老年歯科医学
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19 巻, 4 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 小正 裕
    2005 年 19 巻 4 号 p. 259
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 中村 正和
    2005 年 19 巻 4 号 p. 261-267
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
  • 市来 英雄
    2005 年 19 巻 4 号 p. 268-276
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
  • 心理的背景との関連
    岩山 和史, 小野 圭昭, 水野 克彦, 上杉 直斗, 浅井 崇嗣, 田中 球生, 小正 裕
    2005 年 19 巻 4 号 p. 277-283
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    本研究は, 上顎概形印象採得時において高齢患者の血圧を測定し, 印象採得にともなう不安感, 不快感などの心理状態を分析することによって, 心理的背景が血圧変動に与える影響を明らかにすることを目的とした。
    被験者は, 問診により循環器系疾患の既往のない高齢患者17名である。血圧測定には非観血的連続血圧測定装置を, 不安尺度の判定はSTAIを, また不快尺度の判定はVASを用いた。実験は, STAI (特性不安, 状態不安) ならびにVAS検査を行ない, 血圧が安定したことを確認した後に上顎概形印象採得を行った。印象採得後, 再度STAI (状態不安) ならびにVAS検査を行った。
    心理的背景と血圧変動量との関係を分析した結果, 以下のことが明らかとなった。
    1. 概形印象採得時の血圧変動量は, 印象前後の状態不安のクラス間に差は認められないものの, 特性不安のクラス間には有意な差が認められた。特に特性不安のクラスIII (普通) とクラスIV (高い) との間に有意な差が認められた。
    2. 概形印象採得時の血圧変動量は, 状態不安減少値, VASの減少値との間に有意な関係は認められないものの, 印象前VAS値, 印象後VAS値との間には有意な関係が認められた。
    以上のことから, 印象採得時の血圧変動量は, 特性不安によって示される患者の性格特性や, 不快感などの患者の心理的背景によって影響を受ける可能性が明らかとなった。
  • 白井 やよい, 鈴木 奈央, 鎌田 政善, 清浦 有祐
    2005 年 19 巻 4 号 p. 284-288
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    高齢者では, 口腔カンジダ症を発症する危険性が高い。それを予防するための口腔ケアとして, 洗口剤の使用が考えられる。今回はin vitroin vivoの実験系でC. albicansに関する洗口剤の作用について検討した。
    リステリン, モンダミン, マウスウオッシュの3種の洗口剤を使用してCandida albicans (C.albicans) に対する殺菌効果を調べた。顕著な殺菌効果は, リステリンでは最終濃度60%から, モンダミンでは最終濃度80%から発現した。しかし, マウスオウッシュは最終濃度80%でも顕著な殺菌効果は認められなかった。次にリステリンを9名の高齢者に含嗽させて, Candida属に対するin vivoにおける殺菌効果を調べた。9名中5名で菌数が含嗽によって顕著に減少した。減少しなかった者から分離したC. albicansin vitroでリステリンによって完全に殺菌された。したがって, 3名の場合は含嗽が不充分なためにリステリンの効果が認められなかったと考えられた。
    今回の結果から, 洗口剤の使用が高齢者のC. albicansに対する口腔ケアに有効である可能性が示唆された。
  • 金原 大輔, 北川 昇, 佐藤 裕二, 武井 啓一
    2005 年 19 巻 4 号 p. 289-299
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    スワロエイドは, 上顎にのみ装着される有床義歯形態の嚥下補助装置である。嚥下障害を有する高齢者に対する本装置の報告はあるものの, 痴呆 (認知症) 高齢者にどの程度有用であるかは不明である。本研究は, どのような患者にスワロエイド治療を行うことができたか (受容), また装置の使用を継続できたか (適応) を明らかにすることを目的とした。
    某特別養護老人ホーム入居中の痴呆高齢者84名のうち, 条件を満たす39名を対象とした。まず, 口腔ケアおよび脱感作を行い, 口腔内状態が安定し, スワロエイド治療を受容可能と判断した者に対し, 装着に至るまでの過程, 装着時の状況, 装着後の調整に関して調査した。さらに, 適応できた者については, 装着時と非装着時にプリンの嚥下に至るまでの時間と咀嚼運動回数の計測を行った。
    対象者39名中, 口腔ケアを終了し, スワロエイド治療を受容できた6名のうち, 装着後の使用に適応した者は5名であった。また, 5名の持つ条件を整理すると, スワロエイド治療を痴呆 (認知症) 高齢者に行う際の指標が10項目見出された。また, スワロエイドを装着することで, 嚥下に至るまでの時間の短縮と咀嚼運動回数の減少が見られた (P<0.01) 。
    以上の結果から, 痴呆 (認知症) 高齢者において, 脱感作および口腔ケアを徹底して行い, スワロエイド治療を受容できた者においては, 装置の有用性が示唆された。
  • 菊谷 武, 田村 文誉, 須田 牧夫, 萱中 寿恵, 西脇 恵子, 伊野 透子, 吉田 光由, 林 亮, 津賀 一弘, 赤川 安正, 足立 ...
    2005 年 19 巻 4 号 p. 300-306
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    機能減退期にある高齢者を対象とした集団訓練による機能的口腔ケアの効果に関する検討は少なく, その報告が待たれる現状である。そこで今回, 介護老人福祉施設入居者に対して機能的口腔ケアを継続的に行い, その効果を検討した。
    関東近県および四国地区に立地した介護老人福祉施設9施設に入居する利用者のうち, MMSE10点以上の者138名を各施設ごとに無作為に2群に分けた。1群を口腔ケア群とし, 歯科衛生士による専門的口腔ケアのうち機能的口腔ケアを週に1回行い, さらに介護職員による同様のケアを週1回行い, 6ヵ月間継続した.さらにもう1群を対照群とし各施設が実施している日常のケアを継続して行った.このプログラムを6ヵ月間継続できた98名 (口腔ケア群49名: 平均年齢80.8±8.0歳, 対照群49名: 平均年齢82.2±7.3歳) を本検討の対象とした.評価項目は, 1) 口腔機能の判定;舌の口蓋に対する押し付け圧 (最大舌圧), 2) 摂取食物形態, 3) 嚥下機能検査 (RSST) であり, それぞれ介入前をベースラインとし, 介入6ヵ月後の値と比較検討を行った。
    その結果, 口腔ケア群における最大舌圧の平均値は, ベースライン時には19.2±8.1kPaであったものが, 介入開始6ヵ月後には22.7±9.9kPaと有意に増加を示した (p<0.05) 。集団訓練による機能的口腔ケアの介入を行うことで最大舌圧が増加し, 摂取食物形態の改善に寄与する効果が認められた。舌の力は摂食・嚥下機能の維持・回復に重要であり, 集団訓練による機能的口腔ケアが有効であることが示唆された。
  • 田中 浩一
    2005 年 19 巻 4 号 p. 307-312
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    通所介護施設に合築された全国唯一の1次歯科医療機関である熊本市長寿の里歯科診療所において, 歯科受診者数は経年的に減少したにも拘らず, 口腔ケア利用者数は増加した。口腔ケアは, 通所介護の一環として, 要介護度に関わらず希望者の任意で, 歯頸部のバイオフィルム除去を目的とした専門的口腔ケアとして行われた。
    介護保険導入の平成12年度以降, 歯科受診群と口腔ケア群について比較検討した。
    歯科受診群と口腔ケア群の要介護度に着目すると, 歯科受診群では要介護度1の比率が, 口腔ケア群では要介護度2以上の比率が有意に高かった。
    口腔ケア中止群と口腔ケア継続群の間には, 咬合支持の有無に有意差が認められ, 口腔ケア継続群では咬合支持が保たれていると言える。
    専門的口腔ケア継続の有無, 咬合支持の有無いずれもが介護度変動に有意に影響しており, これらには相互作用が認められた。
    歯科受診と口腔ケアを比較すると, その受け入れに関して, レディネスに差があることが示唆された。
    専門的口腔ケアを継続することにより歯科疾患発生を抑制し, 咬合支持が維持されていれば, 要介護度が維持されていると考えられる。
  • 阪口 英夫, 高野 喜久雄, 藤本 篤士, 金久 弥生, 糸田 昌隆
    2005 年 19 巻 4 号 p. 313-318
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    近年の高齢者医療の中心は療養病床に移行しつつある。その療養病床に併設されている歯科診療科や口腔ケア・摂食嚥下リハビリテーションの実態はあまり知られていない。今回, 日本療養病床協会に加盟する558病院へ, その実態をアンケート調査する機会を得たの報告する。調査は2004年3月から4月にかけて会員病院管理者を対象に郵送によるアンケート形式で実施した。会員558病院のうち218病院 (40.1%) から回答が寄せられ, そのうち歯科を併設しているのは, 40病院 (18.3%) であった。病床数が増すに従って歯科併設率が上がっていた。歯科併設病院では非常勤の歯科医師が勤務する病院が多く, 歯科衛生士が勤務していない病院も22病院 (55.0%) あった。また, 歯科を併設していない病院でも, 歯科医師の非常勤が4病院 (2.2%), 歯科衛生士の常勤または非常勤が勤務している病院が9病院 (5%) あった。歯科併設がなくても, 非常勤の歯科医師や歯科衛生士を雇用する病院がある一方, 入院患者に歯科疾患が発生しても, 歯科受診を行わないと回答している病院もあり, 療養病床における歯科や口腔に対する実態には療養病床問で格差があるということが明らかになった。
  • 竹川 文弘
    2005 年 19 巻 4 号 p. 319-321
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 岡野 裕之, 高田 靖, 中島 陽州, 高草木 章, 市川 昌平
    2005 年 19 巻 4 号 p. 322-324
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 岩佐 康行
    2005 年 19 巻 4 号 p. 325-331
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
  • 戸原 玄, 下山 和弘
    2005 年 19 巻 4 号 p. 332-334
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
  • 三本柱の一つとされた「口腔機能向上」に向けた緊急の体制を地域ごとにはかることが何より重要
    新庄 文明
    2005 年 19 巻 4 号 p. 335-336
    発行日: 2005/03/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
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