日本食品微生物学会雑誌
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22 巻 , 3 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 島 純
    2005 年 22 巻 3 号 p. 81-88
    発行日: 2005/09/30
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
  • 名塚 英一, 稲津 康弘, M. L. BARI, 川崎 晋, 宮丸 雅人, 川本 伸一
    2005 年 22 巻 3 号 p. 89-94
    発行日: 2005/09/30
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    レタス, キャベツおよびキュウリに接種した大腸菌O157: H7と一般細菌の洗浄殺菌効果を検討した.次亜塩素酸ナトリウム溶液による洗浄殺菌の開始1分間で接種O157と一般生菌数の減少は最も大きく, それ以降の減少は緩慢になった.次亜塩素酸ナトリウム溶液の有効塩素濃度100~400ppmの範囲では, 洗浄殺菌効果には大きな差は認められない結果となった.
    次亜塩素酸ナトリウム溶液での洗浄殺菌において, レタス, キャベツおよびキュウリの切断面に接種したO157菌数は, 非切断面に接種したO157と比較し, 約2~3log10cfu/g小さく, 切断面に接種したO157の洗浄殺菌は非常に困難であることが示された.
    次亜塩素酸ナトリウム溶液1,000mlに浸漬するレタス, キュウリの重量を50~200gの範囲で多くすると, 残留した有効塩素濃度の減少率は大きくなり, 検体200gを浸漬した場合, 10分後には残留有効塩素濃度が約70%に減少した.
  • 堀川 和美, 濱崎 光宏, 村上 光一, 石黒 靖尚, 腎 博美, 長野 英俊, 小熊 恵二
    2005 年 22 巻 3 号 p. 95-102
    発行日: 2005/09/30
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    気密性容器包装詰食品の微生物的安全性を評価するため, 福岡県内で販売されている49品目の気密性容器包装詰食品についてpHおよびAωを調査した.18品目はpHが4.6を超え, かつ, Aωが0.94超える食品で, 18品目中5品目は殺菌方法について全く記載がなく, ボツリヌス菌食中毒予防の観点から殺菌方法の明示が望まれた.さらに49品目の中から福岡県内で製造されている気密性容器包装詰食品5品目 (A, B, C, DおよびE) についてそれぞれ3ロット購入し, 1ロット5検体についてpH, Aω, 一般細菌, 好気性芽胞形成菌, クロストリジアおよびボツリヌス毒素を測定した.標準寒天培地に発育した細菌は, 16SrDNA塩基配列に基づく相同性検索を行った.5品自中4品目 (A, B, CおよびD) はpHが4.6を超え, かつ, Aωが0.94超える食品であった.食品Aは, すべての検体から一般細菌が検出され, 8検体からクロストリジアが検出された.食品Aは, 好気性内生胞子形成細菌4属 (Bacillus属, Paenibacillus属, Virgibacillus属, Brevibacillus属) およびPseudomonas属, Staphylococcus属, MicrobacteeiumKocueia属およびMethylobacteeium属の計9属であった.食品Cは, 3ロットそれぞれ5検体中1検体からはBacillus属 (B. subtilisB. fiemus, またはB. subtilis) が検出された.食品Eは15サンプルすべてAωが0.82以下であったが, いずれの検体からもBacillus属 (B. subtilis, B. simplexおよびBacillus spp.) と相同性のある細菌が検出された.
    本調査では容器包装詰加圧加熱殺菌食品Dと要冷蔵食品Bは, 細菌制御が十分であることがわかった.しかし, 殺菌方法の表示のないAおよびE, 真空高熱殺菌された食品Cから細菌が検出された.食中毒予防の観点からこれらの食品の包装詰前後の加圧・加熱条件を明確にし, その条件によっては, 流通過程での保存方法や賞味期限の設定などに関する指導が必要と考えられた.
  • 稲津 康弘, M. ラティフル-バリ, 川崎 晋, 川本 伸一
    2005 年 22 巻 3 号 p. 103-111
    発行日: 2005/09/30
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    北部ベトナム地域で製造される発酵食品中の微生物について研究を行った.2003年3月にハノイ市で5種類37検体の収集を行い, 塩濃度, pHおよび微生物叢について分析を行った.塩濃度は日本の浅漬けよりも低い傾向があり, いくつかの検体は酸度が十分に増加するまで発酵が進んでいなかった.一般細菌数は5~8log CFU/g台であった.2~5log CFU/g台の大腸菌群が検出されたが, 同定株は野菜の常住菌と同様であった.Lactobacillus属, Leuconostoc属, Lactococcus属およびPediococcus属の乳酸菌が分離された.乳酸菌200株よりListeria monocytogenesに対して抗菌活性を持つものを検索し, 3つのナイシン生産性Lactococcus lactis spp. lactis株を分離した.これらの株のnisA遺伝子 (ナイシンAの構造遺伝子) の塩基配列は既報のそれと完全に一致した.なす浅漬けよりグラム陽性菌に対して抗菌活性を持つBacillus subtilis株も分離された.
  • 秋場 哲哉, 千葉 隆司, 新井 輝義, 柴田 幹良, 井部 明広, 柳川 義勢, 甲斐 明美, 矢野 一好, 諸角 聖
    2005 年 22 巻 3 号 p. 112-115
    発行日: 2005/09/30
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    Bacillus cereus shows two distinct types of food poisoning, recognized as the diarrhoeal syndrome caused by enterotoxin and the emetic type caused by heat-stable emetic toxin. Since the latter accounts for the majority of B. cereus foodborne illness in our country, it is necessary to examine the emetic toxin producing activities as well as biochemical confirmations and serotyping tests of isolated organisms. Standard methods for detection of B. cereus emetic toxin are oral challenge in mammals or microscopic assessment of vacuole formation in HEp-2 cells. Because of their requiring specific facilities or skilled techniques both methods create difficulties in some laboratories. In place of them, evaluation of tetrazolium salt MTT assay has previously been described. We studied colorimetric cell metabolic assay in HEp-2 cells by tetrazolium salt WST-8 which produces a water-soluble formazan. This method resulted in equal or higher sensitivity than vacuolation assay. We suggest the application of WST-8 assay as a method for detection of B. cereus emetic toxin.
  • 微好気条件の有無による菌分離率の比較
    小野 一晃, 安藤 陽子, 尾関 由姫恵, 柳川 敬子
    2005 年 22 巻 3 号 p. 116-119
    発行日: 2005/09/30
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    試験管培養法による菌分離率は, 鶏肉中のカンピロバクター菌数 (MPN値/100g) が103以上の場合には94.4% (17/18検体), 102台の場合には45.5% (5/11検体) で, ガス置換の有無による差は見られなかった.一方, 汚染菌数が102未満/100gの場合には, ガス置換した場合の菌分離率が19.2% (5/26検体) であったのに対し, ガス置換しない場合には菌が分離されなかった.試験管培養により一度に多くの検体数を処理することが可能であり, 汚染菌数が高い (103MPN値/100g以上) 鶏肉のカンピロバクターの検査には, ガス置換をしなくても有効であることが示唆された.なお, 同時に検査したサルモネラは49.1% (27/55検体) から分離され, そのうち32.7% (18/55検体) の市販鶏肉からはサルモネラとカンピロバクターの両方の菌が分離された.
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