日本食品工学会誌
Online ISSN : 1884-5924
Print ISSN : 1345-7942
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17 巻 , 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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解説
原著論文
  • 中居 藍, 玉手 晴香, 中森 康幸, 江刺 雅大, 岩元 靖, 塚田 義弘, 石川 大太郎, 藤井 智幸
    17 巻 (2016) 2 号 p. 41-49
    公開日: 2016/09/29
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    高密度栽培系における緑豆発芽野菜の栽培プロセス確立のため,酸素制御による緑豆の従属栄養生長反応および二次代謝反応への影響を評価した.高密度栽培系の試験には気相制御可能な台車を用いた.高密度栽培系および一個体栽培試験を実施し,酸素濃度条件の異なる栽培環境の重量およびもやしの根と茎の白度の測定と,一個体の重量基準の比生長速度を求めた.高密度栽培系では一個体栽培よりも,低酸素濃度における比生長速度が速い傾向があり,生産効率性が高くなった.また,酸素の低濃度制御により,根と茎の白度比が高くなったため,根の褐色物質生成反応が抑制されたと考えられた.以上の結果から,高密度栽培系において,酸素濃度の気相制御による生長反応と二次代謝反応の制御が可能であることが示された.本研究により,青果の鮮度保持に気相制御技術が利用されているControlled Atmosphere(CA)貯蔵のように,植物栽培でもCAの概念が応用できる可能性が示唆された.

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  • 宮脇 長人, 杉山 平, 井上 絵里加
    17 巻 (2016) 2 号 p. 51-55
    公開日: 2016/09/29
    ジャーナル フリー

    酸素分圧を種々に変化させたガスを用いた通気開放型反応器を用いてアスコルビン酸(AA)酸化反応の速度論定解析を行った.反応速度は零次反応で記述でき,零次反応速度定数は酸素分圧に完全に比例したが,初期AA濃度には全く影響されなかった.反応速度はpHの上昇に伴い上昇,また,EDTAの添加により減少し,このことは,AA酸化反応における微量金属の関与を窺わせた.温度を0℃から70℃まで変化させて活性化エネルギーを求めた結果,62.1kJ/molとなった.一方,ガス通気をしない閉鎖型反応器においては反応速度は一次反応であった.以上の結果に基づいて,AAと分子状酸素との反応を律速段階とする好気条件でのAA酸化反応機構を推定した.

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  • 鈴木 成宗, 坂宮 章世, 金澤 春香, 栗田 修, 矢野 竹男, 苅田 修一
    17 巻 (2016) 2 号 p. 59-69
    公開日: 2016/09/29
    ジャーナル フリー

    特徴的なクラフトビール用酵母を得ることを目的とし,三重県伊勢市の椎の樹液から採取した微生物群を用いて,ビール醸造を行い,発酵性態の良好であった菌叢からコロニーを単離した.得られた菌株は,ITS-5.8S rDNA-ITS2領域(ITS領域)の遺伝子解析を行い,新規のSacchromyces cerevisiaeS. cerevisiae)に属する株であることを確認し,KADOYA1と命名した.KADOYA1の実用性および特徴を評価するため,実用エール系ビール酵母株1056および3068を対照に,実用規模(1,000 L)でのビールの試験醸造を行った.KADOYA1は1056株および3068株と比較すると,醗酵速度がやや遅かったが,醗酵力は十分な実用性があることが確認できた.それぞれの酵母で醸造したビールの香気成分をGC-マススペクトロメトリーにより分析したところ,KADOYA1は1056株および3068株とは異なる特異的な香気成分の生産性をしていることが明らかとなった.さらに,におい識別装置で香気特性は評価したところ,1056株および3068株で醸造したビールとは異なる香気特性であることが確認できた.以上のことから,KADOYA1は実用ビール酵母として有用であると判断できたので報告する.

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