日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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ISSN-L : 1880-7666
50 巻 , 1 号
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巻頭言
大会長報告
原著
  • 南 昌秀, 素谷 宏, 中泉 治雄, 上田 博, 魚谷 知佳, 奥村 義治, 亀田 正三, 北村 徳治, 小森 和俊, 正司 政夫, 高橋 ...
    2012 年 50 巻 1 号 p. 6-12
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/02/15
    ジャーナル フリー
    読影医の精度を上げるため, 異常所見指摘可能例(見逃し例)を提示することとし, 集検で発見された進行がんの各症例について発見年の3年前まで遡って各年毎の間接X線フィルムを再読影を行った。2004年から2009年までの6年間に集検で発見された進行がん症例のうち, 発見年の3年前までに, 当施設での検診を1回以上受診した44例を継続受診とし, 検討の対象とした。異常所見が指摘可能であった見逃し例を異常所見指摘可能例とした。
    検討の結果, 異常所見指摘可能例(見逃し例)は44例のうち20例(45.5%)であった。断面区分では後壁, 肉眼的分類では3型において, 異常所見指摘可能例が高率であった。進行がんといえども, 間接所見といった軽微な所見で発見することも可能である。このことを十分に理解した上で慎重かつ丁寧な読影を行わなければならない。
  • 結城 一仁, 浜崎 寛, 長谷川 精一, 和田 尋二
    2012 年 50 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/02/15
    ジャーナル フリー
    ヒト及び動物(ウシ, ブタ, トリ)ヘモグロビン溶血液を用い, 便潜血検査における免疫法と化学法のヘモグロビン検出可能濃度の比較を行った。
    ヘモグロビン溶血液による検討では, 免疫法はヒトヘモグロビンに対して, 化学法より特異性及び定量性に優れていた。化学法は, ヒトヘモグロビンと動物ヘモグロビン双方に反応し, 特異性を示さなかった。
    ヒトヘモグロビン添加疑似便による検討では, 免疫法と化学法との間に, 明らかなヘモグロビン検出可能濃度差は見られなかった。なお, 免疫法は, 溶血液とヘモグロビン添加疑似便双方の測定で, ウシヘモグロビンに対して約2%の交差反応性を認めた。
    動物ヘモグロビンは, 1,000μg/g疑似便という高濃度便であっても, 免疫法の陽性判定基準濃度には達しなかった。
  • 岡 志郎, 田中 信治, 吉田 成人, 日山 亨, 伊藤 公訓, 北台 靖彦, 吉原 正治, 茶山 一彰
    2012 年 50 巻 1 号 p. 20-29
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/02/15
    ジャーナル フリー
    大腸内視鏡検査では前処置として, 腸内容物を排泄させる腸管洗浄剤が用いられるが, これらの味, におい, および服用量が患者に与える負担は少なくない。我々の施設では, 前処置における患者の受容性を向上させるために, 検査前日に検査食や下剤を併用することで水溶液型経口腸管洗浄剤の服用量を従来の約半分に減らすことに成功している。今回, 錠剤型経口腸管洗浄剤であるリン酸ナトリウム製剤(ビジクリア®錠)でも, 同様な方法で服薬量を減じることが可能か否かを明らかにするため, ビジクリア®錠, ポリエチレングリコール溶液(ニフレック®), ならびクエン酸マグネシウム溶液(マグコロール®P)の半量投与を比較する無作為比較試験を実施した。その結果, 患者受容性の評価での総合的な服薬のしやすさにおいて, ビジクリア錠群(83.0%)は, ニフレック群(63.4%)よりも有意に優れており(p<0.05), マグコロールP群(84.4%)と同様の受容性が認められた。一方, 腸管洗浄効果の評価では, いずれの投与群においても約9割の患者で良好な腸管洗浄効果が認められ, 3群間に有意差は認められなかった。
    以上より, ビジクリア®錠においても検査前日の検査食と下剤の併用による規定量の半量投与は, 検査に必要な洗浄効果を維持したままで患者の受容性を向上させることが可能であった。
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