農作業研究
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47 巻, 3 号
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研究論文
  • 谷尾 昌彦, 渡辺 輝夫, 深見 公一郎, 佐々木 豊, 建石 邦夫
    2012 年 47 巻 3 号 p. 107-115
    発行日: 2012/09/20
    公開日: 2013/03/20
    ジャーナル フリー
    日本温暖地における小麦の節間伸長開始期の指標を開発するため,小麦品種「農林 61号」を用いて,主茎について頂端発育ステージ,茎長および偽茎長(地面から最上位展開葉の葉節までの長さ)の関係を解析した.頂端の発育の経時推移は年次と播種日によって異なり,特に播種日による変動が大きかった.しかし,茎の伸長と頂端の発育との間には同調的関係が認められ,節間伸長開始は小花分化期に起こった.また,偽茎長と頂端発育ステージとの間には高い相関が認められ,小花分化期の偽茎長は 5.6 cm であった.これらの密接な関係の結果,節間伸長開始期は偽茎長が約 5 cm のときであった.したがって,日本温暖地の小麦栽培において,偽茎長は節間伸長開始期の指標として有用であると考えられた.
研究報文
  • 深山 陽子, 佐藤 達雄
    2012 年 47 巻 3 号 p. 117-122
    発行日: 2012/09/20
    公開日: 2013/03/20
    ジャーナル フリー
    施設イチゴ養液栽培の休耕期間である夏期の高設ベンチの補完的な利用法を開発するため,心止まり性トマト品種‘盛岡7号’の適応性を評価した.その結果,5月末に定植を行った場合,8月下旬までに約6 t/10aの収量が得られた.本品種は強い矮性形質を有しており,整枝,誘引は不要であり,収穫回数も週1回であった.その結果,作業時間は短く,作業時間あたりの可販果収量も養液栽培・抑制,半促成作型‘ハウス桃太郎’より顕著に少なくなると考えられた.
     また,培養液濃度は,生育・収量からみて定植から収穫初期までは山崎処方1単位(EC約1.2 dS/m),それ以降は2単位(同2.4)で管理するのがよいと考えられた.
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