魚病研究
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30 巻 , 2 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
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  • M. L. Kent, D. J. Whitaker, M. J. Higgins, J. M. Blackburn, S. C. Dawe
    30 巻 (1995) 2 号 p. 93-99
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     増殖性腎臓病(PKD)の原因粘液胞子虫PKXの感染の有無を海水移行後のマスノスケについて調べた。スモルトが孵化場から放流され海に降る春に, その群の一部をブリティッシュコロンビアの Pacific Biological Station (PBS) に移し, 91年はPKXフリーの淡水に, 92年は海面の生簀に, 93年と94年は水温 15~17℃ の海水水槽に収容した。いずれの年もPBSに移した時にほぼすべての魚がPKXに感染しており, それらの魚の海洋での生残にPKDが影響を及ぼす可能性があることを示した。
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  • 湯浅 啓, 畑井 喜司雄
    30 巻 (1995) 2 号 p. 101-106
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     養殖場で分離された24株の Saprolegnia 真菌のうち, S. parasitica 15株はニジマス稚魚に対する病原性の強弱から3群に分類できた。最も強い病原性を示した第I群の菌は多数の厚膜胞子を形成したが, 他の2群は形成しなかった。第I群および中程度の病原性を示す第II群の菌の cycloheximide に対する感受性は病原性を示さない第III群の菌より高かった。一方, 9株の S. diclina はニジマス稚魚に対して病原性を示さなかった。 S. diclina は S. parasitica より polyphenon に対して感受性が低かった。
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  • 山本 淳, 飯田 貴次
    30 巻 (1995) 2 号 p. 107-110
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     三倍体ニジマスの非特異的生体防御能を二倍体ニジマスのそれと比較した。ウサギ赤血球の溶血および大腸菌の殺菌による補体代替経路活性, 血液塗抹標本を作製し顕微鏡下で計数した好中球の大腸菌に対する貧食活性, および全血による好中球のルミノール依存性化学発光のいずれにおいても両者に差は認められなかった。以上の結果は三倍体と二倍体の非特異的生体防御能には差がないことを示唆するものであり, ニジマスの染色体倍数化は疾病に対する感受性に影響を与えないものと考えられた。
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  • 西澤 豊彦, 喜瀬 昌明, 中井 敏博, 室賀 清邦
    30 巻 (1995) 2 号 p. 111-114
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     シマアジ神経壊死症ウイルス(SJNNV)に感染したシマアジ仔魚の磨砕ろ液を免疫抗原とし, 常法に従いモノクローナル抗体(MAb)を作製した結果, 病魚ろ液にのみ反応する8つの MAb が得られた。この内 MAb SJ-102B, SJ-204D および SJ-207C は SJNNV の外被蛋白質(42kDa)を認識していた。これらの8つの MAb と反応させた SJNNV を用いてシマアジ仔魚に対して感染実験を行った結果, 外被蛋白質を認識する MAb SJ-102B および SJ-204D に SJNNV に対する中和活性が認められた。
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  • 中島 員洋, 前野 幸男, 福留 己樹夫, 福田 穣, 田中 真二, 松岡 学, 反町 稔
    30 巻 (1995) 2 号 p. 115-119
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     マダイイリドウイルスに対する単クローン抗体を用い, マダイ実験感染魚脾臓から蛍光抗体法によるウイルス抗原の検出の可否を検討した。感染初期にはウイルス抗原は検出されなかったが, 進行に伴い腸性細胞が検出され, 発症魚では明瞭な蛍光陽性肥大細胞が観察された。本法を用いてイリドウイルス感染の疑われる病魚の診断を行った結果, マダイをはじめブリ, ヒラマサ, シマアジ, イシダイ, イシガキダイなど11種の海産養殖魚からギムザ染色法よりも高率に腸性細胞が検出され, 本法は病魚の迅速診断に有効であると考えられた。
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  • 楠田 理一, 堂端 直哉, 福田 穣, 川合 研児
    30 巻 (1995) 2 号 p. 121-122
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1993年および1994年の2月から4月にかけて, 大分県と和歌山県の複数の養殖場で口唇部・鰓蓋部の出血および脳の発赤を主徴とするシマアジの大量斃死が発生した。日間斃死率は0.1~1%であったが, 緩慢な斃死が長期にわたって続き, 累積斃死率が30%に達する経営体もあった。病魚の脳および腎臓から細菌が純培養状に分離され, シマアジに接種したところ, 病原性が確認された。分離菌の生物学的性状, 生化学的性状, DNA のG+C mol% および血清学的性状から, 本病の原因菌は Pseudomonas anguilliseptica に同定された。
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  • 山本 淳, 飯田 貴次
    30 巻 (1995) 2 号 p. 123-124
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     全雌三倍体ニジマス血清の Escherichia coli に対する殺菌活性を季節的に調べ, 雌二倍体ニジマスと比較した。雌二倍体では成熟・産卵期の8~11月に血清の殺菌活性は著しく減少したが, 全雌三倍体血清ではこの期間も高い殺菌活性が認められた。これらのことは, 二倍体が成熟期に疾病に対する抵抗力が低下して減耗するのに対して, 不妊の雌三倍体はこの時期にも高率で生残するという事実を裏付けるものと考えられた。
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  • 和田 新平, 中村 和代, 畑井 喜司雄
    30 巻 (1995) 2 号 p. 125-126
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1994年1月に鹿児島県で飼育されていたオニオコゼに体表の潰瘍性病変を特徴とする疾病が発生した。病魚を検査した結果, 病変部表層にはグラム陰性短桿菌と共に幅1~2μmの菌糸が観察された。これらの菌糸は躯幹筋深部にも多数伸長し, 周囲を類上皮細胞性肉芽腫に包囲されているものが少数認められた。内臓には菌糸は認められなかった。これらの真菌は, その染色性からメラニン色素を有する不完全菌すなわち黒色真菌であると判断された。病変部から分離された真菌は, その生物学的性状から Ochroconis humicola に同定された。
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  • 神谷 久男
    30 巻 (1995) 2 号 p. 129-139
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     無脊椎動物リンパ液レクチンの生理機能については抗体に代わる異物認識因子として生体防御上の役割を担っているとする説が最も有力である。海産無脊椎動物において食細胞と共同で異物排除にあたっている例はムラサキガイやアメリカガキなどでよく知られている。一方, リンパ液レクチンが必ずしもオプソニン作用を示すとは限らず, リンパ液レクチンの生理機能は不明な点も多い。ここでは甲殻類アカフジツボのリンパ液レクチンを例にとり, その構造と石灰化への関与などレクチンの二重機能性について解説した。
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  • 高橋 幸則, 伊丹 利明, 近藤 昌和
    30 巻 (1995) 2 号 p. 141-150
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     甲殻類の生体防御機構に関する既往の研究を、細胞性因子、液性因子ならびに感染防御対策対策に分けて解説した。細胞性因子については、血球による食活性、包囲化、ノジュール形成ならびに定着性細胞による食活性について述べた。とくに、リンパ様器官の機能については異物処理器官とする最近の知見を示した。液性因子については、フェノール酸化酵素前駆体(proPO)活性化系、レクチンおよび殺菌素について概説した。最後に、感染防御対策については、アメリカロブスターの gaffkemia やクルマエビのビブリオ病に対するワクチンならびに経口投与による免疫賦活剤の有効性について紹介した。
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  • 矢野 友紀
    30 巻 (1995) 2 号 p. 151-158
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     無顎類(ヤツメウナギ, メクラウナギ)からはC3が単離されており, このタンパク質は Mg2+ の存在下で血清中の易熱成分によって活性化されることから, 無顎類にはC3の活性化経路が存在すると考えられる。軟骨魚類(テンジクザメ)には6成分からなる古典経路が存在すると報告されているが, 第二経路の存否については定かでない。一方, 軟骨魚類では, 多くの魚種で両経路の存在が確認されており, コイ血清からは補体系の構成成分(11成分)の総てが単離されている。本稿では, 研究が最も進んでいる軟骨魚類を中心に魚類の補体系について概説した。
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  • 酒井 正博
    30 巻 (1995) 2 号 p. 159-166
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     種々の魚類において, クラス I MHC のα鎖およびβ2ミクログロブリンならびにクラス II MHC のα鎖およびβ鎖の遺伝子がクローニングされ, その構造が明らかにされている。魚種間におけるアミノ酸の相同性は低いが, 構造および機能上重要と思われる部位はよく保存されている。また, MHC分子の特徴である複数の遺伝子座の存在が確認され, それぞれの分子は多型性を示し, ほ乳類と同様の機能を有するものと推察される。
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  • 廣野 育生, 青木 宙
    30 巻 (1995) 2 号 p. 167-174
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     魚類のトランスフェリン(TF)遺伝子は多型であり, ギンザケでは TF のタイプにより細菌性腎臓病に対する抵抗性が異なることが知られている。魚類の TF cDNA の構造解析から, 鉄結合領域のアミノ酸配列およびシステインの位置が高等脊椎動物の TF と同様に保存されていることが分かっている。メダカ TF 遺伝子の基本的な構造は高等脊椎動物のものとほぼ同じであるが, イントロンの長さが短いのが特徴的であり, TF 遺伝子の上流には種々の転写・翻訳制御領域が存在する。メダカおよびタイセイヨウサケの TF 遺伝子は肝臓において転写される。
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  • 村上 浩紀, 玉井 忠和, 白畑 實隆
    30 巻 (1995) 2 号 p. 175-180
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     インターフェロン(FIFN)を利用して, 養殖魚のウイルス感染症を予防または治療する目的で, ヒラメリンパ球をガン遺伝子を用いて不死化した。不死化リンパ球の中から FIFN を分泌する細胞をスクリーニングし, FIFN を精製するとともに, FIFN の cDNA をクローニングした。FIFN は約16kDaの糖タンパク質であり, BHK 細胞を用いて作製した組換え FIFN は, 培養細胞における3種のウイルスの感染を抑制し, ニジマス稚魚に経口投与することにより, ヒラメラブドウイルスによる感染を非特異的に抑制することができた。
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