日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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51 巻 , 4 号
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巻頭言
原著
  • 濱田 理一郎, 吉川 裕之, 相田 佳代, 望月 千博, 武藤 繁貴
    2013 年 51 巻 4 号 p. 445-455
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/15
    ジャーナル フリー
    Helicobacter pylori(HP)抗体と胃X線所見を比較することで, 胃X線検査のHP感染における診断能について検討した。尿中抗HP IgG抗体を同時に測定した任意型検診受診者(計182例)の直接胃X線画像を用いて, 胃体部ひだの太さ・分布・形状および胃粘膜表面像等を検討した。体部ひだに関して「太さが3.5mm以上」, 「分布が大弯側の一部か消失」, 「形状が不整」, もしくは「粘膜表面像が輪郭化もしくは分画・小型化」のいずれかを満たす場合をHP陽性とすると, X線検査のHP診断精度は感度96.6%, 特異度74.7%となった。さらに「輪郭化もしくは分画・小型化の粘膜像」か「3.5mm以上のひだ肥厚かつ網状化の粘膜像」のいずれかをHP陽性とすると感度88.5%, 特異度90.5%となり, 特異度が上昇した。以上から, 胃X線所見よりHP感染を推定できる可能性が示唆された。
  • 松田 一夫, 田中 正樹
    2013 年 51 巻 4 号 p. 456-464
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/15
    ジャーナル フリー
    便潜血検査に1回の大腸内視鏡検査を追加した検診の有効性を検証するRCTが本邦で進行中であるが, 内視鏡検診を実際に実施可能か否か福井県内における大腸がん検診での内視鏡精検の感度と精検処理能力の観点から検討した。1995年~2002年に行われた精検真陽性浸潤がんは143例, 偽陰性(追跡2年)は14例で感度は91.1%であった。がん診療連携拠点病院以外では進行した偽陰性症例を認めたが感度は91.7%で拠点病院の90.2%と差はなかった。2010年の調査では拠点以外の42機関で週に5件以上, 年間19,000件の内視鏡検査が可能であった。以上より拠点以外の内視鏡の精度はほぼ良好で, その力を結集すれば40歳以上県民の50%に対する大腸がん検診(便潜血の要精検率5.0%)の精検に要する内視鏡検査11,500件に加えて, 60(50)歳の50%に対する内視鏡検診5,700件も可能と思われた。ただし検査の標準化が不可欠と考える。
  • 永田 浩一, 伊山 篤
    2013 年 51 巻 4 号 p. 465-473
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/15
    ジャーナル フリー
    目的:大腸3D-CTにおける炭酸ガス注腸を手動でおこなった場合と自動送気装置で行った場合に, 腸管拡張程度と苦痛度に差があるのか前向きに検討した。UMIN試験ID:UMIN000009279.
    方法:検診目的に大腸3D-CTを施行した137名を対象に, 手動注入を行った65名(手動群), 自動送気装置を使用した72名(自動群)を無作為に割り付けた。大腸を6区分に分類し, 2体位分の合計1,644の大腸区分に対する腸管拡張程度を4段階評価した。受診者の検査苦痛度はVisual Analogue Scale(VAS)で評価した。
    結果:手動群に比べて, 自動群では両体位とも全般的な腸管拡張程度が有意に良好だった。VASは手動群で22.6, 自動群で22.3であり差はなかった(p=0.95)。
    結論:大腸3D-CTにおける自動送気装置の使用は手動注入と比較し, 腸管拡張程度を有意に改善するが, 受容性には影響しなかった。
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