老年歯科医学

高齢者歯科学教育基準への期待

野村修一

2003 年 18 巻 3 号 p. 185
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.185

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高齢者と痴呆

遠藤英俊

2003 年 18 巻 3 号 p. 187-190
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.187

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高齢者の栄養摂取方法に関する研究

義歯使用に影響を及ぼす要因について

藤本篤士, 小城明子, 植松宏

2003 年 18 巻 3 号 p. 191-198
発行日: 2003/12/31
公開日: 2014/02/26

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.191

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義歯使用の実態と義歯使用に影響を与える要因について, 札幌市内の病院に入院中の65歳以上の患者1, 108名を対象に調査した結果, 以下の点が明らかになった。
1) 義歯を所持している高齢者のうち約15%は義歯を全く使用していない。
2) 少なくとも義歯が必要と考えられる咬合支持がない高齢者のうち約30%が義歯を使用していない。
3) 精神機能が西村式老年者用精神状態尺度で20点以上, 身体機能が西村式老年者用日常生活動作能力評価尺度で15点以上, 生活の自立度がLate loss ADLで13点以下, Body Mass Indexが13.5以上であれば義歯使用は十分に可能である。しかし, これ以下になると, その低下の程度と平行して義歯使用が不可能になってくるものと推測される。
4) 義歯の使用ができるための要因として, 精神機能, 身体機能, 生活の自立度, 栄養状態の4つの要因が考えられる。
5) 義歯使用に影響を及ぼす要因を年齢群別に検討してみると, 65～74歳では特に強く影響している要因はなく, 75～84歳では身体機能と栄養状態, 生活の自立度と活動性に関連があると考えられる要因が, 85歳以上になると精神機能すなわち痴呆の進行程度が強く影響していると考えられる。老化の進行とともに, 義歯使用に影響を与える要因が, 身体機能から精神機能へと変化してゆく可能性が示唆された。
高齢者が円滑で安全な栄養摂取を行うためにも, 義歯の適正な使用方法の研究が求められている。今後, さらに栄養サポートチームへ積極的に関わり, 歯科からの貢献方法を模索していく必要がある。

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咬合改善による前頭葉機能の回復

富田美穂子, 江崎友紀

2003 年 18 巻 3 号 p. 199-204
発行日: 2003/12/31
公開日: 2014/02/26

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.199

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口腔機能と全身との関係が明らかとなり, 咀嚼行為が健康維持に対して重要な役割を持つことが証明されてきた。咀嚼行為は脳内血流量を増やし脳神経に活性化を与えることから, 適切な咀嚼を可能にする口腔機能を維持する事が痴呆予防に最良で簡易な方法ではないかと推定される。それを証明するために痴呆の初期に惹起される前頭葉の機能減退と口腔状態の関係を調べた。私たちは多数歯欠損や不適合義歯のため正常な咀嚼機能を有していないと診断された患者29名を対象に, 補綴処置前 (1回目) と補綴処置後 (2回目: 咀嚼時に不快感がなくなった時期) に, 前頭葉機能の測定に広く利用されているかなひろいテストを施行した。被験者全員のテストの得点は, 1回目の平均値±SDが24.2±11.8, 2回目は28.1±13.2であり, 23名の患者において補綴処置後のテストで高得点を示した。さらに, 2回の得点の差を年代別に比較すると40歳代以下, 50歳代, 60歳代, 70歳代, 80歳代以上において, それぞれ10.5, 8.0, 2.5, 3.7, 1.8点となり若い患者の方が得点の相違が著しいことが明らかとなった。これらの結果から補綴処置による咬合の改善が物事に対する意欲, 集中力を高めたといえ, すなわち咀嚼機能を回復させると前頭葉機能が向上することがわかった。さらに, 年齢別の得点の相違から若年期の欠損歯の放置は高齢者に比べ脳機能に対しての影響力が強いことが示唆された。

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義歯装着患者に対する口腔湿潤剤の開発

開発コンセプトと試作品の概要

菅武雄, 日野悟男, 森戸光彦

2003 年 18 巻 3 号 p. 205-209
発行日: 2003/12/31
公開日: 2014/02/26

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.205

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義歯を生活の中で順応させ機能させるための新しい手段を開発するために, 義歯装着者に対する口腔湿潤剤の開発を行った。
開発コンセプトは, 義歯への順応を円滑にするためのサポート材料と位置付け, セルフケア用品として患者が生活の中で使用するものを目指した。
義歯装着者に最適化された口腔湿潤剤の物性を明らかにするために, 口腔湿潤剤の材料設計を行い, その設計に基づき試作品を製作し, 物性評価および臨床評価を行った。
最初に口腔湿潤剤の材料設計をレオロジカルデザイン中心に行った。材料設計は, 1) 義歯粘膜面に貼布する水溶性ジェル, 2) 咬合を変化させないせん断応力500Paから1, 000Pa程度のフロー, 3) 降伏応力を持たない, 4) 応力により内部構造が変化しない, 5) 安全性の高い原材料, 6) 無色・無味・無臭, という要点にまとめられた。
臨床評価では, 使用方法は起床時, 機能 (食事) 直前, 口腔ケア後の使用が効果的であるとの結果を得た。また一回使用量0.2～0.49という目安を得ることができた。結果としてパッケージ容量50gで約一ヵ月間使用可能という目安を得た。湿潤効果時間は主観評価にて平均4.0時間であったが, 20分から9時間の幅が認められた。臨床効果においては, 60% (9名) の患者に何らかの効果が認められ, 著効例20%, 効果例20%, 若干効果例20%であった。

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口腔内装置 (PMA) により睡眠時呼吸障害が改善され血圧安定を認めた1例

中明剛史, 紺田敏之, 山賀保, 山本孝文, 島原政司

2003 年 18 巻 3 号 p. 210-215
発行日: 2003/12/31
公開日: 2014/02/26

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.210

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今回, 著者らは本学循環器内科から高血圧症の生活指導の一環で定期的に血圧測定を行っている睡眠時呼吸障害患者に対し, 下顎前方整位型スプリントを応用した床装置Prosthetic mandibuler advancement (PMA) を装着したところ, 血圧の低下と安定を認めた一例を経験したのでその概要を報告する。
症例: 患者71歳男性。主訴は睡眠時の呼吸停止と軒。体格: 身長158cm, 体重57kg, BMI22.8kg/m²で肥満傾向は認められなかった。
患者は内科での指導により1989年11月16日から現在に至るまで, 起床時, 昼食前, 就寝前の1日3回の血圧測定を行っている。1997年頃より著明な軒と睡眠中の呼吸停止を認め, 睡眠時呼吸障害の治療目的で2000年11月29日PMAを装着した。PMA装着による血圧の変化を比較検討した期間は, PMA使用前は1999年12月1日から2000年3月31日まで, PMA使用中は2000年12月1日から2001年3月31日までの各々4ヶ月とした。その結果起床時の収縮期血圧の平均がPMA使用前では168.1mmHg認めたが, PMA使用中153.0mmHgとPMA使用で有意な血圧低下を認めた。また, PMA使用前に起床時の収縮期血圧が180mmHgを上回る日数が21日認めたものが, PMA使用中は4日に減少した。

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杉並区立歯科保健医療センターの現状

佐藤修, 伊藤守栄

2003 年 18 巻 3 号 p. 216-218
発行日: 2003/12/31
公開日: 2014/02/26

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.216

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浜松市における高齢者歯科保健活動

藤田欣宏, 平松英樹, 森田一郎, 才川隆弘, 橋本繁好, 松永隆士郎, 石川昭

2003 年 18 巻 3 号 p. 219-221
発行日: 2003/12/31
公開日: 2014/02/26

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.219

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口腔ケアに必要な口腔粘膜疾患の基礎知識

山根源之

2003 年 18 巻 3 号 p. 222-226_1
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.222

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要介護高齢患者の口腔ケアに際しての感染予防対策

砂川光宏, 角保徳

2003 年 18 巻 3 号 p. 227-233
発行日: 2003/12/31
公開日: 2014/02/26

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.227

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第14回日本老年歯科医学会大会

2003 年 18 巻 3 号 p. 234-238
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.234

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第14回日本老年歯科医学会大会

2003 年 18 巻 3 号 p. 239-244
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.239

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第14回日本老年歯科医学会大会

2003 年 18 巻 3 号 p. 244-253
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.244

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第14回日本老年歯科医学会大会

2003 年 18 巻 3 号 p. 254-260
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.254

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第14回日本老年歯科医学会大会

2003 年 18 巻 3 号 p. 260-266
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.260

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第14回日本老年歯科医学会大会

2003 年 18 巻 3 号 p. 266-274
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.266

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第14回日本老年歯科医学会大会

2003 年 18 巻 3 号 p. 274-279
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.274

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第14回日本老年歯科医学会大会

2003 年 18 巻 3 号 p. 279-286
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.279

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第14回日本老年歯科医学会総会・学術大会を終えて

川口豊造, 服部正巳

2003 年 18 巻 3 号 p. 287-288
発行日: 2003/12/31
公開日: 2011/12/05

DOIhttps://doi.org/10.11259/jsg1987.18.287

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