老年歯科医学
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14 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 介護保険を巡って
    石川 達也
    1999 年 14 巻 1 号 p. 1
    発行日: 1999/07/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 中村 広一
    1999 年 14 巻 1 号 p. 3-6
    発行日: 1999/07/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    本報告では巾等度進行例のパーキンソン病患者7例 (男性4例, 女性3例, 平均62.4歳) を対象に, 義歯装着所要時間 (以下, “所要時間”) を指標として義歯取扱い能力の長期的 (平均2年4ヵ月間) 観察を行い, 対照の62歳女性の慢性分裂病患者と比較して検討を加えた。対照も含め全例が上下顎床義歯装川者であった。
    その結果, 対象の “所要時間” は著しい延長と人きなばらつきを示し, 対象のパーキンソン病患者における義歯取扱い能力の著しい低下は明らかであった。
    また対象の “所要時間” には不規則な経時的変動が目立ち, 装着不能を示した2症例ではことに大きなものであった。これらはL-DOPAの長期療法で問題になるwearing-off現象やon-off現象の影響を受けたものと考えられた。
    60秒以上の “所要時間” を示した4例では, 手指動作の緩慢ないし停止が全例に, 口唇の伸展不十分が2例に, 鉤の微妙な位置合わせの困難が2例にみられた。
    以上の検討からパーキンソン病の進行症例における義歯取扱い能力は, 原病の緩徐な進行に伴って単調に低下する一方, 薬物によるコントロールの良否という要素が修飾的に加わり不安定な状態で経過することが示唆された。
  • 歯周病を主訴とした91歳の症例から
    吉成 伸夫, 村上 弘, 佐久間 重光, 佐藤 是孝, 浅井 昭博, 岩田 敏男, 山本 茂美, 稲垣 幸司, 伊藤 裕, 中村 洋, 後藤 ...
    1999 年 14 巻 1 号 p. 7-17
    発行日: 1999/07/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    人口の高齢化が進む我が国において, 歯科医療従事者の高齢者に対する歯科治療は, 時間がかかり難易度の高いことからますます困難な職務となってきている。
    本論文は, 高齢者に対するチームアプローチの重要性と, 治療効果について述べた。患者は91歳男性で, 下顎右側中切歯部の歯肉の疹痛を主訴に1995年5月に当病院に来院した。全顎的には軽度の歯周炎であるが, 残根放置による過蓋咬合が認められた。咬合崩壊を伴った成人性歯周炎の診断のもとに, 歯周病科, 補綴科, 保存科, 矯正科が協力して診査, 治療を行った。歯周基本治療を行い, 可撤性暫問義歯にて顎位を保持した。その後, 歯周ポケットが残存した上顎右側犬歯には歯肉剥離掻爬術を施行した。下顎右側中切歯は, 歯周基本治療終了中に自然脱落した。歯周組織と顎位の再評価後, 可撤性暫問義歯を順次歯冠補綴物に置き換えていった。補綴処置終了時, 総咬合力は著明に増加した。その後約3ヵ月毎のメインテナンスに応じ, 初診時より4年が経過している。
    本論文は, 高齢者の治療に対してチームアプローチで有効であり, 健康な高齢者においては成人患者同様の歯科治療や咬合再建治療が可能であり, かつ効果的であることを示している。
  • 第3報患者の総義歯に対する願望
    祇園白 信仁, 森谷 良彦, 飯沼 利光, 土田 桂, 田中 章寛, 川本 司, 澤田 健友, 山本 和男, 志田 啓二
    1999 年 14 巻 1 号 p. 18-29
    発行日: 1999/07/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    調製した総義歯の良好な予後を演出するためには, 歯科医師が理論的・技術的な研鐵を積むことも重要であるが, 無歯顎患者の総義歯に対する心理的側面を把握することも重要な事項である。本研究では, 総義歯調製を良好な予後に結びっけるため, 無歯顎患者が総義歯に対しどのような願望を持っているかを検討し, 以下の結論を得た。
    1. 人工歯の色調では, シェイド番号A2, B2および104を無歯顎患者は望み, 無歯顎以外の患者では102, B2およびA3を強く望んでいた。このことは, 実際に調製された総義歯に使用した色調よりも, 主として若年者に調製する機会の多い陶材焼付鋳造冠に用いられることの多い色調であった。
    2. 人工歯の形態では, ovoid型およびtaper型を無歯顎患者と無歯顎以外の患者共に強く望んでおり, 実際に調製された総義歯に使用した形態の頻度とは異なっていた。
    3. 人工歯の大きさでは, モールド番号4および3を無歯顎患者と無歯顎以外の患者共に強く望んでおり, 実際に調製された総義歯に使用した大きさよりも小であった。
    4. 歯列弓の形態では, ovoid型を無歯顎患者と無歯顎以外の患者共に強く望んでいた。
    5. 義歯床の色調では, pale pinkとclear pinkを無歯顎患者が, pale pinkとlightpinkを無歯顎以外の患者が強く望んでいた。
    6. 義歯床の大きさでは, 「できるだけ小さい方が良い」と無歯顎患者と無歯顎以外の患者共に強く望んでいた。
  • 野村 千秋
    1999 年 14 巻 1 号 p. 30-31
    発行日: 1999/07/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 下山 和弘
    1999 年 14 巻 1 号 p. 32-34
    発行日: 1999/07/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 雅志
    1999 年 14 巻 1 号 p. 35
    発行日: 1999/07/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
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