日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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51 巻 , 6 号
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巻頭言
原著
  • 南 昌秀, 素谷 宏, 中泉 治雄, 上田 博, 魚谷 知佳, 奥村 義治, 亀田 正三, 北村 徳治, 小森 和俊, 正司 政夫, 高橋 ...
    2013 年 51 巻 6 号 p. 661-666
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/15
    ジャーナル フリー
    集検で発見された早期胃がん症例について, 発見年の3年前まで遡って間接X線撮影の再読影を行った。2006年から2010年までの5年間に発見された早期がん症例168例のうち, 発見年の3年前までに当施設で検診を一回以上受診していた113例を継続受診として検討の対象とした。異常所見が指摘可能であった症例を異常所見指摘可能例(見逃し例)とした。
    検討の結果, 異常所見指摘可能例(見逃し例)は113例のうち19例(16.8%)であった。断面区分では後壁, 占拠部位ではU領域, 肉眼的分類では0-I型において, 見逃し率が高率であった。
経験
  • 池田 聡, 池田 誠
    2013 年 51 巻 6 号 p. 667-672
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/15
    ジャーナル フリー
    筆者らは世界初の経鼻内視鏡専用検診車を使用しての事業所への出張内視鏡検診を施行している。この検診をさらに効率よく行う為に, 胃がんリスク評価(ABC胃がんリスク分類診断)を組み合わせて胃がん罹患のリスクが高い受診者を抽出して出張内視鏡検診を行う新しい方法を施行した。今回の検診では対象者1,050名の血液検査より胃がんリスク評価を行いC群(150名)とD群(10名)を抽出, 同意頂いた96人に対し事業所における出張での経鼻内視鏡検査を施行, 内視鏡治療可能な早期胃癌を1例発見し得た。この新しい方法は胃がんの危険群を抽出し内視鏡検査で精密検査をすることになるため効率的な方法と考えている。
  • 鯵坂 秀之, 小山 文誉, 魚谷 知佳
    2013 年 51 巻 6 号 p. 673-678
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/15
    ジャーナル フリー
    2005年4月から2011年3月までにS状結腸内視鏡検査による大腸がん検診(以下SS検診)7224例を対象に, その成果を検討した。癌は5例(0.069%)に発見され, うち2例(0.028%)は併用便潜血検査陰性であった。カルチノイド腫瘍は5例(0.069%)に発見され, 5例とも併用便潜血検査陰性であった。腺腫は455例(6.3%)に指摘され, 要治療と判定された83例(1.1%)のうち, 57例(0.79%)は併用便潜血検査陰性もしくは未施行であった。一方, 経過観察とされた372例(5.1%)のうち, 86例(1.2%)はSS検診時の生検にて消失した。まとめると, 併用便潜血検査陰性直腸癌2例, 併用便潜血検査陰性直腸カルチノイド腫瘍5例, 併用便潜血検査陰性・未施行の要治療腺腫57例, 検診時生検にて消失した経過観察腺腫86例の計150例(2.1%)にSS検診による恩恵の可能性が示唆された。
  • 村田 聡, 鈴木 康元
    2013 年 51 巻 6 号 p. 679-685
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/15
    ジャーナル フリー
    大腸内視鏡挿入法をマスターするためには, 挿入法をパターン化することが極めて重要である。そこで, 二木会ではビデオカンファレンス法を用い, 会員各自が自己の挿入法を確立している。筆者は二木会に入会後, 大腸内視鏡検査の安全性や快適性は保ったまま, 回盲部挿入率(99.9%)および挿入時間(中央値2分57秒)を向上させることができ, ビデオカンファレンス法の有用性が確認できた。
症例報告
  • 辰巳 嘉英, 原田 明子, 松本 貴弘, 谷 知子, 西田 博, 川端 健二, 石原 立
    2013 年 51 巻 6 号 p. 686-694
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/15
    ジャーナル フリー
    62歳男性が, 経鼻内視鏡にて上部消化管がん検診を受けた。白色光観察にて中部食道後壁に淡い発赤を伴う粘膜粗糙を認めた。NBI観察にて病変は比較的均一なbrownish areaとして認識された。口側に拡張したintra-epithelial papillary capillary loop(IPCL)がbrownish dotとして認められ, 表在食道癌(T1a-EP)を強く疑った。生検病理診断はhigh grade intraepithelial neoplasia(HGIN)であった。拡大内視鏡による精査では, 白色光観察にて50mm大の陥凹性病変として認識され, NBI観察にて拡張したIPCLが認められた。拡張したIPCLは, 肛門側では密集し口側では疎であった。IPCLのパターンは, 食道学会分類のtype B1で表在食道癌T1a-EP/LPMと診断された。上部食道に拡張したIPCLによるbrownish areaとして別の5mm大の陥凹性病変が認められた。IPCLのパターンは, 食道学会分類のtype AでHGINと診断された。両病変ともルゴール不染帯として認識された。中部食道ではESD, 上部食道ではEMRにて治療され, 内視鏡切除組織の病理診断は, 中部食道でSCC, 55×35mm/75×52mm, 0-IIc, pT1a-LPM, INFb, ly0, v0, pHM0, pVM0, 上部食道でHGIN, 5×3mm/21×14mm, 0-IIb, ly0, v0, pHM0, pVM0であった。
地方会抄録
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