家族性腫瘍
Online ISSN : 2189-6674
Print ISSN : 1346-1052
14 巻, 2 号
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特集:家族性大腸腫瘍(家族性大腸腺腫症とリンチ症候群)
  • 新井 正美, 田中屋 宏爾
    2014 年14 巻2 号 p. 25-
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/18
    ジャーナル オープンアクセス
  • 石川 秀樹, J-FAPP Study Ⅲグループ
    2014 年14 巻2 号 p. 26-28
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/18
    ジャーナル オープンアクセス
    家族性大腸腺腫症に対する徹底的な内視鏡的ポリープ摘除について,単一施設による試みのデータを紹介し,さらに現在進行中の多施設前向き研究である「家族性大腸腺腫症に対する大腸癌予防のための内視鏡介入試験(略称; FAP 徹底的ポリープ摘除試験,J-FAPP Study Ⅲ)」の試験内容を示した.本試験は,多施設による単一介入試験である.対象は大腸に腺腫が100 個以上認められる16 歳以上の患者である.介入方法は内視鏡的な大腸ポリープの徹底的摘除である.主エンドポイントは試験開始後5 年間の大腸切除術の有無である.副エンドポイントは大腸発癌,粘膜内癌,内視鏡的治療困難腫瘍,死亡,合併症(穿孔,出血)の発生の有無である.予定参加者数は200人である.
  • 宮倉 安幸, 安田 是和, 菅野 康吉
    2014 年14 巻2 号 p. 29-34
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/18
    ジャーナル オープンアクセス
    MLH1 epimutation は,生殖細胞系列にMLH1 遺伝子のプロモーター領域のメチル化を認め,若年のうちに大腸癌をはじめとするリンチ症候群関連腫瘍を多発する非常に稀な症候群である.世代を越えての継承を認めるgermlineepimutation と認めないconstitutional epimutation に分類され,多くは後者に属する.MLH1 epimutation の大腸癌の多くは右側大腸に発生し,片側アレルのMLH1 遺伝子のプロモーター領域のメチル化と正常アレルの欠失によりMLH1 の発現が消失しMSI-H を示す.スクリーニングでは,改訂ベテスダガイドラインとMSI 検査が重要であり,MSI-H の患者に対してはMMR 遺伝子の胚細胞変異を検索し,変異が認めない症例には,血液,癌組織のMLH1 遺伝子のプロモーター領域のメチル化の検索を行う必要がある.サーベイランスでは,リンチ症候群関連腫瘍のサーベーランスプログラムに従い異時性癌の発生に注意が必要である.
  • 石田 秀行
    2014 年14 巻2 号 p. 35-39
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/18
    ジャーナル オープンアクセス
    大腸癌研究会を中心としたわが国における遺伝性大腸癌の研究の歴史と今後の展望について述べた. 1976 年に東京医科歯科大学にポリポーシス解析センターが設立され,消化管ポリポーシスの登録が開始された.その後,活動の中心が大腸癌研究会のポリポーシス委員会に移され,家族性大腸腺腫症を中心に国内外に多くの重要な知見を発信した.2006 年にポリポーシス委員会とHNPCC 第2 次プロジェクト研究委員会が合同して家族性大腸癌委員会となった.2012 年の遺伝性大腸癌診療ガイドライン発刊後の本委員会の活動のコンセプトは,オールジャパンの体制で遺伝性大腸癌の研究基盤を構築することである.2014 年1 月現在,研究対象を家族性大腸腺腫症とリンチ症候群に絞り,家族性大腸腺腫症に対する後方視的多施設共同研究と,HNPCC 第2 次プロジェクトの論文化を中心に活動している.日本家族性腫瘍学会の協力を得て遺伝性大腸癌診療ガイドラインが作成されたように,今後も大腸癌研究会と日本家族性腫瘍学会の緊密な連携が必要である.
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