日本消化器がん検診学会雑誌
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47 巻 , 5 号
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原著
  • 山田 泰司, 中村 俊一, 大野 竜一, 東 弘志, 永井 信, 藤永 明
    2009 年 47 巻 5 号 p. 521-530
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/04/15
    ジャーナル フリー
    ルーチン胃X線検査における腹臥位二重造影の画質向上と撮影技師間の技術差を補うことを目的に, 腹臥位充満時の胃の体軸方向の長さや背腹方向への捻れ度によって, 圧迫枕の挿入位置を変化させた三種類のDecision Treeを考案し, 圧迫枕の挿入からその後の撮影までの撮影法を統一した。当院人間ドックの経年受検者391名に対し, 腹臥位二重造影における部位別(胃角部, 胃体部, 幽門部)の画像評価をおこなった結果, すべてのDecision Treeにおいて前回よりも有意に画質が向上した。したがって, Decision Treeを導入した腹臥位二重造影法は, 画質向上と撮影技師の技術差を補うことが可能であり, 今後, 腹臥位二重造影法の標準手技となりうる可能性が示唆された。
  • 小越 和栄, 成澤 林太郎, 加藤 俊幸, 齋藤 征史, 船越 和博, 木滑 孝一, 藤田 一隆, 佐野 正俊
    2009 年 47 巻 5 号 p. 531-541
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/04/15
    ジャーナル フリー
    新潟市の内視鏡住民検診は, 従来のX線による施設検診に加え, 内視鏡検診も選択性として実施した。過去5年間で81,923件の内視鏡検診が行われ, 内視鏡専門医によるダブルチェックで最終診断を行っている。これらの症例のうち胃がん発見は0.91%(821/90,041)であった。内視鏡検診の評価を新潟県地域がん登録と照合して行った。その結果, 偽陰性率は照合が終了している2003年と2004年の2年間で3.35%(7/209)で, 潰瘍およびその瘢痕症例や腺腫と診断されたものが多かった。これは同時期のX線検診の偽陰性率23.9%に比し著しく低い値であった。胃がん死亡率減少効果については, 2003年の内視鏡検診症例では3年以内の死亡は男0.21%, 女0.067%でX線検診とほぼおなじ(0.205%, 0.067%)であったが, 検診を受けない群では0.77%, 0.315%と高値を示した。2004年と2005年の逐年検診者では内視鏡群は3年以内の死亡は零で, X線検診の0.23%に比し, より長期間の死亡率減少効果が推測された。
  • 猪股 芳文, 加藤 勝章, 島田 剛延, 渋谷 大助
    2009 年 47 巻 5 号 p. 542-551
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/04/15
    ジャーナル フリー
    【目的】内視鏡検査の精度管理の問題点および対策について, 偽陰性率の点から検討した。【方法】1989年から1998年の胃集団検診の内視鏡による2次精検受診者を宮城県地域がん登録と照合し, 内視鏡時は胃癌と診断されず, その後3年以内に胃癌でがん登録された症例を偽陰性例と定義した。内視鏡を専門とする医師のみが担当し, レビューによりDouble checkしているセンター精検群と内視鏡専門外の医師も担当し, 精度管理も十分とは言えない地元精検群間, さらに地元精検群の中でもDouble checkや症例検討会により精度管理を施行するA市と未施行のB市間で偽陰性率を比較した。【成績】偽陰性率は, 地元精検群(18.9%)と比較しセンター精検群(10.8%)で, さらにB市(26.5%)と比較しA市(13.9%)で有意に低率であった。【結論】内視鏡検診を実施するにあたっては, 検査医の専門性のみならず精度管理対策による検査精度の向上が必要不可欠であると考えられた。
  • 松井 昭義, 小野寺 博義, 岩崎 隆雄, 西野 善一, 小野 博美, 手嶋 紀子, 島田 剛延, 渋谷 大助
    2009 年 47 巻 5 号 p. 552-558
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/04/15
    ジャーナル フリー
    腹部超音波検診で発見された胆嚢ポリープ1,912例, 胆嚢結石370例, 胆嚢壁肥厚57例, 総胆管拡張135例, 肝内胆管拡張11例, 主膵管拡張114例について, 宮城県がん登録との照合により, 超音波検診後に胆道系のがんおよび膵がんが発生したかどうかを調査検討した。上記の対象は超音波検診の時点でがんがないと診断されたか, 検診後の精密検査でがんの存在が否定された症例である。がん登録との照合の結果, 超音波検診後にがんの発生は認められなかった。したがって, 今回対象とした超音波所見では, 検診後の経過観察は不要であると考えられた。しかし, 胆道がん, 膵がんの発見頻度が低いことから, 今後さらに多くの症例を収集して検討する必要がある。
経験
  • 門前 芳夫, 藤本 進
    2009 年 47 巻 5 号 p. 559-562
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/04/15
    ジャーナル フリー
    大腸内視鏡検査が不十分で終了した102例に対して, 精査目的で注腸X線検査を行った。注腸X線検査で大腸内視鏡挿入不可能な部位より口側に病変を認めたのが, 102例中61例(60%), 内視鏡挿入不可能な部位より肛側の所見が, 内視鏡検査と注腸X線検査で同等であったのが34例(33%), 内視鏡検査の方がより情報を得られたのが7例(7%)であった。大腸内視鏡検査が不十分に終わった便潜血陽性の大腸癌検診精検受診者29例を対象に同様に検討した。内視鏡挿入不可能な部位より肛側において, 内視鏡検査で発見されたポリープ16病変中, 注腸X線検査で6病変を確認できた。内視鏡挿入不可能な部位より口側に, 注腸X線検査でポリープ4病変, 憩室を13例に認めた。大腸癌検診を含む大腸病変の診断に注腸X線検査は捨てがたい検査と考えた。
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