魚病研究
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論文
情報
  • 前田 知己, 中川 徹優, 嶋原 佳子, 松山 知正
    原稿種別: 情報
    2026 年61 巻1 号 p. 32-36
    発行日: 2026/03/15
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル 認証あり HTML

    ブリのレンサ球菌症ワクチンの追加接種に関するアンケートをブリ主産県に対して実施した。4県10業者30ロットを解析し,接種回数は1~3回,このうち接種回数が2回以上の追加接種は7業者22ロットで確認された。春種苗のワクチン接種時期は,種苗導入後に間をあけず夏までに2回のワクチン接種を完了させる連続接種と,導入直後に1回目を接種し冬から翌春の間に追加接種する越年接種に分けられた。越年接種では,1回目と2回目の接種の間に本疾病が発生すること,追加接種時の魚体重が用法外まで大型化し誤注射の危険性が高まることが確認された。それゆえ,接種時期は本疾病の発生が確認されず,魚体重が用法範囲内に収まる連続接種が推奨される。養殖業者の主観的な効果の判定では,追加接種を実施した約9割のロットで有効と回答された。本疾病発生時の投薬回数および累積死亡率は単回接種群と比べ追加接種群が低かった。これらの結果は,本疾病の予防を目的とした追加接種の有効性を示唆している。

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