の制作を課題として実施している.TC科目において,上記の課題をおこなったことは,受講生にとって「技術的な情報をわかりやすく伝達するポイント」を理解するのに有効であり,また,「書く,話す」に関して自信をつけるなど期待する教育効果が認められた.
  • 梅野 善雄
    2002 年 50 巻 1 号 p. 22-27
    発行日: 2002/01/20
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    最近のグラフ電卓の中には,高度の数式処理機能を持つものがある.その数式処理能力は高く,高専や工学部での利用に十分耐えられるものがある.ここでは,この電卓を応数や応物で利用する場合の具体例を紹介すると共に,それを工学教育で活用した場合に予想される教育効果について述べる.この電卓を活用すれば,理解力のある学生は相当高度のところまで自力で到達する可能性がある.また,理解力の乏しい学生においては,その理解を補うツールとして利用できる.工学では数学を欠かすことはできないので,工学教育で活用すれば相当の効果が期待される.
  • 武田 邦彦, 横木 正信, 土屋 敏明
    2002 年 50 巻 1 号 p. 28-33
    発行日: 2002/01/20
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    技術者倫理教育と工学教育の整合性を論じる前提として,欧米の工学倫理,理学,工学と技術,さらに専門家の定義を整理した.欧米の工学倫理は体系化されているが,過去および現在における人類が蒙った被害の大きさと人権問題,および倫理の地域性から,日本の工学教育への応用に疑問を呈した.また技術者倫理を論じる上で理学,工学,そして技術の内容の吟味,専門家の定義が極めて重要であることを合わせて論じた.それに基づき工学系高等教育における工学と技術の関係,技術者倫理教育と技術者の身分保障について論じ,第一に高等教育における教育の質を高め量を増やすことによって卒業生が専門家としての高度な知識を持つこと,第二に社会における技術者の身分保障が技術者倫理を実効あるものにするためには必須であることを示した.関連して大学および大学院での教育システム,およびJABEE,技術士の制度について論じた.
  • 松坂 知行, 苫米地 宣裕, 奈良 久, 内山 晴夫, 尾崎 康弘, 清野 大樹
    2002 年 50 巻 1 号 p. 34-38
    発行日: 2002/01/20
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    今日の技術者には,製品に関する文書作成能力や,客先に対する説明能力が要求される.このため,技術者教育には,文書の企画,作成,表現力などを訓練するための教育プログラムが必要である.特に,情報工学を専攻する学生にとっては,コンピュータプログラムやソフトウエアが文書の形で表現されるので,このような教育プログラムは必須である.しかしながら,現在の教育課程にはこのような技法を組織的に育成するプログラムはほとんど見られない.
    本論文は,情報技術を用いてこのような能力を育成するための新しい教育方法について報告する.この教育プログラムに対する授業評価を八戸工業大学システム情報工学科で実施したところ,学生から肯定的な評価が得られた.
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