魚病研究
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23 巻 , 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
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  • Varin TANASOMWANG, 室賀 清邦
    23 巻 (1988) 2 号 p. 77-83
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     種苗生産過程にある健康なヒラメ仔稚魚の消化管内細菌叢について調べた。ZoBell2216e培地に出現する1尾当りの菌数は成長とともに増加し, 10~14mmになると安定して105CFUとなった。さらに成長すると104CFUに減少した。この減少は, 餌がワムシやブライン・シュリンプ(108CFU/g)から配合飼料(105CFU/g)にかわったためと考えられた。消化管内細菌叢はVibrioとPseudomonasが優占し, Moraxella, CytophagaおよびAlcaligenesなどが含まれていた。とくにV. alginolyticusが高頻度に検出されたが, 検査魚群に異常な斃死はみられなかった。
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  • 早川 穣, 藤巻 由紀夫, 富沢 泰, 畑井 喜司雄, 窪田 三朗, 沢田 健蔵, 城 泰彦, 磯貝 誠
    23 巻 (1988) 2 号 p. 85-90
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1.アユのビブリオ病浸漬ワクチンの感染防御機構を明かにするために,病理組織学的ならびに免疫組織化学的に検索し,併せてビブリオ病の感染機序,死因についても検討した。2.累積斃死率は攻撃菌濃度3.4×104CFU/mlの場合はワクチン処理区と対照区の差は40%であり,3.4×105CFU/mlの場合は20%であった。3.対照区ではビブリオ菌の増殖と病変が認められたのは皮膚であり,その後各臓器にもビブリオ菌の波及に伴って病変がみられた。このことから,感染機序は経皮的に侵入したビブリオ菌が真皮層で増殖し,この部位の毛細血管から菌が血中に入り全身感染に至ったと思われ,死因としては,菌血症に起因する心不全および呼吸不全が考えられた。4.ワクチン処理区では対照区に較べて肉眼的な皮膚病変を起こした個所は少なく軽度であった。組織学的には皮膚病変が遅れて生じ,真皮全層に激しい細胞浸潤がみられ,その部におけるビブリオ菌の増殖は軽度であった。これらの諸事実はワクチン効果が皮膚表皮層の抵抗性の増加と真皮層における炎症性細胞の浸潤を伴って,細菌の侵入と増殖を抑制し,その結果,効果が発現することを示唆している。
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  • Y. L. SONG, J. L. FRYER, J. S. ROHOVEC
    23 巻 (1988) 2 号 p. 91-94
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     F. columnarisの培養によく用いられている6つの培地は塩類を含むか含まないかによって2分され, 塩類を含まないサイトファガ培地, トリプトン・イーストエキス培地, トリプトン・イーストフジョン培地での発育は貧弱であった。一方, よりよい発育を示した塩類を含むチェース培地, シーエ培地, リーベス培地のうちでは後2者が優れていた。さらに両者について菌株238の世代時間を比べたところ, シーエ液体培地では164分であったのに対し, リーベス液体培地では195分であった。
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  • 田島 研一, 絵面 良男, 木村 喬久
    23 巻 (1988) 2 号 p. 95-103
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     V. anguillarumあるいはその類似菌の生態および分布を明らかにすることを目的に1979~1981年の3年間にわたり,岩手県大槌湾のギンザケ養殖海域を対象に微生物学的調査を実施した。その結果,5337株の分離菌株中,一般性状,血清学的性状およびDNA相同性の上でV. anguillarumと同定されたものはわずか58株であった。そのうちJ-O-3型に型別された36株は明らかに養殖魚に来源を有するものと考えられた。また1株ながらJ-O-1型に型別される菌株が養殖休業期の生簀から離れた湾中央定点から分離された。さらに大槌湾のほぼ全域の海水,プランクトン他,底泥,貝等の環境試料からのみ分離された残りの21株はすべてJ-O-8型の菌株であった。これらの事実は今後V. anguillarumの生態や分布,伝播経路を知る上で一つの手掛りとなり得るものと考える。
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  • 桃山 和夫
    23 巻 (1988) 2 号 p. 105-110
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     本症発生例の疫学的調査では, 本症の発生と使用親クルマエビとの間には相関が認められ, また, ある発生例では本症耐過養殖クルマエビが伝染源として疑われた。これらの親エビと養殖エビの組織学的検査では, 中腸腺上皮細胞に本症の特徴的な病変である肥大核が観察され, 親エビでは肥大核内に傾向抗体法によって本ウイルスの存在も確かめられた。以上のことから本症の主要な伝染源は潜伏感染状態にある親エビであり, 本症耐過養殖エビも幼生飼育施設によっては伝染源となると考えられた。
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  • 藤巻 由紀夫, 富澤 泰, 畑井 喜司雄, 窪田 三朗
    23 巻 (1988) 2 号 p. 111-115
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1.1986年に九州のマダイ養殖場で発生した体表の白濁症状を呈するマダイを,病理組織学的に検索した。2.体表の白濁は,表皮有棘細胞の著しい増殖および有棘細胞内外の浮腫による表皮層の肥厚と,粘液の過分泌によりひき起こされた現象と判断された。3.増殖している有棘細胞の電顕観察では,核内および細胞質内のいずれにもウイルス様粒子は観察されなかった。4.皮膚と鰓の病理組織学的所見から,発症要因のひとつには環境水に由来する刺激物質が関与しているのではないかと考えられた。
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  • 大迫 典久, 吉水 守, 五利江 重昭, 木村 喬久
    23 巻 (1988) 2 号 p. 117-123
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1984年兵庫県下の養殖場でHRV感染により自然発病したヒラメ病魚,翌年同県水産試験場および北海道焼尻島で自然発病したヒラメ病魚,ならびに同水産試験場で人工感染試験に供されたヒラメを対象に病理組織学的検討を行い,以下の結論を得た。腎臓の造血組織中に出血と核変性を伴う細胞壊死が観察され,脾臓においても脾髄に出血および細胞壊死が観察された。筋肉では筋肉組織中の毛細血管に充血が見られ,精巣では精巣小葉中隔および精細管間質,さらに精巣輸管や精管の結合織中に充血や出血が認められた。卵巣でも卵巣薄板の間質,輸卵管の粘膜下結合織中に出血,充血が観察された。消化管では粘膜層に充血および出血が観察されたが,肝臓においては顕著な病変はみられなかった。
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  • 大迫 典久, 吉水 守, 木村 喬久
    23 巻 (1988) 2 号 p. 125-132
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     HRV感染発症に及ぼす水温の影響をHRV人工感染ヒラメの累積斃死率および病理組織像より観察し,以下の如き結論を得た。累積斃死率は,5,10,15,20℃試験群でそれぞれ40,60,20,0%を示し,発症個体には,体色黒化,緩慢な動作,異常遊泳,筋肉中の出血および充血,生殖腺の発赤,腹水貯留が観察された。魚体内ウイルス量は5℃試験群で最も高い値を示し,次いで10℃試験群の死亡魚であった。病理組織学的には,5℃試験群の瀕死魚,生残魚全てに腎臓の造血組織の充出血や壊死が観察され,10℃試験群の瀕死魚の充出血や壊死の程度は5℃群に比べ軽度であった。20℃試験群に黒色大食細胞の増加が観察された。一方脾臓では5℃試験群で出血や壊死巣が観察されたが,10℃試験群での変化は軽度であった。マクロファージの浸潤像が15℃試験群で,黒色大食細胞と考えられる細胞の増加が15℃,20℃試験群で観察された。HRVに対する血中中和抗体価は,一般に低かったものの飼育水温の高い方がより高い値を示す傾向が観察され,5℃試験群の発症魚血中に幼若赤血球が非常に高い割合で出現し,10,15,20℃試験群ではリンパ球様細胞の顕著な増量が認められた。
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  • 吉水 守, 田中 真, 木村 喬久
    23 巻 (1988) 2 号 p. 133-138
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     OMV誘発腫瘍について組織学的観察を行い,以下のような形態的特徴を明らかにし得た。1. シロザケに発現した顎の腫蕩は大きな明るい核を持つほぼ単一の上皮性細胞から構成され,分裂増殖が盛んで,しかも結合組織内へ強い浸潤増殖が認められ,悪性度の高い基底細胞癌と考えられた。2. 角膜上皮,鰓蓋内側に発現した腫瘍は顎に発現した腫蕩と形態的に同一であったが,鰭の腫瘍は表皮組織の限局性増生のみであった。3. 腎臓に発現した2種類の腫瘍のうち一方は顎の腫瘍と形態的に同一で転移腫瘍と推察された。他方は尿細管上皮細胞の増生,肥厚と平滑筋繊維の出現により特徴づけられたがOMVとの関連性は明らかにし得なかった。
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