日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
Print ISSN : 1880-7666
ISSN-L : 1880-7666
49 巻 , 3 号
選択された号の論文の24件中1~24を表示しています
総説
  • 日山 亨, 田中 信治, 茶山 一彰, 吉原 正治
    2011 年 49 巻 3 号 p. 393-400
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    ジャーナル フリー
    今回, 上部消化管内視鏡検査(生検を含む)に伴う稀な偶発症に関する報告について, レビューを行った。1990年から2009年末までに英語(抄録を含む)で医学雑誌に発表されたものをMedline を用いて検索した。これら報告からデータを抽出し, 検討を行った。該当する偶発症としては,(1)出血:食道粘膜内血腫および十二指腸血腫,(2)空気塞栓症,(3)気腫・気胸・緊張性気腹:皮下気腫, 後腹膜気腫等,(4)腹部コンパートメント症候群,(5)横隔膜ヘルニア,(6)内視鏡嵌頓,(7)口蓋垂炎,(8)膵炎,(9)感染症関連:敗血症等,(10)び漫性脳浮腫があった。報告の中には死亡例もあった(十二指腸血腫や空気塞栓症等)。上部消化管内視鏡検査に伴う稀な偶発症の中には迅速な対応が必要なものもあり, 内視鏡医はこれらについて, 十分な知識を持っておく必要があると思われた。
原著
  • 細川 治, 新保 卓郎, 松田 一夫, 宮永 太門
    2011 年 49 巻 3 号 p. 401-407
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    ジャーナル フリー
    胃内視鏡検査は死亡率減少効果を示す証拠がなく, 対策型検診での実施は勧められず, 任意型検診で実施する場合にも有効性の証明がないことを受診者に説明しなければならないとされたが, 今回, 有効性が証明された対策型胃X線検診と比較して, 任意型胃内視鏡検診を死亡率減少効果の点から検討した。36,876名の対策型胃X線検診受診者と18,011名の任意型内視鏡検診受診者を我が国で最も届け出精度の高い福井県がん登録と照合した。検診受診日から5年以内に胃がんとされた受診者は内視鏡検診で238例(1.3%), X線検診で245例(0.7%)であった。性と年齢を調整して検討した場合, 内視鏡検診受診者中の胃がん発見が有意に多く, X線検診に対するオッズ比は2.31であった。他方, 性と年齢を調整した内視鏡検査受診者中の胃がん死亡は有意に少なく, X線検診受診者に対しての検診後5年以内胃がん死亡ハザード比は0.23であった。任意型内視鏡検診は対策型X線検診に比較して胃がん死亡率減少効果が大きく, 内視鏡検査は対策型検診としても実施すべきであると考えられた。
  • 松本 吏弘, 吉田 行雄
    2011 年 49 巻 3 号 p. 408-414
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    ジャーナル フリー
    【目的】高齢者胃がん内視鏡検診の有効性について検討した。
    【方法】1984年から2004年までに長崎県上五島病院にて胃癌と診断され, 診断時に65歳以上であった116症例を対象とした。65-79歳を高齢者, 80歳以上を超高齢者と定義し, 検診群および非検診群の2群において治療内容, 病期分類を比較評価し, さらに生命予後について解析を行った。
    【成績】検診群で有意にEMR症例(p=.0041), StageI症例(p<.0001)が多く, 手術不能症例が少数であった(p=.0144)。高齢者群の胃癌の5年生存率は, 検診群88.9%, 非検診群57.9%と検診群において有意に高く(p=.0002), 超高齢者群の胃癌5年生存率は, 非検診群42.7%であり, 検診群では観察期間中の胃癌死はみられなかった。
    【結論】高齢者群, 超高齢者群ともに検診群において, 早期胃癌の占める割合が高く, 5年生存率も有意に高かった。
  • 光島 徹, 山地 裕, 岡田 実, 永谷 京平, 和田 亮一, 瀬崎 徳久, 金 潤哲, 平田 信人
    2011 年 49 巻 3 号 p. 415-424
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    ジャーナル フリー
    〈目的〉1983年4月から2008年3月までに実施された, 人間ドックのscreening colonoscopy(SCS)にて発見された大腸癌を対象として, 同時に実施した免疫的便潜血検査の成績と比較して, 現行の便潜血による対策型検診の限界について検討した。〈成績〉総数34,371名(男性24,579名, 女性9,792名, 初回受診時平均年齢48.7歳)の受診者が, 総計125,006回の全大腸内視鏡検査を受診した。発見大腸癌総数は314例(発見率0.25%), 深達度はm195例(0.16%), sm47例(0.04%), 進行72例(0.06%)であった。79病巣(25.2%)が, S状結腸鏡が届かない横行結腸以深に存在した。IFOBT(RPHA法)1回法同時施行例281例から求めたIFOBTの感度は40.2%, 深達度別ではm27.1%, sm41.5%, 進行79.7%であった。〈結論〉対策型大腸がん検診で採用されているIFOBTだけでは, 死亡率減少効果は完全ではないと考えられる。より効果の高い検診の実現のために, IFOBTとSCSを組み合わせることを提案したい。
地方会抄録
第50回日本消化器がん検診学会総会 講演プログラム
50周年特別講演
会長講演
教育講演
会長特別企画
教育セミナ-
シンポジウム1
シンポジウム2
シンポジウム3
パネルディスカッション 1
パネルディスカッション2
ワ-クショップ1
ワ-クショップ2
一般演題
附置研究会1
附置研究会2
附置研究会3
超音波フォーラム
第35回部会研究会総会プログラム・抄録集
feedback
Top