日本食品微生物学会雑誌
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25 巻 , 1 号
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教育講演
シンポジウム:食品衛生管理と微生物検査のあり方
原著
  • —臨床症状と感染の特徴—
    谷口 力夫, 波多野 義純, 本舘 睦美, 田中 敦子, 星 旦二
    原稿種別: 原著
    2008 年 25 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 2008/03/31
    公開日: 2008/06/13
    ジャーナル フリー
    2004年11月から2005年12月にかけて,東京都杉並区内の乳幼児施設において発生した延べ29件のNV集団発生事例について検討した.
    1) 乳幼児数延べ2,717名に占める発症児数は延べ823名で,1回の集団発生事例で平均30%が発症した.特に0歳児,1歳児などの低年齢児ほど発症リスクが高く約50%が発症した.臨床症状の特徴は嘔吐の発症率が高く79%,下痢は43%,発熱は14%であった.
    2) 発症乳幼児137名の便は,発症後3~4日経過時のNV検出率が90%と最も高く,発症10日経過後でも50%以上にNVの排出が認められた.
    3) 発症乳幼児141名のうち,当該乳幼児以外に発症者が認められた家庭は104 (74%)であった.
    4) 単一保育園において,約7カ月間に3回のNV-GIIによる集団発生があり,3度発症乳幼児3名,2度発症乳幼児5名が認められた.3事例の原因NVの遺伝子型は,GII/4, GII/6, GII/2と異なるものであった.
    5) 乳幼児施設29園の全調理従事者104名を対象としてNV検便検査を行った結果,8園(28%)の12名(12%)からNVが検出された.NV感染者のうち発症者は3名(3%)のみで,不顕性感染者が101名中9名(9%)存在していた.
短報
  • 指原 信廣, 長谷川 峯夫, 井土 俊郎, 伊藤 啓史, 伊藤 壽啓
    原稿種別: 短報
    2008 年 25 巻 1 号 p. 32-35
    発行日: 2008/03/31
    公開日: 2008/06/13
    ジャーナル フリー
    From the perspective of food safety and risk, we attempted to determine survivability of Newcastle Disease Virus (NDV) in egg products. We investigated the heat inactivation of NDV in egg yolk, and also the inactivation of NDV in mayonnaise. The egg yolks used in this study were SPF-(Specific Pathogen Free)-egg yolk and a typical commercially available type. SPF-egg was derived from un-vaccinated hens. Two types of model mayonnaise were made of salad oil, vinegar, egg yolk and salt, similar to commercial products, using either commercial-egg yolk or SPF-yolk. The NDV strain used in this experiment was the B1/47 (vaccine strain). NDV in commercial egg yolk was inactivated immediately. After model mayonnaise and NDV were mixed, NDV in mayonnaise with commercial egg yolk was inactivated after one day. However, with the SPF-egg yolk, it took 5 days for the virus titre to drop below the detection limit. These findings suggest that NDV in commercial egg yolk may be rapidly inactivated, in part because of antibodies derived from the vaccination of hens against NDV. In addition, these findings suggest that mayonnaise is not a vehicle for the import and export of NDV.
調査
  • 北爪 晴恵, 松本 裕子, 石黒 裕紀子, 山田 三紀子, 武藤 哲典, 泉谷 秀昌
    原稿種別: 調査
    2008 年 25 巻 1 号 p. 36-41
    発行日: 2008/03/31
    公開日: 2008/06/13
    ジャーナル フリー
    1993~2006年に横浜市内の小売店より収去された鶏肉から分離されたSalmonella Enteritidis 82株(国産鶏肉由来30株,輸入鶏肉由来52株)について薬剤感受性試験,ファージ型別,PFGE法による疫学的解析を行った.その結果,国産鶏肉由来株ではSM耐性が80%,輸入鶏肉由来株ではNA耐性が56%と薬剤感受性の傾向が異なっていた.なお,NA耐性は2003年以降増加していた.ファージ型別では1型が27%,4型が32%で全体の2/3を占めた.中国産鶏肉由来株は1型が,ブラジルおよびタイ産鶏肉由来株は4型が多く原産国別の違いが認められた.制限酵素Bln IおよびXba IによるPFGEの解析結果では,国産と輸入鶏肉由来株の泳動パターンは大きく異なり,Bln Iでは類似度46%でクラスター分類が可能であった.
    PFGEの結果と,薬剤感受性,PTには特に関連性は認められず,年別,国別による違いも認められなかった.
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