日本食品工学会誌
Online ISSN : 1884-5924
Print ISSN : 1345-7942
早期公開論文
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  • 草野 崇一, 岡崎 勝一郎
    論文ID: 17508
    [早期公開] 公開日: 2018/05/25
    ジャーナル フリー 早期公開

    我々はアラビノフラノシル-ビテキシン (AFV) がツルムラサキ (Basella alba) 葉に多く含有することを初めて見出し,その簡便な調製法と機能性食品素材としての評価を行った.生葉から80%エタノール抽出,ダイヤイオンHP 20カラムへの吸着により,AFV高含有画分(62.4%)を調製できた.ツルムラサキは伝統的に神経の昂りを抑えたり,睡眠を促す食品として利用されているので,シリカゲルカラム精製したAFV(含量94%)を用いてチオペンタール麻酔試験系で評価した結果,マウスへのAFV経口投与により,鎮静・催眠効果を示したことから,ツルムラサキに含まれるAFVはγ-アミノ酪酸(GABA)のような神経を安定させる効果をもち,機能性食品素材として有用性が示唆された.

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  • 神津 博幸, 王 政, 王 在天, 中嶋 光敏, Neves Marcos A., 植村 邦彦, 佐藤 誠吾, 小林 功, 市川 創作
    論文ID: 17505
    [早期公開] 公開日: 2018/05/19
    ジャーナル フリー 早期公開

    微小油滴を包括させたエマルションハイドロゲルは,その力学特性と組成が容易に調整できることから,モデル食品として使われている.著者らが開発してきたヒト胃消化シミュレーター(Gastric Digestion Simulator; GDS)は,胃のぜん動運動を模擬可能であり,消化中の食品の崩壊過程の再現と観察をすることができる.本研究では,GDSを用い,様々な力学特性を有するエマルションハイドロゲルの胃消化挙動について検討することを目的とした.微小油滴(大豆油)を包括させたエマルションハイドロゲルを,次の4種類のゲル化剤の組合せで調製した:寒天(AG),寒天+ネイティブ型ジェランガム(AG-NGG),脱アシル型ジェランガム(DGG),脱アシル型ジェランガム+ネイティブ型ジェランガム(DGG-NGG).GDSを利用したin vitro消化試験において,DGGとDGG-NGGのエマルションハイドロゲルは,ぜん動運動により発生微小油滴が放出されることなくゲル粒子が収縮した.一方,AGとAG-NGGのエマルションハイドロゲルでは,ゲル粒子が崩壊し,微小油滴が放出された.また,AGと比較してAG-NGGの方が,崩壊率と放出率が共に低くなることがわかり,崩壊率と放出率には線形の相関関係があることが明らかになった.これら2つのエマルションハイドロゲルでは,破断応力と破断歪率がそれぞれ異なっていた.本研究の結果により,ヒトの胃において,脂質の含有量を変えることなく,ゲル粒子からの脂質放出量を制御できる可能性が示唆された.

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