老年歯科医学
Online ISSN : 1884-7323
Print ISSN : 0914-3866
ISSN-L : 0914-3866
15 巻, 2 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 森戸 光彦
    2000 年 15 巻 2 号 p. 95
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 池邉 一典, Ronald L. Ettinger, 野首 孝祠
    2000 年 15 巻 2 号 p. 97-101
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 河畑 誠司, 柿本 和俊, 権田 悦通
    2000 年 15 巻 2 号 p. 102-114
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    ポリメチルメタクリレート樹脂 (PMMA) の義歯を大気中に保管すると乾燥して収縮するために, 水中での保管が必要である。しかしながら, 大気中に保管した場合の変形や, 保管後の吸水による変形の回復については明確ではない。また, ポリカーボネート樹脂 (PC) やポリスルホン樹脂 (PSF) では, その性質から大気中での保管や煮沸消毒が可能とも考えられる。そこで, 本研究ではPMMA, PCおよびPSFの大気中での保管とその後の水中の浸漬および煮沸による変形について検討した。
    PMMAの試料はマイクロ波重合用レジンでPCおよびPSFの試料はプリフォーム圧縮成形用の材料でそれぞれ製作した。計測点を刻入した試料および防水型のひずみゲージを接着した試料を24時間恒湿器内に保管後, 最大42日間37℃ 温水中に浸漬した。そして, この間の大きさおよび重量の変化, さらに, ひずみ挙動を計測した。また, 同様の方法で煮沸時および再度の煮沸時についても計測した。
    PMMAは大気中に保管すると人きく収縮した。その後, 水中浸漬すると, 収縮量は1日後には大きく減少したが, 42日後でも完全には無くならなかった。PCおよびPSFは大気中に保管してもPMMAほどには変形しなかった。PMMAは煮沸すると大きく変形し, 煮沸が不可能であることが確認された。PCとPSFは煮沸によって変形しなかった。
  • 健康成人, 外来高齢者, 寝たきり高齢者の比較
    河原 正朋, 松本 宜明, 菊谷 武, 稲葉 繁
    2000 年 15 巻 2 号 p. 115-126
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    非ステロイド性抗炎症剤であるフルルビプロフェンを健康成人に経口連続投与し, 経時的に血中濃度を測定し, 測定値から薬物動態パラメータを算出した。この薬物動態パラメータを1-コンパートメントモデルに当てはめ, フルルビプロフェンを投与された健康成人, 外来高齢者, 寝たきり高齢者の血中濃度の予測値を算出した。得られた血中濃度の予測値と実測値から予測効率を算出し, 薬物動態を外来高齢者および寝たきり高齢者にっいて健康成人の場合と比較した。さらに, 抜歯後の薬効評価を合わせて行い, 以下の結果を得た。
    1.健康成人にフルルビプロフェンの40mgを3日間連続投与した時の消失速度定数 (kel) は0.25±0.06h-1 (Mean±SD), 吸収速度定数 (ka) は0.98±0.67h-1, 分布容積 (Vd) は4.29±1.05Lであった。また, t1/2は2.7時間, Tmaxは1.9時間, Cmaxは5.8μg/mlであった。
    2.健康成人では予測値と実測値が一致したが, 外来高齢者群では予測値と実測値が一致する症例と, 予測値より高値を示す症例, 低値を示す症例が同程度認められた。また寝たきり高齢者では全体に予測値より実測値が高値を示したが, その変動は小さかった。
    3.いずれの症例においても疹痛の発現は認められなかった。
  • 抜去した左側上顎埋伏智歯と保存した右側下顎切痕内側部の埋伏智歯
    山本 学, 猪田 博文
    2000 年 15 巻 2 号 p. 127-131
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
    われわれは72歳の高齢者において, 左側上顎智歯周囲炎を発症し, その際撮影されたパノラマX線写真によって右側下顎切痕部内側に埋伏歯が発見された1例を経験した。左側上顎智歯は抜去し, 右側下顎切痕部の埋伏歯には自覚症状および他覚症状がないため, 経過観察することにした。今後, 厳重に経過を観察し, 感染症状などが生じた際には抜去する予定である。
    埋伏歯に惹起される障害としては, 義歯の不適合が生じたり, 埋伏歯の萌出が既存歯列へ悪影響を及ぼすことにより咀嚼障害や顎運動障害が発生したりまた感染などが生じるなどが挙げられる。高齢者の歯科診療において埋伏歯を発見した場合, 骨内に埋伏した場合はほとんどの症例において無症状に経過するため積極的に抜歯する必要はないと考えられる。しかし一方, 粘膜下に埋伏したものや一部萌出が認められるものは, 感染を起こす可能性が高い。感染は解剖学的な埋伏状態に起因し発生するため, 一旦, 消炎してもその解剖学的埋伏状態が変わらない限り, 感染が再燃したり, 感染-消炎を繰り返すことが多い。そのため, 一度感染を起こした埋伏歯は抜歯適応であると考えられる。
    しかしながら, 重度の疾患 (全身的疾患) を有する患者であったり, インフォームドコンセントが得られない場合には抜歯を回避し埋伏歯を保存しなければならない。このような場合には, 一般歯科診療所で1ヵ月に1度の間隔で感染の有無をチェックすると同時に, 患者には特に埋伏歯の存在部を中心とした口腔清掃法を指導し, 何らかの自覚症状が発生した場合にはすぐに受診するよう指導することが重要である。
    本例は高齢者であったにもかかわらず, 埋伏歯に感染症状が発生すると共に, 反対側の下顎切痕部に埋伏智歯が認められた大変まれな症例であったたあ, 若干の考察を加えて報告した。
  • 脳血管障害患者の一症例
    吹春 香, 平塚 正雄, 山本 清, 山本 幸枝, 吉川 恵美子, 秋好 春奈, 大楠 尚實, 角野 吉宏, 杉岡 雅樹, 塚本 末廣
    2000 年 15 巻 2 号 p. 132-136
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    脳血管障害 (以下, CVA) 後遺症患者の口腔では, 知覚や運動の麻痺により, 麻痺側に食渣の停滞が見られることが多い。また常用する薬剤の副作川から, 唾液の分泌が減少し, 浄化作用が低下することも知られている。今回われわれは脳梗塞による右側片麻痺の患者で, 麻痺側の口腔前庭に服用した薬剤が残留し, それが原因で生じたと考えられる頬粘膜の白色病変を経験したので報告する。
    患者は80歳男性で平成12年1月14日左中大脳動脈領域の脳梗塞により右側片麻痺, 運動性失語症を発症した。同年6月7日, 口腔ケア時に麻痺側の頬粘膜に15×10mmの白斑を確認し, 同側の口腔前庭には服用している散剤の残留を認めた。処方されていた薬剤のうち散剤は酸化マグネシウム粉末とアズレンスルホン酸ナトリウム・L-グルタミン細粒の2種類であった。同年6月12日には同部位に4つに分離した10×10mmの白斑が認められた。散剤が口腔内に残留しないようにするために, これらの薬剤を食事に混和またはゼリー食に包み込んで服用させるようにしたところ, 白斑は消退し, それ以後出現しなかった。このことから, 白斑は散剤の残留が原因と考えられ, CVAのある高齢者のケアに際しては, 服薬のさせ方など考慮すべきであると考えられた。
  • 小玉 剛, 石塚 直治, 奥村 浩男, 鈴木 普久, 那須 郁夫
    2000 年 15 巻 2 号 p. 137-148
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    本研究は地域歯科サービス事業を実施するための歯科ニーズの把握を目的として, 在宅高齢者について歯科健康状態と要介護状態区分等との関連を検討した。
    介護保険制度の要介護認定申請者120名を対象として全身と口腔の健康状態, 療養環境等について介護支援専門員による質問紙調査を実施し, その後歯科医師会会員による聞き取り調査を行った。
    歯, 口腔や義歯に関しては, 対象者120名のうち58.3%に何らかの異常があった。日常の食べられる物の「やわらかいもの」の割合や, 食べ物や水等を飲み込む時「時々むせることがある」の割合が, 要介護状態区分等があがると増加する傾向がみられた。
    療養後の歯科治療の有無について, 要介護状態区分等があがると「ある」の割合が減少する傾向がみられ, 「かかりつけ歯科医」も「ある」の割合が減少する傾向がみられた。
    歯科治療を受けた場所については, 要介護状態区分等があがると「市内の歯科医院へ通院」が減少し, 「市外の歯科医院または病院の歯科へ通院」が増加する傾向があった。
    以上のことから要介護状態区分等は, 摂食・嚥下機能の状態と「かかりつけ歯科医」の有無や通院の状況などと関連のあることが示唆された。
    今後, 在宅療養者に対して, 療養中の身近な場所で質の高い歯科サービスを適切に受けられるような地域での体制整備が望まれる。
  • 林 甫, 徳地 正純, 上田 賢, 藤井 冨美子, 石原 孝司, 長谷川 一弘, 横田 誠
    2000 年 15 巻 2 号 p. 149-151
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 金 容善, 神吉 利美, 藤田 弓, 久山 健
    2000 年 15 巻 2 号 p. 152-154
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
  • 下山 和弘
    2000 年 15 巻 2 号 p. 155
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 白田 千代子
    2000 年 15 巻 2 号 p. 156-159
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
  • 体験の中から得られたこと
    山田 京子
    2000 年 15 巻 2 号 p. 160-163
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 真弓 ゆり子
    2000 年 15 巻 2 号 p. 164-167
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 雅志
    2000 年 15 巻 2 号 p. 168
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
feedback
Top