日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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51 巻 , 1 号
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巻頭言
大会長報告
会長講演
  • 土亀 直俊
    2013 年 51 巻 1 号 p. 28-35
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/02/15
    ジャーナル フリー
    バリウムによる胃がん検診後の誤嚥の問題について検討した。当センターでの職域を対象とした検診では, 全く見られなかった。しかし地域を対象としたものでは, 少なからず経験した。70歳を越える高齢の男性に多くみられた。しかしこの年齢の一般人の肺炎の80%は誤嚥性肺炎である。バリウム誤嚥例のほとんどは無症状であり, 肺炎などの症状を来す事は経験しなかった。検診において誤嚥の確認は非常に難しく, またその後の対応のやり方で受診者のみならず, 検診施設での大混乱をまねいている。検診後の説明のやり方を今後は工夫しないと安全なバリウムによる検診とはほど遠くなる可能性がある。
原著
  • 秋藤 洋一, 吉中 正人, 岡本 公男, 三浦 邦彦
    2013 年 51 巻 1 号 p. 36-44
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/02/15
    ジャーナル フリー
    鳥取県では平成12年度から胃がん検診の一次検診(対策型検診)に, 間接および直接X線検診に加え内視鏡検診を導入した。その受診者は年々増加し, 平成21年度は検診受診者の59.5%を占めた。今回われわれは, 平成12年度から21年度のX線検診群と内視鏡検診群を比較検討した。がん発見率はそれぞれ0.19%, 0.52%, 早期がん率はそれぞれ67.5%, 77.0%, 1cm以下のがん発見率はそれぞれ9.1%, 16.2%, 内視鏡切除率はそれぞれ19.4%, 26.3%, 病期I期はそれぞれ75.4%, 85.0%で内視鏡検診群が有意に高いという結果を得た。現在, 鳥取県の胃がん内視鏡検診結果を元に有効性評価の解析が進行中である。今後, 胃がん内視鏡検診の死亡率減少効果が明らかになるものと思われる。
  • 古賀 宣勝, 角川 康夫, 大竹 陽介, 松本 美野里
    2013 年 51 巻 1 号 p. 45-54
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/02/15
    ジャーナル フリー
    大腸癌検診法として便潜血反応検査(FOBT)の感度は必ずしも十分ではない。一方, 分子生物学の発展により便中miRNAが癌診断のツールとして使用可能であると報告され始めた。本研究ではFOBTの補助的検査法として, 便miRNA検査の可能性を検討することとした。大腸癌患者3名と健常者3名を対象に, 採便容器中の便を当日処理, 温度条件3種類, 期間条件5種類の16グループに分けて保存した。各検体はFOBTを行った後に残液からmiRNAを抽出し発現解析を行った。抽出RNA量, miRNAの相対発現量解析について, 当日処理群と比べて37°C保存群では有意に分解されていたが, 4°C保存群では差を認めなかった。適切に保存したFOBT残液からmiRNAの抽出・解析は可能であり, FOBTの補助診断として利用できる可能性がある。
  • 安東 直人, 熊田 卓, 多田 俊史
    2013 年 51 巻 1 号 p. 55-65
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/02/15
    ジャーナル フリー
    【背景と目的】本邦においてHCVに起因するHCC患者は年々高齢化している。今回われわれは, HCCサーベイランスの成績向上に寄与するために, その注意点につき考察を行った。【方法】当院でHCC発症前に3年以上の経過観察がなされたHCVキャリア323症例を年齢別4群に分け, 男女別に特徴を検討した。【成績】観察開始時は高齢群ほど女性の占める割合が高く, 糖尿病合併率は男性で低く, 男性では高齢者ほど血小板数が高かった。ALTは高齢群で低く, AFPは男性でより高齢群で低値であった。血小板数減少速度は女性で高齢群ほど低値であった。診断時は高齢群ほど血小板数が高く, ALT積分平均値は高齢群で低値であった。【結論】HCV関連HCCでは, 高齢になるほど血小板高値, ALT低値が特徴であり, 高齢者では肝機能が良好でも, 慎重なサーベイランスが必要である。男女別の観点からは, 高齢女性では血小板減少速度は小さく, 肝炎の進行が遅くとも発癌のリスクがある。
症例報告
委員会報告
地方会抄録
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