日本消化器がん検診学会雑誌
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44 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 岩崎 有良
    2006 年 44 巻 3 号 p. 249
    発行日: 2006/05/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 渋谷 大助, 今野 豊, 相田 重光, 加藤 勝章, 島田 剛延
    2006 年 44 巻 3 号 p. 251-258
    発行日: 2006/05/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    間接X線による胃がん検診に関わる偶発症について検討した。当施設で高濃度低粘性バリウムを使用し始めた平成10年度から平成14年度までの5年間に1,012,976人が胃がん検診を受け, 118例の偶発症が発生した。内訳はバリウムの誤嚥100例 (0.0099%, 入院3例), 腸閉塞4例, 吐気・嘔吐8例, 便秘4 例, めまい1例, 上腕擦過傷1例であった。重症化が懸念される偶発症は誤嚥と腸閉塞であった。誤嚥は男性・高齢者に多いが, それ以外に施設入所者などの知的障害者, 複数回誤嚥者, 咽頭手術後, 脳梗塞, パーキンソンなどが危険因子として重要であり, 誤嚥を起こし易い人は内視鏡検査への誘導を行なうべきであると思われた。腸閉塞では4例中3例が腸管穿孔をきたしており, 発症すると重症化する。やはり高齢者に多いが, 誤嚥と違って女性に多い。腸閉塞の既往歴, 水分摂取の制限が必要な受診者はX線検査の禁忌と考えられ, 注意深い問診と検査後の水分摂取の指導が必要である。高濃度バリウムの使用により発疹などの過敏症状例の増加は認められなかった。今後, 高齢者の増加に伴い, 注意深い問診, 水分摂取などの適切な指導, 検診の利益, 不利益に関するインフォームド・コンセントの他に, 内視鏡検査を含めた個別検診への誘導や検診対象の制限なども必要であると考えられた。
  • 齋藤 貴生, 北川 晋二
    2006 年 44 巻 3 号 p. 259-269
    発行日: 2006/05/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    福岡県内で実施された胃がん集団検診について, 事業精度とがん発見率の関連について検討した。1987年から2003年までの17年間に, 福岡地区胃集検読影研究会に提出された資料を用い, 重み付き直線回帰モデルで統計解析を行なった。地域検診受診者 (地域集団) と職域検診受診者 (職域集団) に分けて集計した場合と, 両者を合計した合計集団の計3種類の集団区分で受診者が十分な検診機関を対象とした。受診者総数 (対象検診機関数) は合計集団1,988,444人 (18), 地域集団732,589人 (10), 職域集団1,110,865人 (16) であった。地域, 職域, 合計の各集団において, 要精検率と陽性反応的中度で統計学的に調整しても, 精検受診率とがん発見率との問に統計学的に有意の正の関連があり, 検診機関の精検受診率の向上はがん発見率の向上に大きく寄与することが推定された。精検受診率向上のための体制整備は緊急を要する重要な課題と考えられる。
  • 萩原 廣明, 小板橋 毅, 山下 由起子, 宮石 和夫, 石田 稔, 八木 茂, 関口 利和, 今井 貴子
    2006 年 44 巻 3 号 p. 270-282
    発行日: 2006/05/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    平成11-15年度の前橋市胃がん個別検診の高齢者受検状況を検討して, 高齢化時代の胃がん検診の現況と問題点を考察した。65歳以上の高齢受検者がすでに総受検者の半数を占めていた。55歳以上の受検者を75歳以上の後期高齢者群, 65歳から74歳の前期高齢者群, 55歳から64歳の壮年者群に分けて, 受検者数, 要精検率, がん発見率, 早期がん比率, 陽性反応的中度, 発見がん部位を比較検討した。各群で男性受検者数の増加が女性を上回り, 後期高齢受検者は急増していた。要精検率は年齢とともに高くなるが, がん発見率の上昇がそれを上回るために, 陽性反応的中度も年齢とともに高くなっていた。がん発見率は男性が女性の2.5倍から8.2倍高かった。男性の早期がん比率は40.3%と女性の54.1%に比べて低かったが, これには男女の新規受検率と新規受験者の早期がん比率の差が大きく関係していた。各年齢ともにM領域に最も多くのがんが発見されていた。EMR率は全国集計よりも低く, 更に小さな早期がんの発見に努めていかなければならない。また, 今後のESDの普及による内視鏡根治例の増加にも期待したい。
  • 小林 隆, 芳野 純治, 若林 貴夫, 乾 和郎, 奥嶋 一武, 三好 広尚, 中村 雄太, 神谷 直樹, 内藤 岳人, 木村 行雄, 野村 ...
    2006 年 44 巻 3 号 p. 283-291
    発行日: 2006/05/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    集団検診において発見された胃食道逆流症について検討した。当院の関連検診施設において上部消化管内視鏡検査が実施された691例を対象とした。逆流性食道炎は12.2%, NERDは10.4%に認められた。逆流性食道炎およびNERDの発症に影響を与える因子について酸分泌関連疾患を除外した症例と比較した。多変量解析を用いた検討では, 逆流性食道炎の発症には食道裂孔ヘルニアの合併, 萎縮の軽い胃粘膜, 肥満が影響していた。またNERDの発症には女性, 若年者, 喫煙が影響していた。肥満や喫煙の関与はGERDを生活習慣病の一つとしてとらえることに矛盾しないと考えられた。生活習慣や嗜好品の見直しは, これらの疾患の発症予防に繋がる可能性が示唆された。
  • 田中 志乃, 八木 順子, 有馬 範行, 渡辺 誠
    2006 年 44 巻 3 号 p. 292-297
    発行日: 2006/05/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    近年, 脂肪肝も良性疾患とはいえず, 進行性の疾患であると言われている。進行した脂肪肝の臨床的特徴を知る目的で, NAFLD患者を肝機能正常群 (400症例) と異常群 (288症例) に分けて背景因子に関して検討した。単変量解析では異常群で年齢が若く, 男性に多く, BMI, 拡張期血圧, 空腹時血糖, HbA1cが有意に高値であった。多変量解析では, 男性であること, 空腹時血糖が高いこと, 年齢若いことが有意な危険因子だった。男女別の多変量解析では, 男性は年齢が若いこと, BMIが高いこと, 空腹時血糖が高いことが危険因子であった。女性は収縮期血圧が高いことのみが危険因子であった。NAFLD患者の肝障害の発症に関して加齢に伴う変化ではないこと, 女性は他の因子が関与していることが示唆された。
  • 満崎 克彦, 木下 昭雄, 采田 憲昭, 工藤 康一, 藤本 貴久, 多田 修治, 須古 博信, 浦田 譲治
    2006 年 44 巻 3 号 p. 298-305
    発行日: 2006/05/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    胃内視鏡検診の標準化の問題の一つとして, 生検を含む検診精度も重要な課題と考えられる。今回, 当センターにおける3年間の人間ドックを中心とした胃内視鏡検診の検討ならびに検査医の内視鏡経験年数別にみた検診精度を比較検討した。胃内視鏡検診における癌発見率は0.18%, 早期癌率は89.9%で, X線検査と比較すると発見率, 早期癌率が高い。早期胃癌の半数 (49.2%) は逐年受診で発見されており, 早期発見には逐年受診が重要である。発見胃癌のうち46.4%が, 内視鏡的治療で根治可能でありQOL (quality of life) の向上が期待できる。内視鏡検査医の経験年数が多いほど生検率が小さくなり, 癌発見率および陽性反応的中度が高い。検査における偶発症, 不必要な生検, 生検に伴う合併症の予防さらに癌の見逃しを防ぐという観点から, 内視鏡検診は経験のある内視鏡医が担当することが望ましいと考えられる。
  • 2006 年 44 巻 3 号 p. 306-323
    発行日: 2006/05/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
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